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日本Xrealは6月28日、ARグラス「XREAL Air」(“Nreal Air”から名称変更)に有線あるいは無線でデバイスと接続して、“空間ディスプレイ”を実現するリモコン型アクセサリー「XREAL Beam」をお披露目しました。
XREAL Airは、スマートフォンやゲーム機、PCにUSB Type-Cケーブルで接続することで目の前に130インチの大画面を表示できるARグラス。デバイスの画面を表示する際、頭の向きに画面が追随する0DoF(Degree of Freedom、自由度)で表示しますが、ユーザーからは頭を動かしても空間に画面を固定できる3DoF表示のニーズが高く、さらに画面サイズの調整や接続したスマートフォンの充電、無線での接続といった追加機能の要望があったとのこと。
これらの要望に応える専用アクセサリーとして発売するのがXREAL Beam。現在予約受付中で、7月後半の出荷を予定しています。価格は1万6980円(税込)で、予約販売での価格は1万5980円(税込)。
USB-Cポートを2基搭載し、XREAL AirとUSB-Cケーブルで接続して使用します。正面には方向キーと戻るボタン、側面には決定ボタンがあり、リモコンのように操作が可能。スマートフォンを接続しなくても、XREAL AirとXREAl Beamのみでストリーミングサービスにアクセスして映像コンテンツを再生することもできます。4870mAhのバッテリーを内蔵し、約3.5時間の使用ができる他、もう一方のUSB-CポートにUSB充電器を接続して充電しながら利用することができます。
有線接続の場合、スマートフォンやゲーム機をUSBケーブルで接続するか、HDMIとUSBの変換ケーブルなどを利用してゲーム機と接続します。有線接続で注目できるのが、Nintendo Switchとの接続。これまでは別売りの「Xreal Adapter」を介して、ドックに装着したSwitchをHDMIケーブルで接続する必要がありましたが、XREAL Beamを使えばUSB-Cケーブル1本でSwitch本体と接続が可能になりました。
無線接続の場合は、XREAL AirをつないだXREAL Beamと、PCやスマートフォンをワイヤレスミラーリングする仕様。Windows/MacBookといったPC、iPhone/iPad、Androidスマートフォンとの接続に対応しますが、Miracastに対応しない一部のAndroidスマートフォンは非対応の模様。こちらは、実機をレビューできる機会があれば確認してみたいところです。
XREAL Beamを使うことにより、従来の0DoF表示では乗り物に乗っている場合でも画面が安定するブレ補正ができる他、視界の端に小さく画面を表示するサイドスクリーン表示に対応します。さらに、空間で画面を固定する3DoF表示が可能に。これらを総称して「Spatial Display(空間ディスプレイ)」を実現するデバイスとして、XREAL Airの特徴を打ち出していくものとみられます。
短時間ですがブースで体験することができました。メニュー画面やヘルプは日本語にローカライズされているので分かりやすく、XREAL Beam本体のキーで直感的に操作して表示モードを切り替えたり、画面のサイズや距離を調整することができます。PlayStation 5に接続して3DoF表示を体験してみましたが、より大画面になる迫力を感じつつも、長時間ゲームをプレイしても疲れにくい印象を持ちました。
XREAL Beamは、6月30日まで東京ビッグサイトで開催中のXR総合展に出展中です。