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「丸亀製麺」は全国各地に800店舗以上展開している讃岐うどん専門店ですが、その運営会社の「トリドールホールディングス(以下、トリドール)」はもともと小さな炭火焼き鳥屋だったことをご存知でしょうか。
実は現在もさまざまな業態の飲食店を展開していて、国内ではハワイアンカフェの「コナズ珈琲」、焼きそば専門店の「長田本庄軒」、立ち呑み屋の「晩杯屋」などもトリドールの運営だったりするのです。
先日、そんなトリドールの戦略発表会に出席してきたのですが、現在では海外向けのブランドも次々に展開していて、2028年には国内外の全ブランドを合わせて合計5500店舗に拡大することを目標にしているという壮大な経営目標を発表! 290円で釜揚げうどんを売ってる丸亀製麺の運営会社がそんなに大きなことになってるとは知りませんでした……!
でも確かに、何年か前にタイのバンコクにある丸亀製麺に行ってみたけど、現地の料理や文化をうまく吸収しながら溶け込んでいる感じがしたもんなあ。
こちらの写真は「餃子トムヤムうどん」。麺はいつもの丸亀製麺だし、カウンターで調理してすぐに提供する流れも同じ。なのに味はトムヤムスープというごちゃまぜ感が最高でしたし、味も絶品でした。
タイの丸亀製麺に行ってきた:タイ限定メニューがどれもうまそう! 『餃子トムヤムうどん』が絶品激ウマ! https://t.co/nB8BS6xRQG#getnews#ガジェット通信pic.twitter.com/P1jMT1L3T4—ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) April 18, 2019
ほかにもハワイのワイキキにある丸亀製麺がすごい人気だとは聞いたことがあったけど、この日の発表によるとなんと月商は1億円レベルらしいし、本当に海外進出に力を入れて成功を収めてきているんですねえ。
驚きの連続だったトリドールの戦略発表会が終わると、なんとそのままトリドールブランドの料理をいろいろ体験できるという試食会が開催!(完全にこれ目当てで参加してきました笑)
しかもこの日は日本国内のブランドよりも海外のブランドの料理を試食させていただけるという最高の激レア体験ができることに。だって海外に行かないと食べられないものばかりですよ? そんなの実質海外旅行に行けたようなもの。貴重な機会をありがとうございます!
この日提供されたのは合計8ブランドの料理。基本的にどれも主食メニューなのですが、こんな機会を逃すわけにはいかないのでもちろん全メニューを試食。どれも感動レベルの美味しさで、さらに驚きのコンボが連発することになりました。
イギリスの「MARUGAME UDON」からはチキンカツうどんを試食。2021年に初上陸して以来、現在では讃岐うどんブームを巻き起こしつつあるそうなのですが、こちらは現地で大人気のカツカレーをうどんに取り入れた一品。
カレーは日本風の濃厚な味わいで、シャビシャビとしていないからチキンカツもサクサク。カツカレーのライスをそのまま違和感なくうどんに置き換えたような味わいで最高でした。
月商1億を超えるハワイの「MARUGAME UDON」からはガーリックチキンサラダを試食。ベースはサラダうどんなのですが、中央にはどでかいフライドチキンが鎮座するヘルシーなんだかジャンクなんだかわからない一品です。
が、チキンは天ぷらのようにサクサクとした食感で重たくなく、味もガーリックシュリンプのような旨味とサラダにかけられた和風オニオン系のドレッシングが見事に一体化。冷たい麺との相性もよく、見た目に反してサッパリ美味しく食べられました。常夏のハワイにピッタリのうどんかも!
日本式カレー専門店としてシンガポールで支持を集めているという「Monster Curry」。こちらはその看板メニューの「モンスターコンボカレー」ですが、カツカレーの上に海老天も乗ってくるというわんぱくぶり!
試食では海老天抜きでいただきましたが、こちらもまた日本人におなじみのカレールウから作ったようなカレーに仕上がっていて、コク深さも凝縮された旨味も最高。日本でも展開したら普通に人気が出そうな手堅い美味しさでした。
香港を中心に中国本土、シンガポールなどにも展開しているヌードルレストラン「Tam Jai Samgor」の「麻辣」という麺料理も試食。基本はラーメンに近いと思うんですが、麺は米と水でできた「ミーシェン(米線)」という独特の食感のものを使用。プリッとした噛み心地のよさが特徴的ですね。
スープはヤミツキ感が強く、ピリ辛でスパイシー。ここまでは割と日本っぽさが強いメニューが多かったですが、これは異国感がバリバリでした。店舗では具材の組み合わせを何万通りも選べるそう。
タイの屋台料理風のフライドヌードル(焼きそば)やフライドライスを提供している「WOK TO WALK」は欧州を中心に100店舗以上世界展開中。こちらの「エッグヌードル」も試食してみました。
麺やチキン、シュリンプなどを強火で炒め、甘じょっぱくて濃厚なテリヤキソースで味つけしているのですが、これはアジア風でありながらも日本人の口にものすごく合う味! 好みは分かれそうですが添えられたパクチーで味を引き締めているところも素敵でした。店舗では目の前で炎を立ち上げながら調理するようすも見れるというエンターテイメント性の高さも。
ハワイの名物グルメ「ポキ」の専門店としてアメリカ全土で拡大中の「Pokeworks」からは「ハワイアンアヒ」を試食。ライスの上にマグロの切り身や枝豆、海藻などがたっぷりと散りばめられ、サッパリとした味でまとまっているヘルシーフードでした。
店舗では具材が豊富に揃っているうえ、食べ方も巻き寿司風やサラダ風などカスタムでき、自由度が高くなっているようです。
日本にもある天ぷら専門店「天ぷらまきの」もまた海外展開中。今回は海老天・雲丹の大葉巻き・舞茸天の3品をいただきました。店舗では注文が入ってからひとつずつ揚げて、サクサクの状態で提供しているとのことですが、試食時も衣の軽さが際立っていましたね。衣が軽いので素材の美味しさも直接伝わってきますし、このクオリティの海外でも食べられるのは嬉しい限り!
小さいサイズのヌードルを食べたいだけ注文し、食べ終わった食器を積み上げていくという日本の回転寿司のようなファーストフードチェーン「Boat Noodle」の「パトゥンタニ」も試食しました。日本にはありそうでないスタイルですし、いろいろな味の麺料理を一度にたくさん食べられるのは嬉しいかも。
今回試食した「パトゥンタニ」はサッパリとした味付けの中華風麺に豚肉、肉団子、もやしなどがトッピングされていました。ペロリと平らげられる美味しさ。もともとはタイの水上マーケットで食べられていた料理をルーツとしているそうですが、暑い地域で人気が出そうな美味しさでしたね。
最後は「コナズ珈琲」の「プリンアラモアナパンケーキ」を試食。コナズ珈琲は“一番近いハワイの食卓”をコンセプトにしているカフェで国内に現在41店舗あるそうですが、なんとトリドールが運営する店舗の国内売上ベスト10のうち6店舗を占めているのだとか。
パンケーキはふわふわの生地が特徴的で、ホイップクリームはそこまで甘すぎず、たっぷりのフルーツと合わせて割とサッパリと食べられます。一方プリンはバニラの風味が芳醇で、濃密な味わい。どちらもかなり本格感がありました。
以上、8ブランド9品の料理を食って食って食いまくりました。試食できたおかげで丸亀製麺以外にも数多くのブランドを展開していることを身をもって知ることができましたし、いずれもかなり本格的で個性が強く、驚きの連続でした。
トリドールでは今後さらに海外展開に力を入れていくとのことですけど、これなら支持されるのも納得。さらなる躍進に期待したいですし、今後もし海外で見かけたら実際に食べてみたいですね。
(執筆者: ノジーマ)