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今年も多くの著名人が別れを告げ天国へ旅立ちました。彼らの遺したひとつひとつの功績は偉大で、きっとこれからも私たちの胸に残り、歴史に刻まれることでしょう。
前回に引き続き、今回は今年の下半期に亡くなった方々の足跡やエピソードを振り返り、偲びたいと思います。
7月
音楽プロデューサー:酒井政利さん……16日、心不全のため亡くなりました85歳でした。
1961年、日本コロムビアに入社すると島倉千代子さんやこまどり姉妹らを担当。CBSソニーに移籍すると、フォーリーブス、天地真理さん、キャンディーズ、宮沢りえさんら幅広い歌手をプロデュースしスターに育て上げました。また手掛けた青山和子さんの「愛と死をみつめて」、ジュディ・オングさんの「魅せられて」で2度の日本レコード大賞を受賞しました
8月
ジャニーズ事務所名誉会長:メリー喜多川さん……14日、肺炎のため亡くなりました。93歳でした。
ジャニーズ事務所を創設したジャニー喜多川さんは主にタレント育成を担当、ジャニーさんの姉・メリーさんは会社経営を担当。、たのきんトリオや少年隊、SMAPや嵐と多くのアイドルグループを支え、メリーさんを「母」と慕うタレントは多くいたそうです。
俳優・映画監督:千葉真一さん……19日、新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなりました。82歳でした。
映画「仁義なき戦い」「戦国自衛隊」「キル・ビル」、ドラマでは「ザ・ボディーガード」「風林火山」など、有名作品、ヒット作品に出演した千葉さん。プライベートではドラマ「キイハンター」で共演した女優・野際陽子さんと結婚しますが、1994年に離婚。その2年後に一般女性と再婚。現在、人気俳優となった新田真剣佑さん、眞栄田郷敦さんをもうけました。ちなみにハリウッド俳優のキアヌ・リーヴスさんは、ラーメンと千葉真一さんが大好きなんだそうです。
9月
漫画家:さいとう・たかをさん……24日、膵臓がんのため亡くなりました。84歳でした。
劇画漫画家の第一人者のさいとうさん、「バロム・1」や「サバイバル」を世に送り出し、大ヒットとなったのは1968年に連載がスタートした「ゴルゴ13」。単行本は200巻を超え、累計発行部数は3億部。さいとうさんは生前から「自分抜きでも『ゴルゴ13』は続いていってほしい」との希望を話していたそうで、亡くなったあともプロダクションが作画を手掛け連載は続いていくそうです。
作曲家:すぎやまこういちさん……30日、敗血症性ショックのため亡くなりました。90歳でした。
ドラゴンクエストシリーズの音楽を担当したすぎやまさん、大学卒業後、文化放送に入社。その後、1958年には開局前のフジテレビに入社しディレクターを務めました。フジテレビを退社後は作曲に専念。ヴィレッジ・シンガーズの「亜麻色の髪の乙女」やザ・ピーナッツの「恋のフーガ」など歌謡曲のヒット作も生み出しました。
10月
漫才師:前田五郎さん……死因について明かされてはいませんが、17日に亡くなりました。79歳でした。
吉本興業の坂田利夫さんとのコンビ「コメディNo.1」ではつっこみを担当し一世を風靡。2009年、コンビを解散すると前田さんは吉本興業を離れ1人で活動していました。
11月
六星占術創始者:細木数子さん……8日、呼吸不全のため亡くなりました。83歳でした。
タレントとしても活躍した細木さん、2000年代にはゴールデンタイムの冠レギュラー番組2本に出演。占いをもとに歯に衣着せぬコメントが人気を博したり、タレントへの改名をすすめたりし話題になりました。出演番組は軒並み高視聴率をマーク。“視聴率の女王”と呼ばれたこともありましたが、近年はテレビ出演を控え、講演会などを行っていたそうです。
12月
声優:八奈見乗児さん……3日に亡くなりました。90歳でした。
八奈見さんといえば、巨人の星の伴宙太、ゲゲゲの鬼太郎の一反木綿、ヤッターマンのボヤッキーなど、人気キャラクターの声を担当。さらにドラゴンボールシリーズやダウンタウンDXのナレーションも務めました。「金曜日のスマイルたちへ」でもナレーションを担当していましたが、体調を崩し降板。しかし毎年12月の飯島愛さんを偲ぶVTRでは声を担当しました。八奈見さんが亡くなった後の今年12月18日の放送では、八奈見さんへの感謝のテロップが放送されました。
彼らの功績は記録にも記憶にも遺る偉大なものばかり。今回紹介しきれなかった方々に対しても敬意を払うとともに慎んでお悔やみ申し上げます。合掌。