猿ヶ京で、ひと休み。


あえて予定を詰め込まない、“何もしない贅沢”があると聞いて、群馬県みなかみ町の猿ヶ京温泉にある「shin 猿ヶ京」へ行ってきました。


ここは、長年親しまれてきた老舗旅館「生寿苑(しょうじゅえん)」の建物を受け継ぎ、2026年8月に新たな宿として生まれ変わった温泉宿です。



歴史を感じる建物に身を置き、温泉に浸かり、地元の料理を味わい、掘りごたつに入ってぼーっとする。


観光を詰め込むのではなく、少し立ち止まって、自分のペースを取り戻す。


そんな「自分に還る、一泊。」を体験してきました。


猿ヶ京は、昔から旅人が「ひと休み」してきた場所


「shin 猿ヶ京」があるのは、群馬県みなかみ町の猿ヶ京温泉。


筆者は、上越新幹線で「上毛高原駅」まで向かいました。その後、駅前から出るバスに乗車し、バス停「猿ヶ京」まで約30分のバス旅です。


どんどん山を登っていくバスの車窓は自然豊かで、途中には赤谷湖も見えました。



バス停から宿までは、徒歩5分ほど。


猿ヶ京温泉は、かつて江戸と新潟を結ぶ「三国街道」の宿場町として栄えた場所として知られ、峠を越える旅人たちが、この地で足を休め、温泉で旅の疲れを癒やしていたという歴史があります。


昔の旅人にとっては、ここが旅の途中の「ひと休み」。


そんな歴史を知ってから「shin 猿ヶ京」へ続く一本道を歩くと、ただの温泉地ではなく、昔から旅人が行き交ってきた場所なのだと実感します。



歴史ある建物を受け継いだ「shin 猿ヶ京」


老舗旅館「生寿苑」の建物を受け継いだ「shin 猿ヶ京」。新しい宿でありながら、長い年月を重ねた建物ならではの風情があります。


入口へと続く石垣は、まるで城門のような風格。



ここをくぐるだけで、少し日常から離れた気分になります。


その先に現れるのが、重厚感のある平屋造りの建物。



「shin 猿ヶ京」が掲げるのは、「shin 猿ヶ京」が掲げるのは、「三国街道の食と酒、猿ヶ京の湯に浸り、本来の自分へ還る一泊」というコンセプト。


共有スペースには、三国街道でつながる群馬・新潟・長野の地酒が1杯200円から楽しめる「日本酒ラウンジ」も。



新しい宿の心地よさと、長い年月を重ねた建物。その両方が、この宿ならではの空気をつくっています。


掘りごたつに座ったら、もう「何もしない」でいい


全13室の客室。今回は、三間続きの和洋室「葵の間」に宿泊しました。



カスタネットの形をした地元の工芸品が付いた鍵に、思わずにっこり。


扉を開けると、この広さ。



22畳もあるそうです。



そして、筆者のお気に入りがこちらの掘りごたつ。



冬には布団がセットされるそうで、雪景色を眺めながらぬくぬく過ごすのも気持ちよさそう。


ここに座って窓の外を眺めていると、「今日はもう、何もしなくていい」と自然と思えてきました。


温泉に浸かって、さらに力を抜く


しばらく部屋でぼーっとした後は、温泉タイム。


浴衣に着替え、タオルの入ったかごバッグを持って大浴場へ。



猿ヶ京温泉の湯を楽しめる大浴場には、内湯と露天風呂があります。



山あいの静かな環境で湯に浸かっていると、自然と肩の力が抜けていくよう。



さらに、予約制の貸切風呂も2つ用意されています。



丸くて小さな“壺湯”も。



貸切風呂は追加料金なしで利用できます。周囲を気にせず湯に浸かりたいときには、こちらもぴったりです。ただし、洗い場はないので、大浴場で洗ってから利用するのがおすすめ。


温泉に入って、部屋に戻って、また掘りごたつへ。


この繰り返しで、自然と力が抜けていきます。


食べて整う。群馬の味を味わう


夕食は、猿ヶ京や群馬、周辺地域の旬の食材を取り入れた会席料理。


月替わりで内容が変わるそうで、この日の料理にも群馬らしい食材が並びました。



群馬県産の刺身こんにゃくや胡麻豆腐、鮎の甘露煮など、土地の味を少しずつ楽しめる構成です。


メインは、地物野菜やきのこと一緒に味わうすき焼き。



群馬を代表するブランド肉、上州牛と上州麦豚を一度に味わえる、満足感のある一品です。



そして翌朝。


朝食は、二段のお重に料理が詰められています。



パカッ。



色とりどりの料理を眺めながら、朝も箸を進めます。



ひと口ごとに味や香りを感じながら、目の前の食事に意識を向ける。すると、食べることだけに集中する時間が心地よく感じられます。


「今ここにあるものを味わう」。


そんな食事の時間もまた、この宿で自分に還るひとときなのかもしれません。


観光を詰め込まない。「自分に還る」ための一泊



温泉に入って、地元の料理を食べて、掘りごたつでぼーっとする。


猿ヶ京温泉という土地で、昔の旅人が足を休めたように、現代の私たちもここで少し立ち止まってみる。


「shin 猿ヶ京」で過ごしてみて感じたのは、そんな旅の心地よさでした。


ただ、温泉に入って、食事をして、部屋でゆっくりする。それだけなのに、帰るころには少し頭の中が軽くなったような気がします。


ちょっと疲れたときに、あえて予定を入れない―そんな“リセット旅”の行き先を探している人は、「shin 猿ヶ京」で、少しだけ立ち止まってみてはいかがでしょうか。



●「shin 猿ヶ京」施設概要

住所  :〒379-1403 群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉1048

アクセス:上越新幹線「上毛高原」駅より関越交通バスで終点猿ヶ京まで約 30 分


「shin 猿ヶ京」は、三国の山々に囲まれた静かな猿ヶ京温泉の名湯で心と体を癒やし、三国街道が結ぶ群馬・新潟・長野の地酒や旬の味覚を気ままに楽しめる宿です。日常の喧騒から離れて、本来の自分に還るひとときを過ごしてほしい。そんな思いが込められています。


情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 【群馬県】猿ヶ京で、何もしない一泊。温泉と掘りごたつで自分に還る“リセット旅” 」