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ひと口に医師といっても、目指す理由や、相性のいい専門科目はさまざまです。私はどちらかといえば、QOL病の治療に携わることが性に合っていました。いざ医師になり、これからの進路をどうしようかと考えたときに、美容外科という選択肢があることを知りました。私自身子どもの頃から、「鼻が低い」や「顔が長い」といった指摘を友人から受け、多少なりともコンプレックスがありました。ですから、美容外科の世界に興味を持つことは、自然な流れだったと思っています。
美容外科というと、自由診療が中心になることから、金もうけ主義のイメージを抱く人もいるでしょう。一部の悪質な業者を除き、実際はそうではありません。施術を受けることによって、ほんの少しコンプレックスが減るだけで、たとえそれが自己満足であったとしても、患者さんは幸せになれるのです。ですから、美容外科医の仕事は、人の心に寄り添う仕事でもあるのです。さらにいえば、発展途上な業界であることも美容外科の魅力です。さまざまな医療技術を取り入れられる余地があり、技術とアーティスティックなセンスがものをいう実力主義的なところにもやりがいを感じます。
私はe-clinicの、どのような患者さんでも分け隔てなく受け入れるところに惹かれ、入職を決めました。美容外科の施術は訴訟につながることが多いことから、自分が得意な分野以外は断ることも多い。e-clinicがそうしなくて済むのは、高い技術を持った人材がそろっているからです。
大手美容クリニックの場合、どの店舗でも、同じ施術を同じ質で受けられるという点は素晴らしいと思います。しかし、施術方針が決まっているため、そこから外れる技術を取り入れにくいというデメリットもあります。しかしe-clinicの場合、患者の希望をかなえるために、自分が今持っている知識と技術のみで解決しようとせず、もっといい方法がないかと常に考えています。私は若返りの施術、特に糸リフトを得意としており、よりよい効果を得るために、新しい糸の開発にも携わっています。円戸理事長の例を挙げると、眼瞼手術における切開を瞼の裏から行うことに世界で初めて成功していて、こういった画期的な施術を量産しています。もちろん安全性を最優先していますが、最新の技術を取り入れながら、患者さんの期待を超えられるように腕を磨いています。
一般的に、施術費用は技術力に比例して高くなる傾向にありますが、当院では全国水準と比較し、低価格で施術を提供しています。これもまた技術が高いからこそ、なせることなのです。技術力イコールスピードでもあり、一人当たりの施術単価を抑え、回転率を高められていることが大きな要因です。また、当院では有料の広告をほとんど掲載していません。それでも経営が成り立っているのは、リピート率が高く、口コミで本当の評判が伝わるからです。
私は美容外科医という仕事に誇りを持っています。容姿に悩まされていた患者さんが、「自信を持てるようになった」と笑顔になってくれ、明るい人生を歩むことができる。患者さんのこういった話は枚挙にいとまがなく、一人一人の笑顔と感謝の言葉が積み重なって、私の医師としての幸せを作り上げています。より多くの人を笑顔にするために、個人として、またクリニックとしてさらに飛躍を遂げたいと考えています。
美容大国である韓国と比べ、日本ではまだまだ美容外科への敷居が高いように感じています。そのためには、技術を磨き、価格を抑えるだけでなく、物理的にもより身近にある必要があります。そこで2023年3月には大阪院、4月には東京院、6月には金沢市内に「まぶたのクリニック」を開院。2023年度中に全国で10院、2026年中には全国で100院展開という構想を描いています。かなり速い展開ペースから、実現度を疑問視する人もいるでしょう。しかし、当院の信念に共感してくれる優秀な医師が続々と集い始めていることからも、不可能なことではないと感じています。私たちは誰でも等しく施術を受けられる権利があると思っています。ですから、ゆくゆくは世界進出をし、裕福ではない人も、施術を受けられる環境を整えるということが、クリニックとしての今後の展望です。