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物流における不動産や関連テクノロジーを手がける日本GLP株式会社(東京都港区)はこのほど、日本最大級の物流施設「ALFALINK相模原」をオープンさせました。11月11日には街開きイベントが行われ、同社の帖佐義之代表取締役社長と本村賢太郎相模原市長が参加。また、ALFALINK相模原のコンセプト設計に携わったクリエイティブディレクター、佐藤可士和氏もセレミニーに登場しました。
日本GLPは日本の主要物流拠点で130棟、総延床面積約1,000万㎡の施設を運営。ALFALINK相模原は、新たなフラッグシップモデル「ALFALINK」の第一号物件です。総延床面積は67万㎡超。日本最大級の広さを誇るほか、「オープンハブ」、「インテグレーテッドチェーン」、「シェアードソリューション」という3つのコンセプトを併せ持ちます。
帖佐社長は「物流施設と聞くと、閉鎖的でコストセンターとして捉えられてしまうことが多々ある。また、働き手にとっては『キツイ』、『暗い』、『危険』といったイメージもあるのでは」とし「次世代の物流施設として快適性や安全性、生産性を創り出す未来志向のエッセンスを集約させたものがALFALINK相模原」と語りました。
施設中央には直径約80mで円形の共有施設棟「リング」が鎮座。リング内にはコンビニやカフェ、レストラン、託児所などがあります。芝生広場や多目的コート、展望デッキなども設置されているので、近隣住民の憩いの場ともなる仕組みです。物流施設内は有効天井高約5.5m、床荷重1.5t/㎡という空間。トラックターミナルや冷凍冷蔵設備を有しています。
JAXAの研究所などがある相模原市は、全国でも有数のロボット関連産業集積地。ALFALINK相模原では自動運転バスやコンビニ内自動飲料陳列ロボット、商品仕分け自動化ソリューションなど、最先端の技術を導入しています。本村市長は「相模原市はロボットの街として『さがみロボット産業特区』を制定している。しかし、これまで市民の目に見えるロボットは少なかった。ALFALINK相模原とともに、市民へのロボットの見える化をより進めていきたい」と期待を寄せていました。
一方、佐藤氏は「物流は次の形に変化すべきと感じていた時に、帖佐社長から本プロジェクトの話をいただいた。パブリックスペースを多くし『居るだけでくつろげる』、『居るだけで気持ちの良いデザイン』を心がけた。開かれた物流施設は市民に愛される場所となり、働き手のプライドにもつながる」と話しました。
ALFALINK相模原の最大の特徴はオープンハブ。今後も様々なイベントを展開し、地域とつながっていく予定です。「物流」と「地域」の新しい共生の場となっていくでしょう。