2024年1月1日に最大震度7、津波にも襲われた令和6年能登半島地震。石川県によると、2日午後3時30分時点で、石川県内では計353カ所の避難所が開設されており、2万7785人が身を寄せているといいます。

自衛隊は、地震直後の1日16時45分に馳浩石川県知事から陸上自衛隊第10師団長に災害派遣要請があり受理。陸上自衛隊中部方面総監を長とする統合任務部隊(JTF)を編成。陸海空10000人体制で捜索救助活動等に対応しています。

震源に近い輪島市には、航空自衛隊の輪島分屯基地があり、避難民最大約1000名を受け入れ。内閣府調査チーム、各県からの応援部隊(消防・警察)の輪島市内等への輸送支援、輪島分屯基地隊員による倒壊ビルで要救助者3名全員を救助、輪島市内の病院から人工透析を必要とする患者の輸送、航空自衛隊の小松救難隊が珠洲市真浦漁港で孤立していた46人を輪島中学校へ移送する等の活動を実施していますが、愛知県豊川市にある豊川駐屯地から部隊が出発したことが駐屯地のX(旧Twitter)で報告されています。

海上自衛隊真鶴基地からは、護衛艦等3隻、第23航空隊のヘリコプターSH-60Kが派出。多用途支援艦『ひうち』が京都府・舞鶴市の支援物資を搭載して能登半島へ向かったほか、ミサイル艇『はやぶさ』が珠洲市の飯田港へ救援物資を運んでいます。

海上保安庁は、巡視船艇18隻が出動。新潟航空基地のヘリコプターが珠洲市に簡易トイレ4000個を輸送するなど活動中だといいます。

消防庁災害対策本部が2日16時に発表した対応状況によると、18都府県の546隊2032名が緊急消防援助隊として出動。名古屋市消防局の公式X(旧Twitter)は、輪島市門前町に向かう様子をポスト(ツイート)し、「周辺道路が陥没し、土砂崩れなどが発生しており、対応には時間がかかっています。余震が多く不安が増しているかもしれませんが、救助があなたの側まで来ています」と呼びかけています。

石川県は、2日15時30分時点での奥能登2市2長へのアクセスルートを公開。それによると、のと里山海道を内灘ICから柳田ICまでを進み、国道159号または県道2号七尾羽咋線を使い七尾市街に到達。その先の国道249号・珠洲道路は通行可能となっていますが、輪島市など日本海側へのルートは「調査及び作業中」となっています。ただ、これらの道路は緊急車両などが通るため、急ぎではない移動で使うことは避けるべきでしょう。なお、県によると県管理道路の24路線54ヵ所で通行止めになっています。

県は地震に関する情報を網羅したサイトを公開中。

令和6年能登半島地震に関する情報(石川県)
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/saigai/202401jishin.html [リンク]

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 令和6年能登半島地震 陸海空自衛隊・消防庁などが救援急ぐ