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映画関係者・著名人の皆さんにホラー映画のオールタイムベスト3作品を伺っていく『ホラー通信』恒例企画です。
今回は、製作を務めたサバイバル・スリラー『ハンテッド 狩られる夜』が公開中のアレクサンドル・アジャさんにお伺いしました。
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・『シャイニング』(1980) 監督:スタンリー・キューブリック
・『ジョーズ』(1975) 監督:スティーブン・スピルバーグ
・『エイリアン』(1979) 監督:リドリー・スコット
<コメント>
ベスト3か……! 50本なら簡単に挙げられるんだけど……。まず一番は『シャイニング』、3本しか選べないならあとは『ジョーズ』と『エイリアン』かな。
『シャイニング』は何度観ても本当に楽しめて、色褪せることのない作品です。自分にとって完璧な映画なんですよね。映画というのは“人間”がどういうものなのかを教えてくれるものであり、『シャイニング』に関しては“アメリカの社会”を見せてくれるものでもある。多層構造になっているから観るたびに違った解釈や意味を読み取ることができるし、真の没入体験をすることもできるんです。そういった部分が、この映画を映画以上の一つのアートたらしめているんじゃないかなと思います。
『ジョーズ』はサバイバルものとして完璧な映画ですね。それに、サメをどうやって見せるかなど、あらゆる問題についてスタッフたちが考えて対処しながら作っていった映画でもあるので、映画製作のマスタークラスとして観て、学びを得ることができる作品なんです。
『エイリアン』は神話へ立ち戻った作品だと思っています。ギリシャ神話のミノタウロスとその迷宮の物語でもあり、人間の心理の寓話でもあり。人類というものが抱える、人と人の関係性や孤独についても言及している作品なんですよね。あとこれは自分の作品作りでも好きなことなんだけど、一つの、あるいは限られたロケーションで、そしてリアルタイムで物語が進んでいくというところもとても好きなんです。
3作に共通していることですが、強いビジュアルの世界観が構築されていて、どの作品に関してもモンスターと人間の心理という迷宮に足を踏み入れさせてくれるような作品なんですよね。
『ハンテッド 狩られる夜』公開中