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今年は早くて2月上旬から花粉がとびはじめるというニュースが報じられています。毎年、花粉症の症状に悩まされているなら、そろそろ準備が必要。
いろんな情報を目にしますが、果たして正解は? 医師でイシハラクリニック副院長である石原新菜先生の解説のもと、花粉症予防の基本的な生活習慣と食生活とともに、避けたほうがいい内容をお届けします。
まずは基本の対策から。
「花粉症の症状をなるべく和らげるには、粘膜に付着する花粉の量をいかに減らすかが重要」だと石原先生。
「アレルギー反応が起こるマスト細胞が皮膚や粘膜に多く分布しているため、花粉症の症状は目や鼻、気道、皮膚に出やすいです。アレルギー症状を防ぐには、マスクや衣服、メガネなどを活用してなるべく皮膚や粘膜に花粉を付着させないこと、付着した花粉をすぐに洗い流すこと、目薬をするようにしましょう」
花粉シーズンは、マスクだけでなくメガネなども駆使して対策するのがよさそうですね。
ユーグレナが2021年11月に、花粉症と診断された、または診断されていないが自身が花粉症であると思っている20代~60代の男女200人に対して行った花粉症対策に関するアンケート調査結果では、食事での対策としては、「ヨーグルト・乳酸菌飲料などをとる」(33.5%)、「緑茶を飲む(カテキン)」(12.5%)、「キムチ・味噌などの発酵食品をとる」(11%)が上位となりました。
これらの対策について、石原先生は「腸内環境を整えることで、免疫バランスが整う」ことから正解とのこと。ただし、「乳酸菌やカテキンなどのメジャーな食品以外にも、青魚に含まれるEPAやユーグレナに含まれる食物繊維パラミロンなど、アレルギーに効果が見込める成分が多数見つかっています。それらの情報をアップデートして、より高度なアレルギー対策に取り組んでいってほしいと思います」とコメントしています。
「免疫力をアップするぞ!」と意気込むと、なぜかヨーグルトを食べることが真っ先に思いつきますが、他にもぜひ取り入れたいですね。
反対に、花粉症対策としては避けたほうがいい習慣について、石原先生に教えていただきました。
睡眠不足・ストレスをためる・湯船に浸からずシャワーだけで過ごすといったことはNGのようです。
「睡眠をしっかりとり、ストレスをためず、お風呂は湯船に浸かってって体を温める、腸内環境を整える食事は大事です」
また、余計な水分の摂りすぎもNGなのだそうです。
「これは漢方の考え方ですが、余計な水分の摂りすぎは、花粉症の症状、鼻水、くしゃみなどを悪化させると考えます。ですので、やたらと水分を摂るのは控えて、運動やお風呂で体に溜まった余分な水分を出すこと。水はたまったらよくなく、循環させることが大事です。鼻水、くしゃみは、余分な水がでてきている症状なのです。もちろんアレルゲンに反応しているのですが、体に余分な水が多いから出てくるという考え方です」
食事で摂るべきでないものはあるのでしょうか?
「花粉症の人の中には、果物や生野菜を食べた後、数分以内に唇、舌、口の中や喉にかゆみやしびれ、むくみなどがあらわれることがあります。これは、口腔アレルギー症候群と呼ばれており、花粉にあるアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)と、果物や野菜に含まれるアレルゲンが似ているために起こります。花粉症がある人は、食材には気をつけるといいです。喉のかゆみ、イガイガが出るものは、控えるべき食材です」
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毎年、花粉症に悩まされている人は、ぜひ今回のアドバイスを参考に生活習慣と食生活を意識して改善し、今年は症状をできるだけ最小限に留めたいですね。
【取材協力】
石原 新菜先生
医師・イシハラクリニック副院長/ヒポクラティック・サナトリウム副施設長/健康ソムリエ講師
1980年長崎県生まれ。小学校は2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。2000年4月帝京大学医学部に入学。2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。
出典:
ユーグレナ「花粉症対策に関するアンケート調査」(https://kyodonewsprwire.jp/release/202112104759)