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コロナ禍で初めてリモートワークを経験し、集中力がなかなか続かず、カフェイン入りコーヒーを飲んでやる気を出していた人もいるのではないでしょうか。市場も高刺激商品が注目を集めていましたが、最近では、反対に低カフェインやカフェインゼロ、微アルコールなどの刺激の抑えた商品が選ばれるようになったといわれているのです。
そこで今回は、飲料業界のマーケットのトレンド状況や低刺激トレンド飲料を3つご紹介します。
先日、微カフェインの新しいコーヒー商品の発表会を開催したアサヒ飲料のマーケティング担当者のプレゼンによれば、コロナ禍では、刺激の強い商品が選ばれる傾向が生まれ、高刺激マーケットが活性化したといいます。
例えば、ハイカフェイン、エナジードリンク、栄養ドリンク、高アルコール、香水、炭酸(刺激・爽快)飲料などがその代表です。
しかしコロナ収束に向かういま、ライフスタイルが大きく変わる中で、低刺激マーケットも台頭してきたというのです。
例えば、カフェインレス、微アルコール、ノンアルコール、白湯、アロマ、無香料、敏感肌用、微炭酸などの、刺激が比較的抑えられている商品群が挙げられます。
アサヒ飲料の例では、2022年11月に期間限定で発売した白湯のペットボトル飲料「アサヒ おいしい水 天然水 白湯」が予想を超えた大ヒットにつながり、2023年9月19日から通年発売に切り替えたほど。
そろそろリモートワークや新しい生活にも慣れて、リラックスしながら余裕ある、健康的な毎日を過ごしたいと感じている人も多いのかもしれませんね。
低刺激飲料は、今年もぞくぞく登場しています。今回は最近注目されている新しい低刺激飲料を3つご紹介します。
●ワンダの“微カフェイン”新コーヒー
アサヒ飲料が新しく発表したのはこの商品。同社主要品比で100ml当たり、カフェインを55%カットした“微カフェイン”のブラックコーヒーです。
飲用量が多くなるにつれ増えてしまうカフェインの摂取量について懸念するお客さんの声から開発。カフェイン量を減らしながら、シティロースト焙煎により、ほろ苦く深いコクがある味わいに仕上げています。
商品名「SLOW TIME COFFEE」には「ゆっくりとした時間の感覚、自分のペースで飲んでいただけるコーヒー」という思いが込められており、パッケージにはほのぼのとするカフェオーナーのイラストが描かれています。また月を描いた夜の背景でゆったりと飲めるような、自由な飲用シーンが表現されています。
体への負担などを考慮し、カフェイン摂取の量やタイミングを調整する「カフェイン・マネジメント」を日常生活に取り入れる人に向け、新たな選択肢を提供する意味もあるのだとか。
販売はAmazon.co.jpのみ。ぜひポチッとして仕事中やリラックスタイムのお供にしましょう。
●伊右衛門の低カフェイン茶
2023年4月に発売されたサントリー緑茶「伊右衛門」ブランドの「伊右衛門 澄みきるブレンド茶」は、からだへの負担を考慮した低カフェイン設計のお茶。
忙しい現代人の気分を整えるために、本当に必要な原材料だけを厳選しているといいます。はと麦・炒り米・大麦・緑茶・ルイボスという5つの素材に加えてイヌリンという食物繊維の一種をブレンドしているそう。
複層的な香りがありながら後味はすっきり心地よい、澄みきった味わいを実現しています。
パッケージは、澄んだ空気を思わせる瑞々しい浅縹色(あさはなだいろ)を基調とし、すっきりとした飲みやすさと澄みきった清涼感を表現しています。
低カフェインで爽やかとくれば、体にも優しい感じがして、日々の生活になじみそうですね。
●自然派エナジードリンク
2023年3月にポッカサッポロフード&ビバレッジから発売された、ノンカフェインの自然派エナジードリンクです。
エナジードリンクといえば、カフェインが含まれていることが多いですが、このドリンクはノンカフェイン。
エナジードリンクに求められるニーズは保ちつつ、罪悪感を抑え、気にせず飲める「自然派エナジードリンク」になっています。
一般的なエナジードリンクの要素を、スパイスとマカエキスで実現し、炭酸を配合してクラフトコーラ味に。スパイスは全9種で、中でもカフェインの代替として、刺激・覚醒・集中力を高める働きをするガランガルを利用しているそうです。
食品添加物である甘味料不使用で植物性素材を使っているため、子どもや妊娠中の女性も飲むことが可能。まさに低刺激飲料ともいえるかもしれません。
この機会に、低刺激飲料を取り入れつつ、毎日をストレスフリーで健やかに過ごしましょう。