1987年、ゲームセンターの筐体から産声を上げ、日本のゲーム文化を世界へと知らしめた格闘ゲームの金字塔『ストリートファイター』。「対戦格闘ゲーム」というジャンルそのものを確立した本シリーズは、35 年以上の時 を超えた現在もなお進化を続け、その存在感を一層強めています。


ゲームの枠を超えて愛され続けてきたこの“生ける伝説”が、ついに世界最高峰の製作陣とキャストによってハリウッド実写映画化。製作には『ゴジラ』シリーズや『名探偵ピカチュウ』など、数々の日本IPの実写化を成功させてきたレジェンダリー・ピクチャーズ、そしてもちろん本IPの生みの親であるカプコンが携わり、パラマウント・ピクチャーズとレジェンダリー・ピクチャーズが全世界配給を行います。


本作を手がけたキタオ・サクライ監督にお話を伺いました!



──映画完成おめでとうございます、そして来日ありがとうございます。


ありがとうございます。完成した作品を一番最初に観た時、自分自身とても満足出来て、達成感のある気持ちだったんですね。最初に打ち立てた目標に対して一切妥協せずにこだわって作りましたし、この素晴らしいゲームをどういう方向性でスクリーンに転換するかということをたくさん考えました。皆さんにも楽しんでいただけたら嬉しいです。


──クールなアクションと、ゲームキャラクターっぽいデフォルメの部分のバランスをどうとりましたか?


まず、かなりゲームに忠実であることにこだわりました。特にキャラクターに関しては、ゲームの世界からそのまま飛び出てきたような見た目でありながら現実世界にいても違和感が無いデザインにしています。一番はキャラクターの本質を保とうとすごく気をつけたんですね。

これまで、ゲームが原作の実写映画というものは、その実写化用の映画のストーリーや世界観に合わせて、キャラクターを変えてしまう、キャラクターにちょっとアレンジを加えてしまうことが多かったと思います。今回の場合はむしろ逆の発想で、キャラクターを忠実に守るために、そこに合わせて映画の話や世界観を作っていこうと考えたんです。ストーリーに緊迫感がありつつも、あまりシリアスにしたくなかったということもあるんですね。もうとにかく楽しい、思いっきり楽しめる映画にしたかったので、そういう意味でのバランスを取ることは難しかったです。

僕が目指したのは、映画監督が「ストリート・ファイター」という題材を与えられて作った作品ではなく、あくまでも「ファンが実写映画を作った」というものです。原作のゲームが大好きな僕が作ったらどんな映画になるのか?そういう視点で作ってみたんです。



──こういった大人気ゲームの実写化は往々にして、ファンからの不満が巻き起こりがちですものね。本当のファンである監督が作ったということで、嬉しい方も多いと思います。


ぜひ皆さんの色々な感想を聞いてみたいですね!「ストリートファイター」は子供の頃から散々プレイしているのですが、もちろん今回も改めてたくさんプレイして、ゲームに忠実にキャラクターを描こうと努力しました。1994年版の映画『ストリートファイター』が問題だったのは、キャラクターや設定が変わりすぎてしまったことだと思う。それだけはやりたくなかったんだ。ちなみに、ゲームをやる際にはいつもダルシムを選択してるよ。


──実写化にあたり特に描くことが難しかったキャラクターはいますか?


特に難しかったのはダルシムです。インドの方々に失礼のないようにと言いますか、ステレオタイプな描き方をしたくなかったんです。キャスティングからもかなり苦労したのですが、幸運にもビドゥユト・ジャームワールさんという素晴らしい俳優さんに出会うことが出来ました。ボリウッドで活躍されている俳優さんなのですが、なんと実際にお坊さんでもあるんですね。僧でありながら、武闘家でもあり、ダルシムが持っている要素を実際に持っている方です。彼がキャスティングされた時点で、何もかもがピタッとハマった感覚があります。



──改めて、他の格ゲーとは違う「ストリートファイター」の魅力をどんな所に感じていますか?


楽しさやワクワク感がダントツに素晴らしい所だと思います。「ストリートファイター」の世界というのは、ある種群像劇だと思うんですよね。一人一人のキャラクターが立っていて、素晴らしいアンサンブルキャストを楽しむ様に遊べる所が他のゲームとの違いだと思います。


──日本のたくさんの「ストリートファイター」ファンの皆さんも楽しみにしています!


あなたたちのようなゲームファンのために作った映画です。ゲームへの敬意をたくさんこめたので、その愛を受け取ってくださったら嬉しいです。ゲームの「ストリートファイターII」をベースに作っていますが、90年代の活気ある文化的な背景も大きなスクリーンで楽しんでください!


──今日は楽しいお話をありがとうございました!



映画タイトル:『ストリートファイター/ザ・ムービー』

公開表記:大ヒット公開中!

(C)026 Capcom and Legendary. All Rights Reserved.

配給:東和ピクチャーズ・東宝


情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 『ストリートファイター/ザ・ムービー』キタオ・サクライ監督インタビュー「目指したのは“ファンが作った”実写映画」 」