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普通に暮らしていると、食で驚くことって意外と少ないと思うんです。
もちろん、趣味がグルメで珍しいものを食べ歩いたり、評判のお店に積極的に出向いたりしていたら、食で驚くことは多いかもしれませんが、日常の「食」に大きな驚きが潜んでいることは稀(まれ)と言ってもいいでしょう。
しかし高いお金を出したり、珍しいところに行かずとも、食の驚きはあるのです
料理人、鳥羽周作シェフのレシピはまさにそれ。
SNSなどネット上で多くのアレンジグルメや絶品パスタレシピなどを公開し、試した多くの人から喜びと驚きの声を集めています。
■鳥羽周作シェフ発案のカレーメシ「ずぼら鯖カレー」を食べてみた結果
https://getnews.jp/archives/3507678 [リンク]
■料理人の鳥羽周作シェフが「永久保存版・パスタレシピまとめ」をネット公開
https://getnews.jp/archives/3508395 [リンク]
そして今日も鳥羽シェフは、マクドナルドの「サムライマックをレストランレベルの激ウマ」にする方法を公開し、多くの注目を集めています。
https://getnews.jp/archives/3508596 [リンク]
そう、マクドナルドのアレンジレシピと言えば、先日にもガジェット通信で紹介した、「ピクルス増量したダブルチーズバーガー」+「バーベキューソース」が記憶に新しいところです。
■鳥羽周作シェフ発案のマクドナルド「激ウマダブルチーズバーガー」レシピを実際に食ってみた→ たった40円で別モノにメガ進化
https://getnews.jp/archives/3507820 [リンク]
■【激ウマ】鳥羽周作シェフ発案のマクドナルドレシピ「激ウマダブルチーズバーガー」をメガ進化させた結果→ ゲキウマ確定
https://getnews.jp/archives/3508071 [リンク]
この「ダブチBBQ」レシピがすごい点は、増量したピクルスの酸味とダブルのチーズ&ビーフパティのクセや塩味など様々な要素に対して、甘くスモーキーなバーベキューソースで補完しながら繋いでいるバランス。
そろえるものがマクドナルド内で完結するのも強みです。
では、今回の「サムライマック」アレンジはどうでしょうか。
ベースは『サムライマック 炙り醤油風ダブル肉厚ビーフ』という期間限定商品ですし、アレンジに必要な『アヲハタ』のりんごジャムを手に入れるにはスーパーなどに出向く必要があります。そのため、準備に関しては今回のレシピは若干ハードルが上がるかもしれません。
──が、結論から言うと、今回の「サムライマック」アレンジ、“絶対に試すべき価値あり”のレシピです。この体験のためだけに、アヲハタのりんごジャムを別途購入する価値はあります。「サムライマック 炙り醤油風ダブル肉厚ビーフ」が販売されているうちに!
鳥羽シェフの説明にあった「マック史上最高」「レストランの味わい」は本当だと思います。最高の体験にたどり着くのに必要なのは、2つだけ。
・『サムライマック 炙り醤油風ダブル肉厚ビーフ』を買う
・『アヲハタ りんごジャム』を買う
この2つだけです。ただし、『アヲハタ』のりんごジャム以外はおそらくNGです。後述しますが、他のメーカーのりんごジャムで合うものは見つかってないと思ってください。
マック史上最高
レストランの味わいサムライマック
炙り醤油風ダブル肉厚ビーフに
りんごジャムを適量乗せるたったこれだけで塩味が丸くなり
後から肉とチーズの旨みが広がりますジャムはアオハタ一択
正直ビビりました
中毒必至
気をつけてください#トバサムライpic.twitter.com/pPoLVyns4C—鳥羽 周作 (@pirlo05050505) February 27, 2024
まずは、そのまま「サムライマック 炙り醤油風ダブル肉厚ビーフ」をいただいてみます。特徴はやはりドロリとした炙り醤油風のソース。焙煎したにんにくの風味や玉ねぎ由来の甘さが、焦げた醤油の香りと相まってインパクトある仕上がりのソースです。濃い目のチェダーチーズとビーフパティは2枚ずつと、こちらもしっかりインパクト。
「美味しいソースで、ビーフとチーズをいただいている」という肉感強めのバーガーです。
食べ終わりはソースとビーフの「塩」の余韻。舌に刺激が残ります。
さあ、次はいよいよ、アレンジレシピの体験。
バンズをめくってアヲハタのりんごジャムを適量、足します。ジャムの甘さを確かめてもらうとわかるのですが、かなり自然な甘さなので過度に遠慮する必要はないです。ティースプーンで2~3杯くらいですかね。料理の“くだもの感”が気になりがちの人は「果肉の塊」は少なめで試しても良いと思います。(作例ではしっかり入れてます)
では、満を持してかぶりつきましょう。最初の感想は──「え、ジャム、入れたよね?」
ジャムを入れたはずなのに、ジャムが消えてる。その代わりに、塩味(えんみ)のトゲトゲが一切、消えてるんですよ。まるで化学反応のように。
ここで心配になって改めてジャムだけスプーンで食べてみると、確かに優しいながらりんごジャムの味がする。(おそらく、このレシピを試した人はこのタイミングでジャムだけ確認したくなるはず)
ジャムはちゃんと味がするんだけど、サムライマックと合わせるとジャムの存在が塩味とともに中和され、ビーフとチーズの旨みが前面に出てくるんです。しかも、そのビーフの強さもまろやかにされて、高級なお肉の風味に錯覚してしまう。
りんごジャムの酸味や自然なフルーティーさが、過度な“牛”感を減らして美味しい脂っぽい役割すら果たしているのかも。
ひそかな甘みが無意識のところで作用しているのが、とにかくビックリです。
……とかとか、あとから書いたらこんな感想にもまとめられますが、食べてる最中はとにかく「なんだこれは」の連続。ビーフとチーズは居る。美味いソースも居る。居るけど、より全ての要素が一体になった「美味い塊」であり、「ひとつの料理」になっています。素材だったそれぞれのものが、ひとつの料理に昇華しているんですよ。
スプーン何杯かのりんごジャムだけで。
食べたあとは、本当に穏やかに旨みが口に残ります。そのまま食べたときに感じた「塩のビリビリ感」は皆無。(あのビリビリを冷たいコーラで流し込むのが悦楽でもあるのですが、それはまた別の話)
このタイミングで、比較用に取っておいた(足す前の)サムライマック炙り醤油風を改めて食べると、塩の利き方が全く違うことに気がつけると思います。
試しに、似た価格帯の“別メーカーのりんごジャム”も試してみました。そちらはアヲハタ製に比べてりんごらしさ、フルーティーさが強く、成分表には香料がありました。ジャムとして普通に美味しい商品です。
こちらのジャムを、先ほどと同じようにサムライマックに足してみると……あれ、全然違う!
融合せず、「美味しいりんごジャムの味」と「美味しい炙り醤油ソース」です。塩味もちゃんと残るし、それぞれの素材が持つ要素が、そのまま独立して残ってます。「うそでしょ」ってくらい、違う仕上がりでした。
今回使ったアヲハタのりんごジャムは、ひとビンにりんご0.5個分が入っている『まるごと果実 りんご』というもの(※)。原料をしっかり煮詰め、まろやかで自然な甘さで仕上げられていると思われます(糖度33度)。で、一番のポイントは成分表に「香料」が無かったこと。今回、料理用のソースとして生きたのは、おそらく香料による過剰な演出がなかったからこそなのかもしれません。
※検証後に気づいたのですが、鳥羽シェフが使用していたのは『アヲハタ 55 りんご』という同社の別シリーズでした。こちらは糖度が42度でしたので、本来シェフが想定されている仕上がりは本記事の検証より甘めかと思われます。ただし『アヲハタ 55 りんご』『アヲハタ まるごと果実 りんご』のいずれも香料は使用されていません。
改めてアヲハタのジャムを足したサムライマックを味わうと、やはり見事に全体がまろやかに調和してます。気のせいじゃなかったです。
それにしても、鳥羽シェフはなぜ、このジャムをズバリ?
もちろん一線級のプロですから、その感性と経験値でこのジャムという素材を選べたと言えばそれまでなのですが、たとえば普通にサムライマックを食べて「とがっている部分」と「欠損している部分」を見極め、「調和させる素材」として最短のもの(今回で言えば市販されているアヲハタのりんごジャム)をチョイスできる能力ってすごいことだと思うのです。
驚きました。
みなさんも試して、そして驚いてください。サムライマック炙り醤油風が販売しているうちに是非! きっと貴重な体験になるはずです。