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ただでさえ体を動かす機会が減り、太りやすい冬。さらに今回はコロナ禍が引き続き影響し、在宅ワークやおうち時間が多かったのではないでしょうか。例年よりも太りやすい生活環境になっていた今季の冬の影響は、しっかり体型にも現れているよう。
首都圏の30代~40代の女性400名にアンケート※を取ったところ、「この春ダイエットが必要」と答えた人はなんと9割も。現在の悩みとしては、「体重が増えてから、体型を戻すことができていない」と答えた人が半数近くいることがわかりました。
※MCTプラス・コンソーシアム「生活習慣に関する実態調査2022」
ダイエットをする上で欠かせないのが「食事制限」。脂っこいものやスイーツなどの甘いものはもちろん、炭水化物も取らない「糖質制限ダイエット」が痩せると話題になり、今の日本では約25%もの女性が挑戦したことがあると答えています。
今回のセミナーで登壇してくださった、日本体育大学・体育学部准教授の岡田隆先生によると、ダイエットの基本として「ヘルシーなものを食べていれば痩せる」というのが常識的に知られていますが、実はこの「ヘルシー」の内容に間違った考え方を持っている人が大半だそう。
いわゆるスープやささみ・ブロッコリーなど、ヘルシーだと思い、PFCバランスが整っていない食事ばかりをしてしまうと、ダイエットに失敗してしまう。PFCバランスが全く整っていないような極端な食事制限と、それに合わせて激しい運動を続けていると、当然のように疲労やストレスが蓄積し、一気に爆発します。
多くの方は、極端な食事制限や運動を続けられないため、途中でストレスが溜まり過食=太るという悪循環になってしまいます。そうならないためにも、ダイエットの基本であり最も重要なことは、「無理なく長く続けられる」ことなのです。
では、実際にはどのようなダイエットが理想的なのか?今ダイエット方法で有名な「糖質制限ダイエット」ですが、実は「どうして糖質制限をすると痩せる(=脂肪が燃える)のか」理解できている人は4人に1人しかいないそう。
糖質制限ダイエットとは、「ケトン体」を利用するダイエットです。体の脂肪(脂質)を燃やすということは、つまり体の中でエネルギーを生み出すことです。人間の体はエネルギーを生み出す際に、「糖」または「脂肪」を燃焼し原料にしています。「糖」は「ブドウ糖」に分解されエネルギーとなり、「脂肪」は「ケトン体」に分解されエネルギーとなります。
「糖質制限ダイエット」とは、この「糖」の燃焼回路を極力使わない(=過度な糖質制限)を行うことにより、「脂肪」からの燃焼回路を動かすというダイエット方法なのです。
前提として、体作りの基本の食事として「PFCバランス(P=たんぱく 質、F=脂質、C=炭水化物) 」があります。人間の体はこのPFCバランスが崩れると、体に不調が出てきやすくなるため、基本的にはダイエットも、たんぱく質・脂質・炭水化物のバランスは保ったまま食事を行うことが理想です。ここで注目したいのが、この割合のバランスだけでなく、その中身の「質」についてです。
炭水化物だったら玄米やもち麦などGI値の低いもの、たんぱく質だったら動物性or植物性・アミノ酸スコア、というように、同じように脂質の内容にもこだわることで、脂肪燃焼効果が高まります。
脂質の内容を上げる最強の油が「MCTオイル」です。脂質としてMCTオイルを取り入れることで3つの効果が期待できます。まず「ケトン体の産生」を促す効果。一般の油と異なり、素早く肝臓で消化されケトン体を産生させます。つまりは皮下脂肪になる前に肝臓でケトン体に変わるので、体内に蓄積されづらいということになります。
次に「素早くエネルギー」になる効果。通常の油よりも4倍のスピードでエネルギーに変わるため、脂肪燃焼も早く(=効果が出やすく)なります。
そして「脂肪になりにくい」効果。素早くケトン体を産生しエネルギーに変わることで、脂肪に変化する隙を与えません。さらには、産生されたケトン体が体中をめぐることにより体内のケトン体が増加。体全体の脂肪燃焼を促すことに繋がると言われています。実際に研究結果では、ケトン体の増加により体脂肪・内臓脂肪が減ったという実験データが出ています。
ダイエットを突き詰めていくと、どうしても食事内容は淡白なものになっていきがちですが、その点においてもMCTオイルは良さを発揮してくれます。
教えてくれたのは、AISSY株式会社社長で、慶應義塾大学大学院・理工学研究科・特任講師の鈴木隆一先生。MCTオイルをプラスすることで味覚に作用するのか、味覚センサー「レオ」で検証した実験結果について発表してくださいました。
味覚センサー「レオ」は、味蕾の代わりをするセンサー部分で電気信号を測定し、AI の解析によって味を定量的な数値データとして出力する機械。今回の実験では、身近な食品・飲料 7 品目(コーヒー 、野菜ジュース、みそ 、ヨーグルト 、温野菜 、白米、玄米) にMCTオイルを加え、味覚がどう変化するか調べました。その結果、全ての食材で MCT オイルを加えることによる有意差が確認できました。
いずれもコクや旨味がアップすることで「美味しさ」に 寄与し、ヨーグルトの酸味や温野菜の苦味も低減させてくれました。 MCTオイルを毎日の食事に少し加えることで、味覚としても満足感がUPするのです。
ではMCTオイルはどのタイミングで摂取するのが良いのでしょうか?答えは「朝食」。調査データによると、 1 日 3 食のうち、一番軽視されやすいのが「朝食」で、多くの方が朝の食事に意識を向けていないことが分かります。
しかし朝食は、朝から体を活動させるためにとても重要な食事。その理由として①脳とカラダを目覚めさせる、②体温を上昇させる、③体調を整える、といった効果があり、ここを疎かにしてしまうことで、ダイエット効果も低下してしまうのです。
朝食というと「砂糖入りのコーヒー」「おにぎり」「パン」のように、“とりあえず糖質”を摂る方が多いように思います。「脳のエネルギー=糖質」と捉えがちですが、実は脂質も重要な脳のエネルギー源。朝食にMCTオイルを取り入れることで、脂質を素早くエネルギーに変化させるため、朝から脂肪燃焼効果が高まります。
今回、MCTオイルを使った“最強の朝食レシピ”を、管理栄養士 / WATSONIA 代表の川端 理香先生に教えて頂きました。注意点として、MCT オイルは 1 回の摂取量が多いと人によってはお腹がゆるくなることがあるため、まずは 1 食あたり 2g~5gを目安に、 調整しながら取り入れてみてください。
【和食メニュー】
・鮭の混ぜご飯
・わかめと豆腐の味噌汁
・納豆しらす和え
・りんごはちみつヨーグルト
◆ポイント(鮭の混ぜご飯) MCT オイルをプラスすることで、鮭に多いビタミンDの吸収率が UP!ごはんにツヤも出ます。
【洋食メニュー】
・ボリュームたっぷり卵サンド
・キャロットラペ
・ブロッコリーとえびのレンジ蒸し
・バナナと小松菜のスムージー
◆ポイント(キャロットラペ)
MCT オイルをプラスすることで、にんじんに含まれる β-カロテンなどの吸収率が UP!眼精疲労や角膜の乾燥予防にもつながります。
詳しいレシピはレシピサイト(https://mct-plus.jp/recipe.html)に載っていますので気になる方はをチェックしてみてください。
毎朝小さじ1杯のMCTオイルを朝食に加えて、朝から効率よく脂肪を燃やそう!
いかがでしたでしょうか?MCTオイルは研究結果からも実績データの出ている、最新の効果的な脂肪燃焼方です。健康的でストレスのないダイエットを続けるために、PFCバランスの整った食事+MCTオイル生活を試してみてくださいね。