15日から始まった『ブギウギ』第16週が終わった。スズ子(趣里)と喜劇王・タナケンこと棚橋健二(生瀬勝久)との出会いから、共演する舞台まで描かれた。

タナケンの舞台『舞台よ!踊れ!』に出ることになったスズ子。だがタナケンの第一印象は最悪。ぶっきらぼうで、じっとスズ子を見つめるや、「好き好んで呼んだわけではない」「さあ、どうだろうね」と、とりつくしまもない。

稽古のときもスズ子へのアドバイスは何もない。我慢の限界を迎えたスズ子は「ワテはワテだす」と、自身が演じる雪子というキャラクターを、関西弁丸出しの遠慮のない女優に“改訂”。だがこれが「面白い」とタナケンのツボにはまり、そのまま上演すると大盛況となった。

ネットでは
自分を活かしきれずもやもやしていたスズ子が自分らしさを全面に出すことで目の輝きを取り戻す。それを瞬時に理解するタナケンさんもさすが。
・「ワテはワテや」の精神でぶつかっていった芝居の稽古…タナケンの胸に飛び込めて良かった
・「ワテはワテや!」タナケンはこの瞬間を待ってたのかも

といった声が寄せられた。

生瀬はタナケンのキャラクター造形にあたり、志村けんと渥美清を参考にしたと言われる。普段は寡黙だが、板の上に立つと底抜けに明るく“転身”するギャップを描きたかったのだろう。「僕を誰だと思ってるんだい? 喜劇王タナケンだよ?」「何をやっても僕が全部受けてあげるよ」というセリフは反響を呼んだ。

ネットでは、
・ありのままでぶつかるスズ子を受け止める器の大きさ、
・舞台の上と楽屋のタナケンさんが違いすぎて、そこをスンっと演じてる生瀬さんに圧倒されてしまった。
・タナケンかっこいいなー 生瀬さんの役の中でも特にかっこいい役柄だねー

・といった声が寄せられている。

またタナケンはスズ子に、「君の芝居は間がずれている。……がそこが面白い」「君が舞台に立った瞬間お客さんは君から目が離せなくなる。天性のものでしょう」と太鼓判を押している。

実際、タナケンのモデルとなった“エノケン”こと喜劇王の榎本健一は笠置シヅ子に「君は歌手だから芝居はよくわからないだろうけども、君の芝居はツボがはずれている。しかしそれがまた面白い効果を出しているので改める必要はない」と言っていたようだ。

ここから女優・スズ子が開眼していくのだろうか。だが次週は何やら不穏な展開。愛助(水上恒司)との結婚を条件に、歌手人生引退を迫られそうなスズ子。また、愛助が病床にあるような予告動画も投稿されている。まだまだ波瀾な人生を送りそうだ。

(執筆者: 田中周作)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 ブギウギ第16週振り返り:タナケンの強烈な存在感! その化学反応でスズ子がさらに輝いた週