クラフトビールならではの楽しさ、おいしさを実感。「クラフトビール ジャパンホップフェスト2023」が開催
10月21日と22日の2日間に渡り、キリンビールのブランドであるスプリングバレーブルワリーによって開催された「クラフトビール ジャパンホップフェスト2023」（東京・代官山）。
食欲の秋にふさわしく、約20種類の選りすぐりのクラフトビールと美味しい料理とのペアリングを楽しめるイベントです。
日本産ホップのクラフトビールを堪能する！
注目したい点は、用意されたビールはすべて日本産ホップを使ったクラフトビールだということ。
ビールの魂といわれる原材料“ホップ”への関心は高く、近年は海外産ホップにはない特長を持つ日本産ホップが栽培され、全国のクラフトビールの醸造に採用されるようになりました。
その一方で生産者の高齢化や後継者不足により、日本産ホップの生産量は最盛期に比べて大きく落ち込んでいます。
このような社会課題に対し、「イベントを通じて日本産ホップのクラフトビールを楽しんでもらいたい」「ビール市場を活性化し、国内のホップ農業を盛り上げていくとともに、日本産ホップの魅力をより多くの人に知ってもらいたい」という思いから本イベントが開催されました。
料理とのマリアージュが抜群！個性豊かなクラフトビール
筆者は初日の夜の部、1階で行われたフリー席の回に参加。1人分でビール(280ml)もしくはフード(500円)と交換できるチケット（シール）が5枚付いてきます。
会場となった「スプリングバレーブルワリー」は広々としており、ウッディな内装がおしゃれな空間。ビールがより美味しく感じられそうです。
主役のビールは、日本各地から個性あふれるプリュワーが集結。今しか飲めない出来たてのクラフトビールが約20種類揃いました。
その中から、筆者が飲んだビールはこちらの5種類。それぞれの特徴をご紹介します。
●JAPAN ALE〈香〉
SPRING VALLEY BREWERY/東京都（https://www.springvalleybrewery.jp/）
希少な日本産ホップを一部使用した、爽やかな柑橘のような香りで心地よい上質な苦味に、すっきりとした後味のペールエール。
●フレッシュホップ〜最優秀圃場IBUKI〜
SPRING VALLEY BREWERY/東京都（https://www.springvalleybrewery.jp/）
キリンビールが毎年開催している「ホップ優秀栽培者選定会」において最優秀ホップ栽培者のホップを使用した、特別なおいしさを楽しめる限定品。
●ベアレン フレッシュホップラガー
株式会社ベアレン醸造所/岩手県（https://www.baerenbier.co.jp/）
採れたての岩手県産フレッシュホップをふんだんに使用した、みずみずしく軽やかな飲み口のセッションラガー。
●せたがやフレッシュホップ
ふたこビール醸造所/東京都（https://futakobeer.com/）
せたがや産とれたてホップを使用した爽やかでやさしい苦味と香りのゴールデンエール。
●HOKUTO
八ヶ岳ブルワリー/山梨県（https://www.yatsugatakebrewery.com/）
山梨県北杜市「小林ホップ農園」様の北杜市原産ホップ品種「カイコガネ」シングルホップピルスナー。」
それぞれ色や香りに特徴があり、一言でビールといっても「こんなに違うんだ！」と新鮮な驚きがありました。
もちろん味にも各々個性があり、どれも美味しかったのですが、筆者がとくに気に入ったのは、ふたこビール醸造所の「せたがやフレッシュホップ」。
爽やかでフルーティな香りが口の中いっぱいに広がり、なめらかな飲み心地。苦味や渋味が少ないので、良い意味で「ザ・ビール」というガツン！と来る感じがなく、普段あまりビールが得意ではない筆者でも美味しく飲むことができました。
また、クラフトビールとの相性を考えられたフードも充実。
苦味の少ない、フローラルなビールと相性の良い炙り鯖寿司&サーモンロール寿司や、ペアリングするビールで味の変化が楽しめるムール貝のビール蒸しなど、ビールがグイグイすすむメニューが豊富に揃っています。
店員さんにビールと食事の組み合わせ方について聞いたところ、
「ごはんや和食系に合わせるなら軽くて爽やかなビール、肉料理など濃い味の料理なら濃厚な味わいのビールがおすすめです」とのこと。
なるほど！ビールと料理のマリアージュを楽しむのですね。これまで「料理によってビールを選ぶ」ということはしたことがなかったので、今後ぜひ取り入れてみようと思いました。
このようなお役立ち情報もいただきつつ、楽しい時間を過ごした「クラフトビール ジャパンホップフェスト2023」。
初めて触れた日本産ホップのクラフトビールの世界、かなり面白くて奥が深い！
このイベントをきっかけに、これからも色々なクラフトビールを飲んでみようと思いました。近年盛り上がりを見せる日本産ホップのクラフトビール、みなさんも是非体験してみてくださいね。
（※参考）
クラフトビール ジャパンホップフェスト2023
CRAFT BEER JAPAN HOP FEST. 2023