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現在ベータ版が公開されている、Steamのライブラリ上のゲームをChromebookで遊べるようにする「Steam for Chromebook」。以前はフラグを有効にしてからSteamアプリをインストールする必要がありましたが、11月のChrome OSのアップデートで、より簡単にインストールが可能になりました。ASUSからお借りしたゲーミングChromebookを使って、Steamのゲームを実際に遊んでみたので手順をご紹介します。
Steam for Chromebookが動作するハードウェアの最小構成は下記のとおり。
・Intel i3 または Ryzen 3 以上の CPU
・8 GB 以上の RAM
・128 GB 以上のストレージ
Acer、ASUS、Dell、HP、Lenovoから対応するChreomebookが発売されていますが、今回はASUSが販売するゲーミングChromebook「ASUS Chromebook Vibe CX55 Flip(CX5501)」(以下、Vive CX55)を使って試してみました。
Vive CX55は、リフレッシュレート144Hz、解像度1920×1080ドットの15.6型タッチパネルディスプレイを搭載し、「Xbox Cloud Gaming」「NVIDIA GeForce NOW」といったクラウドゲーミングの利用に向くゲーミングChromebook。タブレットスタイルやスタンドスタイル、テントスタイルにディスプレイをフリップして設置でき、赤くカラーリングしたWASDキーや側面のボタンにゲーミングPCっぽさを感じるデザインが特徴です。お借りしたモデルはインテルCore i3-115G4プロセッサーと8GB RAMを搭載し、Steam for Chromebookの動作条件を満たしています。
Steamのインストール手順は簡単。ランチャーを起動して「steam インストーラ」を検索し、検索結果に表示されたSteamアイコンを選択するだけです。デバイスがSteamの動作条件を満たしていない場合、検索結果にインストーラーは表示されません。
インストーラーが起動し、画面の手順に沿って数分でインストールが完了します。
Steamを起動すると、言語は英語になっていたので日本語に変更。
Xboxコントローラーを本体とペアリングして、Steamのゲームを遊ぶ準備は完了です。
Steam for Chromebook対応タイトルはGoogleのヘルプページに一覧が掲載されています。「Among Us」「Dead Cells」といった2Dタイトルが中心になるようですが、「Half-Life 2」「Life is Strange 2」など一部3Dタイトルも動作する模様。
Steam for Chromebook(ベータ版) –Chromebook ヘルプ
https://support.google.com/chromebook/answer/14220699[リンク]
対応タイトルでライブラリにあった「La-Mulana」「La-Mulana 2」は、非常にスムーズに動作することが確認できました。ゲーミングPCと比べて、本体の動作が静かなこともChromebookの魅力。さらに、Vive CX55ならHarman/Kardon認証取得のスピーカーを搭載するので、迫力のサウンドで手に汗握る遺跡探索を楽しめます。
他にもライブラリにあるゲームをいくつかインストールしてみたのですが、大型の3Dタイトルを動作させるのは難しそうです。
SteamをインストールしたPCを母艦にして遊ぶリモートプレイにも対応。
「DEATH STRANDING」のようなAAAタイトルも、リモートプレイなら快適にプレイできました。将来的にはCPUやグラフィックスが充実したChromebookが登場する可能性はありますが、今のところ大規模なゲームはクラウドゲーミングで遊び、ローカルでは2Dゲームを中心に遊ぶのがChromebookに適したゲーミングスタイルと言えそうです。