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日産自動車はタミヤと共同で2024年3月11、12日の2日間、東京・中野の新渡戸文化学園において、EV(電気自動車)を学ぶ特別授業『なかの電動化スクール』を開講。小学4年生に向け、EVが持つ可能性や未来のまちづくりについて“没入型”の講義を行いました。
日産では、世界初のグローバルな量産型EV「日産リーフ」を2010年に発売し、それ以降もEV普及による「セロ・エミッション」社会の実現に向けて、EV関連の取り組みで業界をリードしてきました。昨今では、EVを環境配慮にとどまらず、災害時の給電や自宅で使用可能なEVのバッテリー電力V2H(Vehicle to Home)など、インフラとしての活用にも期待されています。
そこで今回、タミヤと日産が用意した「手回し発電型特製ミニ四駆キット」を使って、“未来のEVユーザー”である小学4年生の児童たちに、EVの特徴や未来への可能性を学んでもらう特別授業を開講。
初日は、教室で日産の担当者によるEVの仕組みについての講義。児童たちは電気で動き、溜めることができるクルマ「EV」に仕組みについて学び、特製ミニ四駆の組み立てに挑戦しました。配られた特製ミニ四駆は、今回の授業のために特別に開発された“自分のちから”で電気を作ることができるもの。児童たちは友達の協力しながら、思い思いに自分だけの特製ミニ四駆を組み立てることができました。
2日目は自分たちで組み立てた特製ミニ四駆を手に、体育館に再現された「ミニチュア中野区」へ集合。新渡戸文化学園の栢之間倫太郎先生の「EVで、人々やまちの幸せを作るためのアイデアを考えて、自分たちで作ってみよう」の呼びかけで、さまざまなアイデアを出しながら街づくりを行いました。
街づくりにあたって、児童たちに提示された課題は「安心なまち」「楽しいまち」の2つ。電気が必要な場所について考え、さらにEVを活用して未来の中野区に、楽しい遊び場を作るためのアイデアを考える取り組みが行われました。
日産、タミヤの担当者も巻き込んで、中野区に楽しい遊び場を作っていく児童たち。大人には思いつかないような斬新なアイデアが続出。見守る大人たちからも、思わず笑みがこぼれる場面もありました。
授業を終え、訪れていた中野区の酒井直人区長は「子どもたちが楽しく参加しているのが印象的だった。非常に良い取り組みで、今後も中野区として私立、区立で交流しながら、小学校で子どもたちが参加できる授業の開発を進めていきたい」とコメントしました。
日産では、小学校でEVの講義を行うのは珍しい取り組みで、未来のEVユーザーとなる子どもたちにEVに関する特徴や可能性などを啓蒙することで、EVを起点とした未来の街づくりについての大きな可能性を感じることができる貴重な2日間となりました。