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コロナ禍のおうち生活で浸透したフィットネスバイク。ジムに行くよりコスパもタイパもメリットがある人も多いのでは。でも、ダイエットのために利用して、誰もが成功するとは限りません。それにはきちんとしたコツがあるはずです。
そこで今回、フィットネスバイクをこれから導入したいと考えている人に向け、フィトネス領域全般、そしてフィットネスバイクにも詳しいスポーツトレーナー内田英利さんに教えていただきました! 最後に筆者がリサーチしたおすすめのフィットネスバイクもご紹介します。
フィットネスバイクとは、自転車型のフィットネスマシンです。実際に自転車に乗って屋外をこいで回らなくとも、室内でペダルをこぐだけで自転車をこいでいるのと同等の運動が可能です。
ペダルの重さを調整できるので、得たい運動負荷を簡単に調整できます。また、フィットネスバイクが身近な場所にあれば、天候に左右されずいつでも手軽にエクササイズできるのも特徴です。
運動不足の解消や健康維持に役立ちますが、ダイエットにも活用できます。そんなフィットネスバイク、ズバリ、フィットネスバイクでダイエットの効果を出すポイントとは? 内田トレーナーに伺いました。
「フィットネスバイクでエクササイズをする際に、負荷を上げたり、ペダルの回転スピードを増したりするなど、無理のないレベルで心拍数を上げ維持することです。
心臓がドキドキすることで心肺機能が活性化されると、血液の流れが激しくなり、体幹から体の末端まで存在する筋肉の細胞に酸素や栄養を送り届け、細胞から二酸化炭素や老廃物を排出する有酸素運動(エアロビクス)効果が最大限に発揮されます。
また、エクササイズ中の血液の流れをよりスムーズにするために、こまめに水分補給をすることもポイントです。
ただし、フィットネスバイクでのエクササイズ前後で心拍数が平常心拍数とさほど変わらないと、精神的な満足度が優位になり、ダイエットの効果が期待できないばかりか、脳内の摂食神経を刺激し、かえって食欲が増すことも考えられるので気を付けましょう」
ポイントは、「無理のない範囲で心拍数を上げて、それを維持すること」と覚えておきましょう。
もし、数ヶ月でダイエット効果を出したい場合、一日につき、どのくらいの時間、こげばいいのでしょうか。
「ダイエット効果を最大にもたらす脂肪を燃やす体の働きは、フィットネスバイクをこいだ瞬間から始まります。運動前に食事をしたタイミングや体組成などによって多少の違いはありますが、開始から15分ほどは、脂肪よりも主食として食べたご飯やパン等の糖質の燃焼度のほうが高いのです。ですから、15分以上ペダルをこいで、こまめに水分補給をしながら、脂肪の燃焼時間を1秒でも多く稼ぐことがポイントといえるでしょう」
このとき、注意する点があるそうです。
「最初から全力で15分以上ペダルを踏み続けるのではなく、最初の2~3分は低強度で体を慣らすためのウォーミング、最後の2~3分は心肺機能を落ち着かせるためのクールダウンするステージを設け、エクササイズに『波』を設けることも大切です」
こぐ時間だけでなく、こぎ方や負荷のかけ方によってダイエットの結果は変わるのでしょうか。
「ダイエットというと、脂肪を燃やすイメージを持ちやすいですが、筋量を増やすことも体重を落とすための近道になります。ペダルをこぐ下肢の筋肉を増やすためには、多少負荷を重めに調整して、ペダルについている足裏の接地面積を減らしたり、ハンドルから手を離し立ちこぎに近いアップライトな姿勢を維持したまま、片手ずつダンベルを持ったりするなど、エクササイズに変化をもたらすことも効果的とも言えます」
内田トレーナーによれば、今回教えていただいたことは「ダイエットが一過性に終わらない、継続して理想の体型を維持するためのポイントです」とのこと。ぜひフィットネスバイクとダイエットが三日坊主で終わらないようにするために、ポイントを押さえて取り組みましょう。
最後に、筆者がリサーチして見つけた今評判の良いフィットネスバイクブランドを2つご紹介します。
Amazon、楽天市場などでフィットネスバイクを検索すると、上位に出てくるのがこのフィットネスブランド「FITBOX」です。旧世代は直立のタイプが主流だったところ、FITBOXは前傾での運動姿勢を採用しており、クロスバイクと同じ姿勢で使えることで、効果的に脂肪の燃焼を促進します。負荷調整レベルは8段階なので、かけたい負荷に応じて使用できます。
また、いかに膝への負担を抑えた運動姿勢をとるかという問題を、人間工学に基づいて追及しているのもポイント。膝にかかる負担を軽減することができます。
今年1月には、1台ずつロットナンバーが刻印された30台限定の受注販売となるプレミアムカラー「LEMONADE(レモネード)」を受付するなど、デザイン性にもこだわりがあります。
フィットネスマシンの専門メーカーMERACH(メリック)の「MERACH S13(メリック・エス13)」は、ブランド初の自動負荷調整可能モデル。
独自開発の多機能デジタルダイヤル「MERACH GO」が備わっており、レッスン中の負荷調整をリアルタイムで行ってくれるとか。自動的に負荷がかかることでより効率的にトレーニングができ、脂肪燃焼効果が高まります。24段階負荷調節も注目です。
そしてバーチャルサイクリングアプリ「Zwift(ズイフト)」アプリとの連動も可能なので、ゲーム感覚で楽しくトレーニングができるのもポイントです。
フィットネスバイクをこれから導入しようと検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
【取材協力】
内田英利(うちだ・ひでとし)さん
1971年生まれ。茨城県出身。立命館大学在学中に運動生理学などを学び、その後、米国の栄養学修士課程を経る。現在は、女性や高齢者向けの生活習慣病予防プログラムの開発、フィットネストレーナーの育成、生涯フィットネスに関する講演や運動指導などを行う。
大相撲の元貴乃花親方との共同開発プログラム「シコアサイズ」を販売。株式会社フィットネス・ゼロ代表取締役。フルマラソン歴23年。ベストタイムは2 時間45 分01 秒。国内外の主要なマラソン大会にペースメーカーとして参加し、また、“旅ラン”や“島ラン”とワーケーションを組み合わせた記事を、Yahoo!JAPAN他に出稿している。
日本成人病予防協会認定講師、全米エクササイズ&スポーツトレーナーズ協会(NESTA)認定講師、健康管理士一般指導員、文健康運動指導士、アメリカン・ホリスティック・カレッジ・オブ・ニュートリション (AHCN)栄養学修士、京都造形芸術大学非常勤講師
【公式サイト】株式会社フィットネス・ゼロ(https://fitnesszero.co.jp/)
●紹介したフィットネスバイク
「FITBOX」(https://shop.fitbox.co.jp/lp?u=FITBOX-lemonade&gclid=CjwKCAiA_6yfBhBNEiwAkmXy51KxHc6zAGqBZHF_o_hMAJzEAx9nb51YzHuMArZRtdN7hpz8yLDfKBoCIREQAvD_BwE&fbclid=IwAR1mnCqEN7qvsuTX9tEYYcjPeqvvYCvdjniaTTTWWI3uw7f0UIyC09KBzaU)
「MERACH S13」(https://www.makuake.com/project/merach/)