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今年で15回目となる「サイバーセキュリティ月間2024」が、2024年2月1日から3月18日まで実施されている。サイバーセキュリティに関する普及啓蒙活動を集中的に行なっていく同期間のキックオフイベントが2月1日に開催され、「サイバーセキュリティ月間2024」の広報協力をしているタレント・アーティストの王林さんも登壇した。
内閣官房 内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)による「サイバーセキュリティ月間2024」キックオフイベントは、同副センター長の中溝和孝氏の登壇からスタート。
「サイバーセキュリティ月間2024」は「#サイバーセキュリティは全員参加」をキャッチフレーズにして打ち出しているとのことで、フィッシングによる不正送金も昨年過去最大の被害額(令和5年11月末時点で被害件数は5147件、被害額は約80.1億円)を記録している中、中小企業を狙ったランサムウェア被害や個人を狙ったサイバー犯罪のリスクが身近に存在するという状況で、被害を防いでいくことを目的にアピールをしていくことが語られた。
身近に存在するサイバー犯罪の被害を防ぐ上で、日々届く不審なメールに注意するなど基本的なことを心がけていくことが防止につながるとコメントした。
広報協力を務める王林さんが出演したウェブCMがお披露目されたのち、ゲストとして王林さんも登壇してのトークセッションが行われた。
「巧妙な手口も増えてきていると思うので、改めて勉強するつもりで来ました」と語る王林さんに対して、司会者よりCMやポスターの撮影時エピソードについての質問がなされると「スーツを着たすごく真面目な方々とお仕事することに緊張していましたが、ちゃんと伝えられるようにがんばりました」と回答していた。
王林さんといえば青森と東京の2拠点をまたいだ活動も知られており、トークの中でも素朴な津軽弁の印象が光る。ウェブCMでも津軽弁が印象的だったが、身近なサイバー犯罪についての話題になると「真面目な性格ですべての連絡に返信をするような友達がいるのですが、クリックしてはいけない悪質なメールに引っかかってしまったら自分を責めちゃいそうで……。ショートメールで届く『荷物が未配達です』という内容のメッセージに対して、それは押さない方がいいよ! と注意したことがあります」というエピソードを明かした。
自身はというと、「あまり連絡をマメに返さない方なので、引っかからずに済んでいるのかも」と王林さんの人柄が出る一面も。
トークセッションではセキュリティ対策を動画から学んでクイズに挑戦するコーナーを実施。
「銀行や企業から身に覚えのないメールが届いたとき、IDやパスワードの入力を求められたら?」という問題に対し、「いいんですか、こんなに簡単な3択で!」と前置きしつつも見事正解!
日常でよくある事例について王林さんは「あたかもこちらが悪いことをしたかのような内容のメールが来るじゃないですか。素直な人ほど焦ってクリックしてしまうので、ヤバい! と思ったら落ち着いて信頼できる人に相談するなどしてほしい」とサイバー犯罪を防ぐ上での心がけを話していた。
イベントの最後には「今はたくさんの方がスマホを持っていると思います。自分は大丈夫だと思い込まずに、自分や大切な人を守ってあげられるようにサイバーセキュリティ月間を通じて正しい知識を身につけてほしいです」と王林さんらしい語り口で改めてサイバー犯罪への認識を持つことの大切さが語られた。
また、質疑応答の場面では、マイブームを聞かれ「お祝いのときだけじゃなく気持ちが晴れやかになって切り替えができる」との理由で毎日朝と晩にクラッカーを鳴らしているという独特なエピソードも披露された。
改めて「サイバーセキュリティ月間2024」を機に、増え続けているサイバー犯罪を未然に防ぐとともに、身近な人を助けられるように正しい知識を身につけてほしい。
「サイバーセキュリティ月間2024」公式サイト:
https://security-portal.nisc.go.jp/cybersecuritymonth/2024/