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連日、日本列島を襲う今年の猛暑。皆さんは健康に過ごせていますでしょうか。暑い季節には体調に気を付けなければなりませんが、同じように気を付けないといけないのが「頭皮のニオイ」です。
夏は汗や皮脂によって頭皮が脂っぽくなりがち。皮脂は細菌のエサとなるため、皮脂が増えれば細菌が繁殖しやすくなってしまいます。ニオイは細菌が繁殖することで発生するため、夏は頭皮のニオイに注意しなければならないのです。
今回は、毛髪診断士指導講師・伊藤憲男さんに自分でできる頭皮タイプのチェック方法と対処法などを解説していただきました。
頭皮を清潔に保つことがヘアケアにもつながるため、頭皮を洗うシャンプーは重要です。まず、自分の頭皮が脂性肌か乾性肌かを知り、シャンプーを選びます。シャンプーはアミノ酸系、高級アルコール系、石けん系の3種類に分類されます。シャンプー後、頭皮が乾燥せず、ベタつきもない自然な状態になるかで判断し、自分に合うものを選びましょう。
次に、セルフチェックを行い、肌のタイプ別に向いているシャンプーを解説します。
※痒みやかぶれといった症状を感じる場合などは医師に相談することをおすすめします。
オイリータイプチェック
□冬でも歩いているだけで汗をかく
□あぶら取り紙が手放せない
□頭皮がテカる
□朝起きたら頭部がべたついている
□夕方になると髪のボリュームがなくなる
□湿った大きめのフケがでることがある
乾燥タイプチェック
□春も肌が乾燥する
□アルコール消毒で赤くなる・痒くなる
□年中アウトドアスポーツをする(紫外線を浴びる)
□敏感肌
□細かいフケがでる
オイリータイプチェックでいずれかまたは複数当てはまった人は、オイリーな傾向があります。そんな人には「石けん系シャンプー」がおすすめ。泡立ちがよく、比較的高い洗浄力があります。頭皮がベタつきやすい人・脂分が多い人に適しています。
夏場だけオイリーという人は夏場だけ「石けん系」に切り替えるのもあり。石けん成分がベースでアルカリ性ですが刺激は強くなく、スタイリング剤などを使う人にもおすすめ。
オイリーだと感じながらも頭皮が敏感気味の方は、洗浄成分が「アミノ酸系」のものがおすすめです。マイルドな洗浄力なので2度洗いに適しています。ニオイを取るには殺菌力のある「ピロクトンオラミン」配合のシャンプーも良いでしょう。
乾燥タイプチェックでいずれかまたは複数当てはまった人は、乾燥肌または敏感肌かもしれません。「アミノ酸系シャンプー」の使用がおすすめです。アミノ酸は髪を構築しているタンパク質の元となっており、それをベースとした洗浄成分は髪や頭皮への刺激が少なく、比較的洗浄力は弱いですが皮脂を取り過ぎず、髪と頭皮をいたわりたい人に最適。ベタつかない、ニオイも気にならないという方にもおすすめです。
シャンプー後に髪や頭皮にシャンプー剤や汚れの一部が残っていると、頭皮のニオイやかゆみの要因となることもありますので、充分にすすぎ落とすことを意識しましょう。
また、生乾きの状態の頭皮は菌の温床になり得ます。そこで髪を乾かす際は頭皮が生乾きにならないように意識し、ドライヤーの前に、まず頭部に残った水滴をしっかりとタオルで吸収し、髪も優しくタオルで押さえます。ドライヤーをする際は髪だけでなく、低温で頭部も乾かすように風を当てていきましょう。
いかがだったでしょうか。頭皮のニオイの原因、シャンプーの選び方、シャンプー後のことなどを解説していただきました。この夏、頭皮のニオイが気にならないように、ぜひ参考にしてみてください。