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6月28日(金)にいよいよ日本でも発売となったApple Vision Pro。
価格59万9800円~という購入ハードルの高さはさておき、我々の日常やビジネスを大きく変える転換期を迎えています。
個人の利用だけに限らず、さまざまな企業も最新テクノロジーを活用した顧客体験の向上に努めています。不動産・住宅情報サービスのLIFULL HOME’Sもそのうちのひとつ。
没入感のあるモデルルーム内覧が可能なApple Vision Pro向けアプリLIFULL HOME’S「イマーシブモデルルーム」を体験してきました。
「イマーシブモデルルーム」は、20Kを超える超高解像度で撮影したモデルルームをApple Vision Proが持つ超高解像度ディスプレイに投影することで、高精細でリアリティのある物件を“体感”できる専用アプリ。
メディア向けの体験会では、今年9月に北海道札幌市に竣工予定の新築分譲マンションの内覧を体験することができました。
いざモデルルームを訪問すると、目の前にリアリティのあるリビングルームが再現され、実際にそこにいるかのような感覚が。うはあ、すげぇ。
今回の記事では提供いただいたアプリ使用のイメージ画像を掲載していますが、実際はもっと高精細で部屋としてナチュラルにその空間に存在する印象でした。
360度カメラを活用したバーチャル内覧とは異なり、(リアルの壁にぶつからない範囲で)実際に歩いたり、しゃがんだり、手を伸ばしてみたりすることで、空間の広さや天井の高さ、家具の配置などをより現実に近い情報として把握することができました。
キッチンで重要な天板の高さも空間に立って確認することができます。
これまで時間や距離などの制約で内覧が難しかった人でも、自分の見たいタイミングや場所で物件内覧ができる自由な体験を提供してくれます。
また、物件の「検索」体験にも変化が。空間全体を表現のキャンパスとして使える空間コンピューティングを活用し、マンション全体や部屋を自分の空間(パススルー)に表示することが可能です。
ジオラマのように物件を直感的に操作し、拡大縮小、回転、移動が可能なので、様々な角度や視点から物件の気になる箇所をじっくりと閲覧することができます。
アプリ公開時に内覧が可能な物件は1件のみですが、体験できる部屋数は順次増やしていくとのこと。
また、今後のアップデートにより、部屋の壁紙や家具の配置などを好みに応じて変更できるシミュレーション機能の搭載も検討しているそうです。
通常、モデルルームでは複数ある間取りの中で1パターンのみを公開していることが多く、希望の部屋タイプをチェックできないまま購入を検討するケースも少なくありません。
「イマーシブモデルルーム」では1パターンのモデルルームがあれば複数の部屋タイプに展開できるため、リアルのモデルルームと組み合わせて利用することで、より後悔のない住まい探しができるようになりそうです。
Apple Vision Pro所有者であれば今すぐに体験できるのはもちろん、今後、LIFULL HOME’S側でもモデルルームや展示会などで「イマーシブモデルルーム」のタッチポイントを増やしていきたいとしています。