乃木坂46に限らず、アイドルグループに厳然と存在する“選抜制度”。各シングルの表題曲(タイトル曲)を歌うメンバーのことで、楽曲ごとに選抜される。この基準についてはファンからは未だに議論が続いている。

そんな中、31stシングル『ここにはないもの』の選抜メンバーから漏れたのが佐藤璃果だ。同作は年内いっぱいで卒業する齋藤飛鳥によるラストセンターシングル。今作の選抜メンバーの人数は18人で、前作30thシングル『好きというのはロックだぜ!』の19人より1人減っている形だが、そこに佐藤の名前はなかった。

愛称は“さとりか”。ファンならもちろんご存じだろうが、佐藤は、紆余曲折のストーリーを辿っている。2016年、3期生オーディションを受けるも落選。同じオーディション会場で顔を合わせていたのは久保史緒里。彼女は現在、3期の主軸のメンバーとして活躍している。

佐藤が次に挑んだのは4期生オーディションだった。だが2018年に晴れて合格するも、「坂道研修生」としての活動期に入る。正規加入は2年後の2020年。彼女は当初、「新4期」という呼称で、黒見明香 、松尾美佑、林瑠奈、弓木奈於という仲間とともに、憧れの乃木坂生活をスタートさせた。

もちろん佐藤の目標は“選抜”だった。だが『好きというのはロックだぜ!』でいち早く新4期から選抜入りしたのは弓木だった。続く今作で、林が相次いで選抜入りを果たす。

グループには、いわゆる「ミーグリ」(オンラインミート&グリート)というオンラインによる個別トークイベントがある。ここで佐藤は、決められた枚数を全て完売した。これはCDの売り上げに直結するものであり、同時に人気のバロメーターでもある。つまり選考基準の主たるものだ(もちろん、この限りではないとも言われている)。ただ彼女の場合は他のメンバーが30部のところ、出演舞台の関係もあり、実際は20部だった。それでも20部、売り切ったわけである。

さらにその間、舞台やラジオのレギュラー、今年の全国ツアーなど必死に駆け抜けたが、夢はかなわなかった。

選抜発表の後、彼女はブログを更新。「私、取り繕うの結構上手なはずなんです。辛くても大丈夫って自分に催眠かけられると、周りに大丈夫ぶるのも得意だし、でも、今回はどうしてもどう頑張ってもすごくすごく辛かったです。涙枯れるくらい泣きました」と綴っている。

こうした必死な想いを吐露したことに否定的な意見もあるようだが、むしろスカしているアイドルを応援する気にはならないだろう。その必死さに胸打たれたファンもいるはずだ。

いずれにしても、ここで飛躍できるか、そのままか、まさに今こそ、彼女の今後のアイドル人生の分岐点となるはずだ。来月から全国で始まるアンダーライブではきっと、かつてない勇姿を見せてくれることだろう。

(執筆者: genkanaketara)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 乃木坂46・佐藤璃果の涙……“選抜”入りへの果てない夢と飛躍のチャンス