アジアの映画祭・映画賞で話題をさらいまくった中国発の胸アツ映画『宇宙探索編集部』が、10月13日㈮より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開される。主人公は廃刊寸前のUFO雑誌[宇宙探索]の編集長。人に何を言われようと宇宙人の存在を信じて進み続ける編集長と仲間たちの、爆笑と感動のUFOロードムービーです。

そんな、『宇宙探索編集部』が日本を代表する世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリーマガジン「ムー」とコラボ!コラボポスターやコラボ予告編が作られているほか、9月1日(金)からは「ムー」コラボ・アクリルキーホルダー付き全国共通前売り券(税込1,500円)が発売開始。激レアで激かわいいとすでに関係者にも大評判のオリジナルアクキー、ぜひゲットしたい!

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8月に開催された「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション 2023」TOKYOプレミア上映には、「ムー」編集長の三上丈晴さんがゲスト登壇。2019年に創刊40周年、2022年7月号で創刊500号を迎え、超常現象の専門誌として人気の月刊「ムー」。その編集長ならではの視点で『宇宙探索編集部』の魅力を語りました。

――本作に登場する雑誌「宇宙探索」は、中国80〜90年代の宇宙ブームの牽引役として絶大な人気を誇った科学雑誌[飛碟探索]がモデル。90年代には「発行部数世界一のUFO雑誌」とも言われたものです。この雑誌についてはご存知でしたか?

もちろん知っていました。UFO研究家の人にとっては、中国語圏のほぼ唯一のUFO雑誌ですよね。ムー編集部もネタ探しにはとても苦労します。その中で、UFOや宇宙人の情報を知って一途に探究していく、主人公のあの気持ちはすごく分かります。この映画泣きましたよ。格好いいよね。まさに信念を貫いて、いろいろ馬鹿にされながらも、最後には真実に辿りついて。

――「ムー」編集長として、「宇宙探索」編集部の皆さんに感情移入出来たのですね。

周りの目を気にせずに続けるっていうことがすごいよね。だって、例えば合コンに行ったとして「ムー毎月読んでます!」なんて言わないでしょう(笑)。そういう世間とのズレ感というのかな、この映画の主人公も変な帽子被ったり、変な実験をしているんだけど、一途に追い求めているところに共感出来ます。脚本が良いのだと思います。バカバカしいなという展開も最後にちゃんと全て回収していく。

――映画をご覧になって率直な感想はいかがですか?

単純なSF映画を想像していたら、まさかのヒューマンドラマの要素があって、ジーンときました。中国の映画で日本で上映されるものは、時代劇だったりバトルものが多かったと思うのですが、こうやってSFをテーマにしたヒューマンドラマもあるんだって。自分の好みに合わない映画のコメントを求められるとすごく困るのだけど(笑)、この映画は本当に楽しめました。

――ネタ探しの苦労は特に共感されたそうですね。

そうですね。例えば、心霊写真とかって「スマホになってから無くなった」とよく言われるじゃないですか。でも、本当はスマホでも心霊写真が撮れているのだけど、変なもの写っていたらすぐ消しちゃうじゃない。だから“減っている”と言われるんだと思います。

――今後の宇宙やUFOをめぐる展開についてはどうお考えですか?

宇宙の謎というのは、本当に分からない。最先端の宇宙論では、UFOや宇宙人がいるっていうのはそんなのは当たり前で、もっと先の話をしていて。宇宙人が地球に来て我々を見ているだとか、宇宙に関してももっと謎が解明されていけば、世の中の価値観や生命観もまるっきり変わる。早くそうなってほしいね。

――本作は実際にあった雑誌の編集部をベースにしている作品ですが、「ムー」が映画化されるとしたら、三上編集長役はどの俳優さんにお願いしたいですか?

え〜!誰だろうな(笑)。<注:スタッフさんからの「阿部寛さんが良いんじゃないですか」の声に>ちょっと俺と違ってカッコ良すぎるけど……でも、阿部寛さんは役の幅も広いしね。以前『トリック』のネタ探しにスタッフさんたちが「ムー」の編集部に来たこともあったりするから、それは面白いかもしれない。

――改めて『宇宙探索編集部』のオススメポイントを教えてください!

UFO、都市伝説、オカルトに興味がある方はもちろんなのですが、普段そういった作品を観ない方にも「人生とは何か」を考えてもらえる良いドラマになっていると思います。あと、中国の「詩」の使い方が素晴らしくて文学的なので、そういったディティールにも注目して欲しいです。中国の文化の幅広さが味わえる良質なSFヒューマンドラマになっているので、楽しんでいただきたいです。

映画『宇宙探索編集部』

【STORY】かつては時代の波に乗りメディアにもてはやされ活気のあったUFO雑誌[宇宙探索]。今や編集部員も減り廃刊寸前、電気代さえ払えないほどの存続の危機を迎えていた。そんな時、編集長のタンは、中国西部の村に宇宙人が現れたという情報を掴み、仲間たちを引き連れて西へと向かう。そこで彼らを待ち受けていたのは、予想と人智をはるかに超えた出来事だった…果たしてタンたちは宇宙人に出会えるのか? そして、タンの心の奥にある想いとは?

原題:宇宙探索編輯部|英語題:Journey to the West|2021|中国映画|118分|1.78:1|5.1ch
監督:コン・ダーシャン(孔大山)|出演:ヤン・ハオユー(楊皓宇)、アイ・リーヤー(艾麗婭)、ワン・イートン(王一通)、ジャン・チーミン(蒋奇明)、ション・チェンチェン(盛晨晨)|字幕:磯尚太郎|字幕協力:大阪大学外国語学部 古川裕|配給:ムヴィオラ  
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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 「ムー」三上編集長が中国発の“UFO”ロードムービー『宇宙探索編集部』の魅力を語る「周りの目を気にせずに追求する姿が素晴らしい」