日本からも近く文化的にもどこか似ている台湾で製作され、近年話題作を連発しファンを獲得している「台湾ホラー」。魅力的な作品たちを特集する「特集:台湾ホラー最前線」が「BS 10 スターチャンネル」にて放送&配信となります。

台湾のホラー映画の歴史自体は2000年代に入ってからと言われており 、 そこには独特な歴史を歩んだ国ならではの事情がありました。当時、戒厳令下、言論の自由が奪われ人々の感情を抑え込むためにホラー映画のようなジャンルは制作しない、という暗黙のルールが存在していましたが 、近年は自由な映画制作をするようになりホラー映画が多く作られるように。

台湾のホラーの特徴として、昔から伝承されている怪談や都市伝説をテーマに描かれておりジャパニーズホラーに近く、その中でも台湾国内で大ヒットを記録し台湾ホラーの火付け役 となった『紅い服の少女 第一章 神隠し』は、心霊現象を扱うテレビ番組に 1 本のビデオが投稿され 、 その後怪奇現象となった話を題材。

他にも、人気ゲームを実写映画化し、ホラーというジャンルに留まらず台湾の歴史を知る重要な作品となった 『返校 言葉が消えた日』、日本でもお馴染みのビビアン・スーが出演した『紅い服の少女』の番外編『人面魚 THE DEVIL FISH 』 などを特集放送します。

また、チャンネル登録者数16万人のYouTube チャンネル「オカルトエンタメ大学」とコラボ! 怪談研究家・吉田悠軌らによる「特集:台湾ホラー最前線」として作品についての解説動画も配信を開始。台湾映画や台湾の文化に精通されているアジアンパラダイス主宰の江口洋子氏が今回特集放送する作品を「台湾の文化的 ・ 歴史的」な観点から解説するコラムも公式サイトにて連載されます。

この夏は台湾ホラーで涼しくなっちゃいましょう!

『紅い服の少女 第一章 神隠し』放送:8月12日(土)15:00~他 配信:8月5日(土)~

社会現象にもなった都市伝説“紅い服の少女”をモチーフに、日常に忍び寄る恐怖を描くホラーシリーズの第一弾。
90年台、台湾のテレビ番組で取り上げられ、台湾全土を震撼させた未解決事件“紅い服の少女”を題材にしたホラーシリーズの第一弾。台湾人の心の奥深くに根差している“紅い服の少女”への恐怖をリアルに描き、台湾国内で大ヒットを記録し、現在まで続く台湾ホラーブームの火付け役にもなった。期待の若手監督チェン・ウェイハオが初めて手掛けた長編作品で、続編となる『紅い服の少女 第二章 真実』も手掛けた。

『紅い服の少女 第二章 真実』放送:8月12日(土)16:45~他 配信:8月5日(土)~

社会現象にもなった都市伝説“紅い服の少女”をモチーフに、日常に忍び寄る恐怖を描いた大ヒットホラーシリーズの第二弾。大ヒットを記録し、台湾ホラーの火付け役となった前作から監督、脚本、キャストが再集結したホラーシリーズの第二弾。突如姿を消した娘を探す母親にフォーカスが当てられ、明かされることのなかった未解決事件“紅い服の少女”の謎に迫る。現代の都市伝説と、古くから台湾各地で伝わる魔物・魔神仔(モーシンナア)が融合し、新しい恐怖が観る者を襲う。前作の主人公イージュンも、物語のキーマンとして登場。

『人面魚 THE DEVIL FISH 』放送:8月12日(土)18:45 ~他 配信:8月5日(土)~

台湾発の人気ホラーシリーズ第3弾。魚を介して魔神に取り憑かれた女性が味わう恐怖と、それを祓おうとする霊媒師の死闘を描く。台湾で大ヒットしたホラー『紅い服の少女』シリーズの、外伝的な立ち位置となる第3弾。90年代にバラエティ番組などで日本でも人気を博したビビアン・スーが出演。夫との離婚に悩みつつも息子に愛情を注ぐ母親を演じ、悪霊に取り憑かれて精神状態が悪化してゆく姿を熱演。生魚を咥える鬼気迫る演技は異様な迫力を放っている。また、台湾の民間信仰や生活に根づく道教の描写も興味深い。

『返校 言葉が消えた日』放送:8月13日(日)15:00~他 配信:8月2日(水)~  

台湾の大人気ホラーゲームを実写化したダークミステリー。夜の学校を舞台に、閉じ込められた2人の生徒が遭遇する怪現象を描く。台湾で大ヒットを記録したダークミステリー。ドラマ「あすなろ白書~Brave to Love~」のワン・ジン主演で同名ホラーゲームを実写化。自由が抑圧されていた独裁政権下の台湾を舞台に、夜の学校に閉じ込められた2人の生徒が怪現象に遭遇。やがて学校に秘められた悲しい事件の真相へ迫る姿を描く。本作が初の長編映画となるジョン・スーが監督を務め、第56回金馬奨で最優秀新人監督賞を含む5部門に輝いた。

『怪怪怪怪物!』放送:8月13日(日)17:00~他 配信:8月5日(土)~

主人公といじめっ子らが、人を食べる謎のモンスターを捕獲したことから巻き起こる惨劇を描いた台湾発学園ホラー。
『あの頃、君を追いかけた』の台湾の人気作家ギデンズ・コー監督による学園ホラー。主人公といじめっ子3人組が、人を喰らうモンスターを捕獲したことから巻き起こる惨劇を描く。スクールバスでの殺戮劇など、衝撃シーンとスタイリッシュな映像演出の融合は必見。一方で、いじめが横行する残酷な高校生活を背景に、本当に恐ろしいものは何かを突きつける異色の学園ホラーとなっている。主演は『共犯』のトン・ユィカイ。

『屍憶 -SHIOKU-』放送:8月13日(日)19:15~他 配信:8月5日(土)~

道端で赤い封筒を拾った者は死者と強制的に結婚させられてしまう、という台湾の風習“冥婚”をモチーフにした日台合作ホラー。アジアンホラーが持つ湿度の高い不気味さをたっぷりと味わうことができる日本と台湾の合作ホラー。道端で赤い封筒を拾った者は死者と強制的に結婚させられてしまう、という“冥婚”は、台湾だけではなく日本の一部地域にも今なお残る風習であると言われている。主演を務めるのは台湾ドラマ「カノジョの恋の秘密」でも共演しているクリス・ウーとニッキー・シエ。『海角七号 君を想う、国境の南』に主演した田中千絵が共演。

『哭悲/THE SADNESS[R15+指定版]』放送:8月13日(日)21:00~他 配信:配信中

謎のウィルスにより感染者たちがゾンビ化した台湾で、生存者たちのサバイバルをゴア描写満載で描くスプラッタホラー。理性を残しつつも暴力衝動に突き動かされるゾンビたちの描写が強烈な、台湾製のスプラッタホラー。アフターコロナの現実を彷彿とさせる設定が、奇妙なリアリティを生んでいる。監督は元アニメーターという経歴のカナダ出身、台湾在住の新鋭ロブ・ジャバズ。その徹底されたゴア描写とスリル満点のストーリー、ゾンビ映画としての完成度が高く評価され、シッチェス・カタロニア国際映画祭はじめ多くの国際映画祭に出品された。

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 YouTubeチャンネル「オカルトエンタメ大学」コラボ決定! 怪談研究家・吉田悠軌らの解説動画も「特集:台湾ホラー最前線!」