1968年9月の発売以来、累計で1600万個を超える販売本数を誇るタカラトミーのボードゲーム『人生ゲーム』。2023年に55周年を迎えて、本社のある葛飾区と最寄りの路線網がある京成電鉄とのコラボレーションを展開しています。

この企画の第二弾として、京成3100形の優先席・フリースペースに『人生ゲーム』の装飾を施した車両が登場。2023年12月23日から運行が開始されます。

『人生ゲーム』バージョンになった優先席・フリースペースが設けられるのは、主に羽田空港第1・第2ターミナル〜成田空港間を結ぶアクセス特急に投入されている3100形1編成(3154F)のうちの、2号車(3154-2)および6号車(3154-6)。

2号車・6号車の上野・羽田空港側の端にマス目やコマが大胆にデザインされた装飾。この『人生ゲーム』優先席・フリースペースを、「子育て応援スペース」として活用を促します。京成の担当者は「ベビーカーは折り畳まずに乗れるということがまだ認知されていない。子育て中のお父さんやお母さんに窮屈な思いをしないで乗車してもらいたい」と話し、乗客の理解を求めていくといいます。

マスには、京成や葛飾にまつわるイベントが並びます。「人生ゲームは2023年で55周年♪ $55000もらう」と大盤振る舞い…かと思いきや、2マス先で「お花茶屋で商店街めぐり♪つい買いすぎてしまい、$10000はらう」と強制散財! 「金町浄水場取水塔で写真撮影」「水元公園でリフレッシュ」「葛飾花火大会で花火を満喫」といった葛飾のスポットにフォーカスしたコマが随所で見れます。

6号車の貫通扉右横には、「けいせい」の縦読みが隠されたマスもあります。タカラトミーの担当者によると、「ここが一番苦労しました」とのこと。貫通扉左横には、「かつしか」の縦読みが2・6号車共通で施されているので、探してみてはいかがでしょうか。

京成不動産や京成カードといったグループ会社にまつわるマスを進むと、「立石に行くため青砥で乗換…あ!特急乗っちゃった!$1000はらう」とバッドイベント! タカラトミー本社の最寄り駅が京成立石なので、社員「あるある」なのでしょうか……。

床には、『人生ゲーム』の象徴的な存在でもあるルーレットが立体的にプリントされています。

なお、実際にこのバージョンでゲームをすることが可能なのか聞いたところ、「できると思いますが、ものすごい赤字になるかもしれません」とのことで、ゲームバランスは考慮されていない模様。

優先席のドア側には、2023年7月20日から8月31日まで実施された『まちあそび人生ゲーム IN 葛飾』の参加賞として配布された京成パンダのオリジナル紙幣がデザインされています。

青砥駅の駅名板76面が『人生ゲーム』仕様になったことに続く今回のコラボ。今後も「新たな企画を3者間で相談しながら検討したい」と意欲を見せています。

「成田空港や羽田空港を利用される海外のお客様を含め、幅広い世代の皆様に楽しんでもらえるデザインになった。小さなお子さま連れのお客さまにも安心して電車を利用してほしい」と京成の担当者が話す『人生ゲーム』バージョンの「子育て応援スペース」。現状の運行は1編成のみとなっており、何気なく乗った車両がこれだとラッキーなのではないでしょうか。

『人生ゲーム』(タカラトミー)
https://www.takaratomy.co.jp/products/jinsei/ [リンク]

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 アクセス特急の優先席・フリースペースに大胆なマス配置! 京成3100形『人生ゲーム』デザイン「子育て応援スペース」車両が登場