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オフビートな笑いと本格アクションによる唯一無二のその面白さからFilmarks 初日満足度ランキング第1位を獲得。業界内外問わず口コミが広がり、日本映画批評家大賞では、新人監督賞を阪元裕吾、新人女優賞を伊澤彩織が受賞した殺し屋女子2人組のアクション映画の待望の続編『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』が3月24日より公開中。新宿ピカデリーでは、3月24日〜3月26日の週末動員ランキング1位を記録する大ヒットとなっています!
前作に引き続き、ちさととまひろのゆるさは変わらず、しかし、さらにパワーアップしたアクションは必見! 見所満載の本作について、髙石あかりさん、伊澤彩織さんにお話を伺いました!
――ファン待望の2がいよいよ公開となりましたが、改めて前作の反響をどう感じられていますか?
髙石:たくさんの方が『ベイビーわるきゅーれ』を観てくださって、私も友達から「観たよ!」ってたくさん連絡をいただいて、信じられない気持ちでいっぱいです。完成披露上映会も数分で完売してしまったとお聞きして(※インタビューは完成披露上映会当日に行いました)、本当に感謝しかありません。
伊澤:楽しみにしてくれている方がすごく多くて、嬉しかったです。公開前、「ベビ絵」という、『ベイビーわるきゅーれ』のファンアートを募集したら、たくさんの作品が集まって本当にビックリしました。
――「ベビ絵」どれも本当に素敵で、愛がつまっていて、映画の制作に関係していない私まで泣けてきます(笑)。本当に愛されている作品になりましたね。
髙石:前作を応援してくださった方が、今回の“ちさまひ”をまた好きになってもらえるかなとか。今回は2人の関係性がより近いものになっているので、また愛しさを抱いてもらえるのかなと、すごく緊張しています。
伊澤:ドキドキです。前作の撮影の時にすでに「続編が作れたら良いよね」って阪元さんとも話していて、あかりちゃんとも、「おばあちゃんになっても、『ベイビーわるきゅーれ』やりたいよね」って話していました。
髙石:「世代交代なんかあったりして」とか言って(笑)。
――もしかしたら派遣する側になるかもしれないとか(笑)
髙石:(笑)。もしかしたら須佐野さん側に!
伊澤:仕切る側になっているかもしれない(笑)。
――でも本当にずっと続いて欲しいです。この2人をずっと観ていたいと思わせる空気感がありますよね。
伊澤:そうですね。アニメみたいな感じで、追い続けたいなって私も一ファンとして思いました。
――本作の台本を読んだ時は率直にどういう感想をいだきましたか?
髙石:この続編が決まった時に「早く阪元監督の台本が読みたい。何を想像してるんだろう」と思ったほど、台本を読むことをすごく楽しみにしていました。前作よりも2人のイメージがグッとかたまったというか、喋る言葉や仕草がより明確になったと思います。ちさとのこのセリフは、私のこんな声を求めているのかな?と思ったり。まひろのセリフを読んでいても伊澤さんの声で聞こえてくるし、台本に全部色がついているようで、造形もすごく想像しやすかったです。
伊澤:確かにイメージしやすかったっていうのはありますね。阪元さん、やっぱりすごいなと思ったのは、アクションシーンの“ト書き”の書き方が今までに見たことがないもので。よくいただくアクションのト書きって、「◯と△がどこで戦う」みたいな状況説明が書いてあるんですけど、本作ではアニメのナレーションみたいな感じの書き方だったんです。「◯の魂と△の魂のぶつかり合い……、この時彼はこう思っている……」といった感じで、ナレーションの様な感じで書き込んであって。それを見た時にアクション監督の園村さんとも、「あんなト書きの書き方をするの、見たことないよね」って話していて。状況というよりもキャラクターたちの感情を大切にしている。目の前のことしか考えてない、純粋なバトルの情景が思い浮かびました。
――『ベビわる』ではないのですが、別作品で監督にお話しを伺ったことがあったのですが、本当にアクションがお好きですよね。だからこそ、そういった滲み出るようなト書きが書けるのかなと今お話を聞いていて思いました。現場での監督ってどういう感じですか?
髙石:「そっすねー」って感じです(笑)。
伊澤:モニター前で声を漏らして笑っているんですよね、阪元さんが。それを見ると、「やった!」って思います。
髙石:(笑)。
伊澤:監督がモニター前で笑ってくれているのを見ると、私たちもやっぱり嬉しい。
髙石:うんうん、分かります!
――今回は着ぐるみのシーンもあって。私はあのシーンすごく好きです。2人が着ぐるみを着ていて可愛らしいのに、その中では憎らしい表情を…。
伊澤:アイアンマンショットですね!(笑)監督もマーベル作品が好きですし、マーベル好きは分かってくれる演出だなと思います。真夏の撮影だったので暑かったのと、視界がすごく狭くて大変でした。ロケ地のキラキラ橘商店街に通りがかった幼稚園児たちが…
髙石:本物の幼稚園児たちが、わー!!って寄ってきて。
伊澤:「パンダ、怖い…」と言われて怖がらせちゃって(笑)。喜んでもらおうと思ったのに、反省してます(笑)。
――幼稚園児たちは着ぐるみの中のまひろの強さを感じ取っていたのかもしれません(笑)。本作では丞威さんが敵として登場しますが、対峙してみていかがでしたか?
伊澤:佇まいだけで、存在感がすごいです。
髙石:初めてお会いしたのがアクションの振付の時だったんですけど、動きが凄すぎて。予告編にもある、伊澤さんと丞威さんがクルクルと銃を撃ち合うシーンを見ていて、目が点になって(笑)。「これはなんだ?」と。それほどすごかったんです。
伊澤:練習の段階から飛ばしてやっていたから。
髙石:「ちょっと軽くやってみましょうか」みたいなタイミングで、ほぼ完成形だったんです。
伊澤:「5割の力でやってみようか」の5割のスピードが速かった(笑)。2人とも気合い入っちゃって。
髙石:すごかった…。私の時は、園村アクション監督は寄り添ってくださる感じの教え方なんですけど、伊澤さんと丞威さんはアクションのプロなので、「どうしたら面白いか」というその先の相談をしているんです。
伊澤:あのシーンは、私が自転して、銃の追いかけっこみたいな立ち回りだったんですけど。近接距離の銃アクションだと、「やっぱり当たるよね」というのが問題で。当たらないようにみせるには、どうしようかってなった時に、最初に決めた動きに、緊迫感のある避けを足して、お互いにギリギリを攻めていったんです。丞威くんはダンスもやられているので、体の可動域がすごく広い。そういう、ちょっとした“避けざま”をパントマイムのように入れていくことで面白く見せていこうと、どんどん園村さんが変えていってくれました。
――伊澤さんも丞威さんもアクション界で活躍されていますが、もともとご交流はあったんですか?
伊澤:『るろうに剣心 最終章 The Final』に乾天門役で丞威くんが出ていて、私はアクション部でスタッフをやっていました。最初に(丞威さんを)観たのは『TOKYO TRIBE』という映画だったのですが、「すごい人がいる」と思っていて。『るろうに剣心』の現場でスタッフとして補助していた時も、生でパフォーマンス見て、やっぱりすごいなと。体のコントロールの仕方が繊細で、見せ方がすごくダイナミックで。今回、ラストバトルの相手が丞威くんに決まった時、「うわぁー!やったー!」と、嬉しさと緊張でドキドキしました。まさか憧れの人と対峙できるとは。一緒に戦いの場面を演じさせてもらえて、光栄でしたし、とても楽しかったです。
――前作で三元雅芸さん、本作で丞威さん。今後、どんどんラストバトルの相手が強くなっていきそうですね。
伊澤:本当ですよね。(髙石さんに)誰と戦う?
髙石:一回、クマ行きましょう!(笑)。
伊澤:(笑)。『レヴェナント: 蘇えりし者』みたいなこと?
髙石:トラも一回いっときますか?
伊澤:『RRR』?
髙石:(笑)。どっちが肩車の上をやりますか。
伊澤:あかりちゃんかなあ。あとモーションキャプチャーもいいかも。
髙石:そうですね。伊澤さんもモーションキャプチャーをやってもらって。
伊澤:私クマやるね。
髙石:イヤー!って言いながら戦う(笑)。痛い、痛い、痛い!とかって。
伊澤:私はじゃあトラと戦うね。(笑)
髙石:やっぱり『RRR』ですね!
――2人の肩車、切実に観たいです…!今日は本当に楽しいお話をありがとうございました!
撮影:オサダコウジ
ヘアメイク:西田美香(atelier ism®︎)
スタイリスト:入山浩章
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』
髙石あかり 伊澤彩織
水石亜飛夢 中井友望 飛永 翼(ラバーガール)
橋野純平 安倍 乙 / 新しい学校のリーダーズ / 渡辺 哲
丞威 濱田龍臣
監督・脚本:阪元裕吾
アクション監督:園村健介
配給・宣伝:渋谷プロダクション
©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会