10月15日に「カマンベールチーズと認知機能の意外な関係」研究メディア発表会が都内で行われた。株式会社明治は、カマンベールチーズに含まれるオレイン酸アミドと呼ばれる脂肪成分が、認知機能の維持や睡眠の質を改善する可能性に着目。株式会社明治、桜美林大学、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターなどの共同研究グループにより、その関連性が明らかとなった。

認知症による深刻な健康被害

日本は超高齢化社会で寿命が伸びている一方、健康寿命と平均寿命の差が問題視されている。特に認知症による要介護状態は深刻で、認知機能の維持や低下予防が健康を保つために必要不可欠だ。認知機能の維持にはさまざまな食材をバランスよく食べることが重要だが、中でもカマンベールチーズは白カビに脳の栄養成分・BDNFを増加させる役割があることが研究結果で明らかとなった。

国立長寿医療研究センター 理事長特任補佐・桜美林大学 客員教授の鈴木隆雄氏は「認知症の一つ手前の状態を簡単に言うとMCIと呼んでいて、この段階が認知症の予防に非常に大事です。残念ながら認知症になってしまうと、なかなか予防することはできません。国全体が高齢者の保健事業を進めていく上で、まず認知機能をできるだけこの落とさないようにしていくことをしっかりと考えておくことが重要です」と、研究結果や認知機能の維持の大切さについてコメントした。

また、韓国・The Well Research Center 所長の金憲経(キム・ホンギュン)氏は「カマンベールチーズに含まれる特殊な成分・オレイン酸アミドというのは、他のプロセスチーズより10倍ぐらい多く含まれております。脳内にミクログリア細胞といった免疫をもった細胞が脳内に不必要なアミロイドβを除去する動きを持っていますが、それを活性化させる効果があるのです。もう一つは、ミクログリア細胞の過剰な炎症を抑制する機能があります」と、カマンベールチーズに含まれるオレイン酸アミドの働きについて説明した。

俳優・梅沢富美男氏を交えたトークセッション

続いて鈴木 隆雄氏、金憲経(キム・ホンギュン)氏、俳優・梅沢富美男氏によるトークセッションが行われた。梅沢富美男氏は事前に頭の健康チェックという試験を受けており、これは頭の健康状態に関する目安を、独自指標であるMPIという偏差値のような値を用いて示すものだ。スコアは67.78と標準スコア50を上回る結果になったが、そのような梅沢富美男氏にも困り事があるという。

「人の名前が覚えられないことがあって。名前をちょっと思い出して、違う名前を言ってしまうことが最近多々あります。それから芸能人は、売れれば売れるほど生活習慣が不規則になってしまう。早く起きてしまって、よく寝れないのが悩みですね」と自身の悩みを打ち明けた。そこでさまざまな効果のあるカマンベールチーズを簡単に食事に取り入れられるレシピをご紹介。

カマンベールチーズの簡単レシピを実食

今回はカマンベールチーズ&カレー粉、カマンベールチーズ&ハニーナッツを試食することに。梅沢富美男氏は「カマンベールチーズとカレー粉って相性いいんですね。食べてみたらとっても美味しいですよ。それから蜂蜜がカマンベールチーズにめちゃめちゃ合いますね」とコメントした。

鈴木隆雄氏は「カマンベールチーズを召し上がっておられる方は、今現在そこまで多くありません。しかし認知機能をいつまでも維持するためということも含めてですね、食の多様性という視点からもぜひ乳製品そしてカマンベールチーズを楽しんでいただきたいなというふうに思っています」とまとめた。認知機能の維持や睡眠の質を改善するカマンベールチーズ。ぜひ毎日の食事に取り入れて、心と身体の健康に役立ててほしい。

情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 株式会社明治が研究結果「カマンベールチーズと認知機能の意外な関係」を発表!認知症予防におけるカマンベールチーズの知られざる効果とは