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シグナルトークといえば、ヒットしているオンライン麻雀ゲーム「Maru-Jan」で知られています。その傍ら、ヘルスケアテックも手掛けており、マージャンゲームにおける認知症予防の研究調査を行うなどしてきました。そんななか、なぜ今回、NMNサプリメントを発売したのでしょうか? 代表の栢(かや)孝文さんにうかがいました。
「創業時のメンバーが、うつ病で退職したのをきっかけに、うつ病の原因について調べ始めたところ、食のバランスが悪いことで、幸せホルモンのセロトニン分泌が減ってしまうことを知りました。当時、私も風邪を引きやすく、胃痛や頭痛などに悩まされていたので、さまざまな文献やデータの影響を受け、食生活の改善をしました。サラダを積極的に食べるようにし、コンビニやファミレスの食事は一切、やめてみたら、健康状態が劇的によくなり、その後も快調です。この経験も含めて、ぜひみなさんにもお伝えしたいと思い、サプリメントとAIアプリを開発しました」
なぜ今回、NMNを選んだのでしょうか。
「情報を調べていく中で、人の健康というのはどこからくるのかな?と考えたとき、老化というキーワードは外せないのではと思ったのです。NMNについて調べていくうちに、すごいなと感銘を受けたため、今回のプロジェクトを始めました。日本人の死因のほとんどと言われる三大疾患(がん、心疾患、脳血管疾患)はすべて老化がリスクとなりますので、もし、老化を止めたり、せめて遅らせたりすることができれば、これらの病気が根本的に解決できるのではと考えました。認知症や新型コロナでさえ老化がリスクとなっています。今後も夢を持って挑戦していきたいと思っています」
今回のプロジェクトでは、NMNサプリメントの定期宅配サービス契約者に、若さの測定とAIの統計的情報によるエイジングケアのアドバイスが受けられる新サービス「Life Leap(ライフリープ)」も提供しています。
Life Leapには、写真撮影で「見た目年齢」を算出する「顔年齢判定」や、「AIカウンセリング」としていくつかの質問に答えたりすることで、エイジングケアの効果を見える化し、論文などのエビデンスと約1,000人のデータのシミュレーション分析によって数値化して生体年齢を導き出す仕組みが提供されています。
栢さんによれば、サプリメントの製造販売とAIアプリの両方を提供するのは、同社調べによれば世界初の試みだといいます。
「サプリメントは薬品ではないので、ほとんどの場合は販売して終わりです。サプリメントは効果効能は謳えませんし、測る必要はありません。しかし、利用者にとっては効いているという実感が必要だと考えました。そこで、何らかの形で測る方法を提供したいと考えたのです」
栢さんもNMNサプリメントを飲み続けているそうですが、効果を尋ねたところ、はっきりとは言えないとのこと。ただ、実感としては良い方向に向かっているとのことでした。
NMNは、20~30代にはまだ早いと思われるかもしれませんが、数十年後に老化リスクを考える年齢になった頃には、きっとNMNの研究もさらに進んでおり、エビデンスも増えていることでしょう。今からNMNのことを知っておくだけでもメリットがありそう。栢さんの食事を改善したことで快調になった体験談も参考になりました。ぜひヒントにしてみてください。
【取材協力】
株式会社シグナルトーク
普段食べている食品や生活習慣などを入力すると、新型コロナを発症するリスクを AI が示す Corona Lab(コロナラボ)や、食品 のバーコードを読むだけで AI が健康度を判定するアプリ「FoodScore」、食生活や生活習慣の健康へのリスクをスコア化する 「my healthy」など、世界初となるヘルスケアサービスを展開している。※Life Leap を含めて健康情報を有益利用するための特許権を複数出願、取得済み。
(https://www.signaltalk.com/)