ファミリーマートの看板商品「ファミチキ」が、2006年の発売から20周年を迎えた。これを記念して、ちょっとオトナな味わいに仕上げた「オトナ★ファミチキ」3種類が、2026年9月29日(火)から3週連続で全国のファミリーマート約16,500店に登場する。


発売前日の9月28日には、東京・田町のファミリーマート本社で「祝!ファミチキ20周年『ファミチキ成人式』新商品発表会」が開催された。ファミチキ20年の歩みを振り返るトークや「ファミチキの日」の制定式に加え、新TVCMに出演する俳優の吉田鋼太郎さんもゲストとして登場。筆者も会場に足を運び、新商品3種類をひと足早く味わってきたので、その模様をお届けしよう。


累計29億食を突破したファミチキがついにハタチに


ファミチキは、骨なしフライドチキンの先駆けとして2006年に誕生した。今ではすっかりコンビニのホットスナックの定番だ。筆者も、ファミマに立ち寄るとついつい買ってしまうことが少なくない。


発表会の最初は、ファミリーマート 商品本部 ファストフーズ部長の高倉一真さんによる20年の軌跡の紹介。フレーバーを含めたシリーズ累計販売数は、2013年に5億食、2016年に10億食、2023年に20億食と伸び、20周年の今年ついに29億食を突破した。一般的な商品は長く売るほど伸び悩みがちだが、ファミチキは右肩上がりで推移しているという。



その勢いを支えているのが、海外からのお客さんだ。会場では、SNSに投稿された海外ファンの声も紹介された。寿司やラーメンは忘れて、外国人が日本でハマっている食べ物はコンビニのフライドチキンだ、という投稿もあれば、ファミチキを食べに日本へ行ったという人や、今すぐ食べたいのに日本まで約8,000kmも離れていると嘆く人、帰国前にファミチキとメロンパンがもう恋しいとつぶやく人まで。どれもファミリーマートが頼んだものではなく、お客さん自身が自発的に発信したものだという。ファミチキを食べることが日本旅行の目的のひとつになりつつあるというのだから、ファミチキはもう“世界のソウルフード”への道を歩み始めているのかもしれない。


20周年を機に、ファミチキの象徴でもある「ファミチキ袋」も9年ぶりにリニューアルされた。従来の親しみやすいデザインのよさを残しつつ、今のライフスタイルに合わせてアップデートし、黄色の縦ストライプに筆記体のロゴという従来のデザインから、赤と黄色の斜めストライプに大文字の「FAMICHIKI」ロゴへと変更。見慣れた袋がぐっと今っぽく、すっきりした印象になった。


“新成人”ファミチキが入場! 歴代担当者が語る20年


続いて、いよいよ本日の主役である“新成人ファミチキ”の入場だ。



ステージには金屏風と豪華な生け花が飾られ、まさに成人式といった趣だ。どんな演出で登場するのかと身構えていたら、スタッフが運んできたのは本物のファミチキ。新しい袋に入ったファミチキが、台の上の赤い座布団にうやうやしく据えられた。


着ぐるみでもなければ巨大オブジェでもなく、あのファミチキそのものである。「本物が出るんかい!」と、筆者は心の中で思わずツッコんでしまった。このシュールさも、ハタチを迎えたファミチキらしいお祝いの形なのだろう。台の上のファミチキに代わって、司会が感謝と決意のメッセージを読み上げた。これからも変わらないおいしさと新しい挑戦で、多くの人に笑顔を届けていきたいという内容だ。


続くトークセッションには、2008年から2018年までファミチキを担当した商品本部の石川哲也さんと、2015年から2019年まで担当した高見沢祐介さんが登壇した。



20周年を迎えた今の気持ちを聞かれると、高見沢さんは、20年間味を変えずにきたことこそがすごいと回答。学生時代に食べていた人が親になり、その子どもも食べる。2世代、3世代に愛されていることがファミチキの強みであり、もはや国民食だという言葉は、たしかに頷けた。


石川さんは、ここまでの看板商品に育つとは当時は想像していなかったと振り返る。最近はインバウンドのお客さんにも楽しまれていることから、世界のソウルフードと呼ばれる日も近いのでは、と期待を込めた。


2人が一緒に開発に携わっていた時期の思い出として挙がったのが、2016年に発売されたファミチキ初のフレーバー「旨辛味」だ。石川さんによると、発売から最初の10年はブランドをしっかり確立することに専念していたため、フレーバーを出せない時期が続いたという。社内でなかなか承認が下りないなか、さまざまなフライドチキン店をベンチマークにして試作を重ね、ファミチキの世界観を守れる商品が完成するまでに約1年かかったそうだ。今でこそフレーバーの新作を心待ちにしている人は多いが、2016年はまさにファミチキの“新時代”の始まりだったわけだ。


担当時代に食べたファミチキの数を聞かれた石川さんは、数えてはいなかったと前置きしつつ、開発やテストの時期には朝から机の上にファミチキがずらりと並び、ひたすら食べ比べていたと明かした。ファミチキ好きにはうらやましい話だが、仕事となるとなかなか大変そうだ。


最後のテーマは、開発者だからこそ知っている秘密のアレンジ。高見沢さんのおすすめは、タルタルソースやオーロラソースをかける食べ方だ。ファミチキの魅力である“背徳感”がさらに増すという。反対に、さっぱり食べたいときは大根おろしとポン酢を合わせることもあるそうだ。背徳感マシマシのタルタルがけ、今度ぜひ試してみたい。


トークセッションのあとには、ファミチキが発売された10月17日を「ファミチキの日」とする制定式も行われた。一般社団法人 日本記念日協会から正式に認定を受けたもので、壇上では登録証の授与も行われた。



変えないのは衣と肉汁、新たに挑んだ「オトナ★ファミチキ」


20周年の商品づくりにあたって、社内でいちばん議論になったのは「どこを変えて、どこを変えないか」だったと高倉さんは話す。変えないと決めたのは、サクッとした衣とジュワッとあふれる肉汁という、20年間愛されてきたファミチキらしさの2つだ。そのうえで、20歳=オトナをコンセプトに、「上質」「こだわり」「贅沢」をキーワードにした大人の味わいに挑戦したのが「オトナ★ファミチキ」である。



ラインアップは3種類で、9月29日から1週ごとに新しいフレーバーが登場する。価格はいずれも239円(税込258円)で、数量限定での販売だ。


この新商品には、ファミチキの客層を広げる狙いもある。現在のファミチキは30代から50代の男性が中心で、昼ごはんや小腹満たしに選ばれることが多い。今後は20代の若い世代や女性、さらに夕食のおかずやおつまみといったシーンにも広げていきたいそうで、オトナ★ファミチキはその第一歩という位置づけだ。2030年までに累計販売数40億食を目指すといい、あと4年で11億食を積み上げる計算になる。高倉さんも決して楽な数字ではないと認めつつ、しっかり取り組んでいくと意気込んでいた。


会場で3種類を試食させてもらったので、それぞれの感想を紹介しよう。


第1弾 スモーキーペッパー味(9月29日発売)


ピリッと辛いブラックペッパーに、スモークの風味を合わせた一品。スパイシーな香りと辛さにスモーキーな香りが重なることで、奥行きのある味わいに仕上げたという。


食べてみると、まず広がるのはスモーキーな香ばしさ。それがファミチキ本来のおいしさを邪魔することなく、しっかり寄り添っている。後味にはペッパーがピリッと効いてきて、最後まで飽きさせない。ごはんのおかずにも、お酒のお供にもぴったりの一品だ。



第2弾 ごま山椒味(10月6日発売)


2種類のごまの香ばしさと、山椒のしびれが特徴のフレーバー。和風のファミチキとして、大人らしさをより感じられる一品だという。


かじった瞬間のザクザクとした食感に続いて、ごまと山椒ならではの香りと味をまとった肉汁がぶわっと押し寄せてくる。これは3種類の中でいちばんうまいかもしれない……まさに大人が好きな味だ。ファミチキでここまで“和”を感じられるとは思わなかった。



第3弾 ピッツァ味(10月13日発売)


トマトを使ったピザソースにパルメザンチーズを合わせ、ペパロニピザ風の味わいを再現した。ビールとの相性も意識しているそうだ。


ひと口食べて思わず心の中でつぶやいた。これは……ピザだ。ピザ特有のチーズ感に、ペパロニの風味までしっかり感じられる。ファミチキとピザ、好きなもの同士の組み合わせなのだから、おいしくないはずがない。


3種類を食べ比べてみると、どれもファミチキらしいジューシーさはそのままに、方向性のまったく違う“オトナ”の味に仕上がっていた。1週ごとに味が変わるので、全部制覇するなら毎週ファミマに通うのがおすすめだ。



吉田鋼太郎さん「ファミチキと一緒に生きていきましょう」


ここで、新TVCM「オトナ★ファミチキ 15秒」篇に出演する吉田鋼太郎さんが登場した。



まずは来賓を代表して、ハタチを迎えたファミチキに祝辞を贈ることに。吉田さんは、20歳と聞いてもっと前からあったような気がすると笑いつつ、ファミリーマート自体の45年という歴史にも触れ、長いと感じるか、まだ45年と感じるか、その両方なのだろうと語った。


これまでもファミリーマートのCMに出演してきた吉田さんは、ひとつのところにとどまらず次々と新しいことに挑戦するファミマの姿を間近で見てきたという。お店に入れば、いちばん目立つところにファミチキがいて、気軽に買えるのが当たり前になっている。しかし20年前は、それは当たり前ではなかった。20年間、病気することもなくよく頑張ってくれた、ありがとうと、まるで我が子の成人を祝うような言葉を贈り、会場をなごませていた。


続いて、9月29日から全国で放映される新TVCMを、吉田さんも会場と一緒に初めて鑑賞。バーカウンターでダンディにキメる吉田さんが、滑るように現れた3種類のオトナ★ファミチキを見た瞬間に大興奮してしまうという内容で、渋さとコミカルさのギャップが楽しい15秒だ。見終えた吉田さんは、短い時間に凝縮されていて素晴らしいと満足そうだった。



撮影でまず印象に残っているのは、今回が1人での出演だったことだそう。ファミマのCMは普段コンビでの出演が多いため、重圧が1人の背中にかかる心細さを感じながらの撮影だったと振り返る。一方で、これまでのファミマのCMは大がかりな仕掛けの中で体を張ることも多かったそうで、カウンターで食べるだけの今回は、のびのびと演じられたと笑顔を見せた。


“オトナ”を表現するうえで大事にしたのは、3種類それぞれの味の違いに合わせたリアクション。どれも違う顔をしているので、CMでぜひ見比べてほしい。中でも吉田さんのお気に入りはごま山椒味だ。フライドチキンと山椒が合うのかと最初は半信半疑だったが、これがおいしいと太鼓判を押し、会場の記者たちにも食べてみてほしいと熱く薦めていた。


最後は、ファミチキファンへのメッセージ。長きにわたって愛されてここまで来たファミチキに、これからも新しい味が加わっておいしくなっていくと期待を込め、「ファミチキと一緒に生きていきましょう」と締めくくった。


「おうちでファミチキセット」が5年ぶりに復活、「ファミチキ王決定戦」も開催


ここ数年、お客さんから要望が寄せられていたという「おうちでファミチキセット」も5年ぶりに復活した。冷凍ファミチキ10個とファミチキ揚げ油2本のセットで、揚げ油は店舗でも使っているファミチキのために開発された油だという。お店と同じ油で揚げられるのだから、家で揚げたての味を再現できるのはうれしい。



ファミマオンラインで9月28日12時から10月19日23時まで予約を受け付けており、価格は4,223円(税込4,560円)+送料。お届けは11月上旬以降の予定だ。購入者の中から抽選で、ファミチキ1年分の期間限定ファミマポイント(90,520円相当)が当たるキャンペーンも実施される。


さらに9月29日(火)から10月19日(月)までは、以前にも開催された「ファミチキ王決定戦」が復活する。ファミペイでエントリーし、ファミペイを提示してファミチキ各種を買うとスタンプがたまり、その数でランキングを競う仕組みだ。いちばん多く買った人には、ファミチキ1年分のファミペイ無料引換クーポンがプレゼントされる。上位を狙わなくても、参加してファミチキを買いスタンプを交換すれば、ファミチキの20円引きクーポンが必ずもらえるのもうれしいところだ。腕に覚えのあるファミチキ好きは、ぜひ“ファミチキ王”の座を狙ってみてほしい。


ハタチを迎えたファミチキは、オトナな味わいの新フレーバーに記念日の制定、復活キャンペーンと、お祝いムード一色だった。変わらないおいしさを守りながら新しい挑戦を続けるファミチキは、これからもまだまだ楽しませてくれそうだ。改めて、成人おめでとう。……人なのか?


■商品情報

商品名:ファミチキ(スモーキーペッパー味)/ファミチキ(ごま山椒味)/ファミチキ(ピッツァ味)

価格:各239円(税込258円)

発売日:スモーキーペッパー味 2026年9月29日(火)、ごま山椒味 10月6日(火)、ピッツァ味 10月13日(火)

販売店舗:全国のファミリーマート約16,500店

※数量限定。地域により価格・発売日・仕様が異なる場合、取り扱いのない店舗あり

TVCM「オトナ★ファミチキ 15秒」篇:https://youtu.be/wHQixo7rYDo

ファミチキ王決定戦:https://www.family.co.jp/campaign/spot/2609_famipay-stamp_famichiki_cp.html

ファミマオンライン:https://famima-online.family.co.jp/


(執筆者: sasuke_in)


情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 ファミチキが20歳に!吉田鋼太郎さんがお祝いした「ファミチキ成人式」で「オトナ★ファミチキ」3種をひと足早く食べてきた 」