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相模ゴム工業は主力商品のコンドーム「サガミオリジナル」の新ラインアップとして、レギュラーサイズと同じ皮膜の薄さを維持したままサイズアップした「サガミオリジナル0.01(ゼロゼロワン)Lサイズ」を10月17日から販売開始しました。希望小売価格は税込み2,640円(10個入り)。
同社の調査によると、Lサイズのコンドームを購入している日本人男性は全体の約15%と推計され、そうした人たちがレギュラーサイズを使用すると、着用時に痛みが出る、正しく着用出来ない等の障害があることがわかりました。同社史上最薄の「サガミオリジナル0.01」に対しても「Lサイズがほしい」という声が多くあり、その要望を受けて開発に至ったそうです。
コンドームは薬機法上で管理医療機器に分類される医療機器で、製造工程で非常に厳しい検査が行われています。そのうちのひとつ、「破裂圧力検査」はコンドームが破裂するまで空気を注入し、破裂時の空気量と、どの程度までの圧力に耐えたかを検査し、合格したロットのみが消費者に届けられます。
この「破裂圧力検査」がLサイズ開発の大きな「肝」となり、直径を2ミリ、長さを2センチ大きくしたことで空気がレギュラーサイズより多く入るため、破裂圧力に影響します。しかし、商品の最大の特徴である「薄さ」を犠牲にするわけにはいきません。同社は素材の供給会社と協議を重ね、ポリウレタン素材の改良に何度もトライし、度重なる生産実験を繰り返して「薄さ」と「破裂圧力に耐える強度」を兼ね備えた商品の開発に成功しました。
一時はコロナ禍の影響によって工場のあるマレーシアに日本の技術者が入国不可能になったり、機械設備の輸出に長い時間が必要になったりしたことで計画が停滞する事態になっていましたが、今年になって生産設備の増強が完了したことで「Lサイズ」の発売に至ったとしています。