新型コロナウイルスの流行により、今や私たちの生活に「除菌」、「抗菌」、「殺菌」といったコトバがすっかり定着しました。でも、ウイルスと菌は同じもの? 除菌と抗菌の違いは?など、疑問に思ったことはありませんか?

さらに菌のなかには「乳酸菌」のように私たちの身体によい影響をあたえる菌もいますし、細菌やバイ菌のように悪いイメージのある菌もいます。そもそも細菌とバイ菌の違いも良くわかりません…。

今、そんな私たちの身近にいる菌について楽しく学べる場が登場。発酵マイスターの榎本美沙さんが考案した発酵食のレシピ作りを通じて、親子で“いい菌”と“悪い菌”について学ぶ『菌育!料理教室』にお邪魔しました。

念入りな手洗いからはじめる

今回、榎本さんと一緒に作るのは「甘酒パンキッシュ」。身体を内側から元気にする“いい菌”がたくさん入ったレシピです。一方、 “悪い菌” については“抗菌博士”こと梶浦義浩先生(株式会社シナネンゼオミック)が、料理の準備や調理中、片付け中に気を付けたい消毒、抗菌のポイントなどを教えてくれます。

写真)先ずは念入りな手洗いからスタート。

梶浦先生によると手洗い後に消毒液やアルコールを使用する場合は、石鹸で洗った後に、しっかりと“乾かす”ことが大切だそうです。濡れたままの手に手指消毒を施しても効果が落ちてしまうのです。

写真)梶浦義浩先生が身近にひそむ悪い菌の話をしてくれます。

さあ、手を念入りに洗ったところでいよいよ料理開始。参加した子供たちは榎本さんの料理をする手元に興味津々です。榎本さんは「チーズは何種類使うんだっけ?」「発酵食品はどれ?」など、子供たちと会話しながらデモンストレーションを行います。

写真)子供たちと笑顔で接する榎本美沙さん。もちろん料理の手際は完璧です。
写真)「甘酒パンキッシュ」は、味噌、甘酒の麹菌と酵母菌、チーズの乳酸菌などトリプル発酵効果が身体によい影響をあたえてくれるレシピ。きのこも入って美味しい菌活ができちゃいますね!
写真)卵を割ったり、ベーコンを切ったり、初めての体験ばかり!
写真)「料理は得意。習ったレシピは家で作りたい」と話してくれました。

ココットをオーブンで焼いている合間は、発酵マイスターと抗菌博士が教える「菌クイズ」の時間。クイズ形式で菌について目から鱗の知識を得ることができたり、日ごろの疑問を解決できたりします。さあ、いくつ答えられるかな?

写真)出来上がった「甘酒パンキッシュ」。お土産に持って帰ります。

家族や兄弟で参加できるのが楽しい

子供たちはとにかく真剣。パンやベーコンをハサミで切ったり、綿棒で叩いたり、卵と甘酒、味噌、チーズが入ったソースをかけたりと、工作のような工程があったのも集中して取り組める要素だったかもしれません。

写真)家族4人で参加。最初は、わちゃわちゃしつつも、いつの間にか全員が真剣に。
写真)パパとのコンビネーションはバッチリ!その手際が良さは見習いたいほど。

『菌育!料理教室』を主催する「株式会社シナネンゼオミック」は、無機系抗菌剤の製造メーカー。これまでにも小学生を対象とした抗菌授業を開催していましたが、コロナ禍で菌に対する意識が高まっていることから「菌とウイルスの違いや、抗菌、除菌、殺菌の違いなどを知って、日ごろの生活に役立ててもらいたい」と、幼稚園や小学生(低学年)が親子で参加できる『菌育!料理教室』を開催。料理体験を通じて身近な菌について知るプログラムを考案したそうです。

参加した子供たちからは、「悪い菌ってどのくらいあるんですか?」「鉄が錆びるのは菌のせいですか?」「スポンジはどうしたら臭くなくなりますか?」「いい菌を食べるとどんな良いことがありますか?」など、菌に関する様々な質問が。また、「より良い乳酸菌の摂取のしかたや料理のコツ」などのアドバイスを求めるパパやママが多くみられました。菌のプロフェッショナル ・ 発酵マイスターと抗菌博士と学ぶ『菌育料理教室』は、次回2022年1月22日に開催されます。詳細は https://sinanenhdzeomicevent20220122.peatix.com にてご確認ください。

 

Veggy(ベジィ)
Fujisan.co.jpより
情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 菌のプロフェッショナルと学ぶ「良い菌・悪い菌」。コロナ禍に親子で行きたい“菌育教室”