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3年前の2020年2月、乃木坂46に5人の新メンバーが配属された。黒見明香、佐藤璃果、林瑠奈、松尾美佑、弓木奈於という5人だ。彼女たちは2018年夏に行われた「坂道合同オーディション」に合格するも正式な配属にはならず、「坂道研修生」として研鑽を積んできた。4期生に2年遅れた配属ではあったが、通称「新4期生」の彼女たちは個々のキャラクターを磨き上げ、それぞれのファンをつかんでいる。
香港生まれ、ブルース・リーをリスペクトしていた少女・黒見は、今や先輩・後輩の垣根を超えて愛される魅力を持つメンバーに。東北の美少女・佐藤璃果はラジオのパーソナリティー、そしてナレーションと彼女しかできない仕事を獲得。林瑠奈は合同オーディションで「動物園から脱走したレッサーパンダを白目で中継するリポーター」を披露したように、他者、そして自分を冷静に見つめられる観察眼を持つ。ユニット曲『アトノマツリ』ではMV制作を受け持った。松尾美佑はバック転もでき、チアリーディング部にもいたスポーツ少女。今やラジオでの毒舌も売りだ。新4期のお姉さん的存在だった弓木奈於は自らの殻を破り、その瞬発力と独特のワードセンスで、単独のバラエティ出演が絶えない。
さて、22日から横浜アリーナで始まっている「乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE」。グループ全体でのライブに加えて、2年ぶりに期別ライブが行われている。23日は5期生11人が加入1年間の集大成を魅せ、グループの明るい未来を示してくれた。続く24日には4期、25日は3期、そして26日は最後の1期生であり、キャプテン・秋元真夏の卒業コンサートを控える。
今回のバースデーライブで許可されているのが、マスク着用のもとでの「声出し」だ。乃木坂を支えるファンの熱量は、まさにその声援にある。特にコロナ禍の中での加入が決まった新4期にとっては、事実上、初の“有声”ライブとなる。初日の全体ライブで感じた声援の有難さを、4期ライブでも感じることだろう。彼女たちの新たな旅立ちを、ファンは見届けることになる。
(執筆者: genkanaketara)