甘じょっぱい懐かしの味わいで料理に使えることでも話題の「カンロ飴」はもちろん、昨今では「ピュレグミ」や「カンデミーナ」などの多くのグミで大ヒットを飛ばしているカンロが、2022年11月で創業110周年を迎えた。それを記念したカンロ「創業110周年事業発表会」が実施され、公式キャラクター・カンロちゃんのデザインを手がけた、デザイナーのセキユリヲ氏がデザインした110周年のための特別なグラフィックパターンが初お目見えした。

「創業110周年事業発表会」には、カンロ代表取締役社長の三須和泰氏が登壇。これまでの事業の歩みが振り返られていく。「カンロ飴」やのど飴をはじめとするキャンディメーカー老舗のカンロは、ハードキャンディだけでなく昨今のグミブームも牽引しており、現在もZ世代に向けた商品やeスポーツプレイヤーに向けた商品など積極的に開発・展開している。

1912年の宮本製菓所開業から始まり、1955年からラッピングマシン導入によって発売された「カンロ飴」は全国的な人気に。1960年には現在のカンロ株式会社に改称された。その後も1981年には「健康のど飴」、1992年に「ノンシュガーのど飴」などのロングセラー商品を生み出すと、2002年には大人の女性をターゲットにした「ピュレグミ」をリリースしてグミ市場でも地位を確立していった。

2012年の「金のミルク」キャンディや2013年の「カンデミーナ」、直近の2021年には「マロッシュ」がリリースされ、その他eスポーツチームと共同開発したゲーミンググミ「BRAON(ブレオン)グミ」など多岐にわたる商品を展開。三須社長は「10年に一度のタームで市場を作る商品開発を続けてきた」と振り返る。

今後展開する110周年の感謝を込めた施策として、ステークホルダーに向けて「心がひとつぶ、大きくなる。」アクションを起こしていくと発表した三須社長。その中で110周年限定のグラフィックパターンがデザインされた新商品を2023年2月からデジタルプラットフォーム「KanroPOCKeT(カンロポケット)」より展開することも発表された。生活雑貨のようにテーブルに置いても違和感のない日常に溶け込むパッケージデザインとなっている。

今回の発表会では、三須社長とカンロちゃんの生みの親であり110周年限定グラフィックパターンをデザインしたセキユリヲ氏によるトークセッションも行われた。

公式キャラクターにもなっているカンロちゃん誕生の経緯についてセキユリヲ氏は「カンロ飴を象徴するキャラクターをご提案させていただきまして、幅広い世代に親しまれるキャラクターとして、お母さんから子どもに飴が渡される幸せな世界をイメージしています。カンロ飴と聞いて思い出される黄色いひねりをモチーフに髪型で表現し、オレンジ色のお洋服を着せており、長く愛されるように具体的にしすぎず、見た人の想像の余白があるようなデザインにしました」と振り返った。

110周年限定グラフィックパターンのデザインに関して三須社長は「特にCircle柄がすごくいいと思っています。人と人が繋がっていて、その間に家やキャンディがあり、それらの繋がりを示していただいている。色合いもよくて使いやすいデザインです」と語る。

トークセッションが行われたステージ装飾は、カンロちゃんのお部屋をイメージしたものとなっており、この日はカンロちゃんもステージに登場。装飾のこだわりについてセキユリヲ氏は「カンロちゃんに合うように、110周年限定グラフィックパターンをふんだんに使わせていただきました。クッションやポスターにも飴が描かれており、ドアのノブもカンロ飴になっているなど可愛いポイントがたくさんあります」とコメントした。

110年の間、ひとときの安らぎを常に提供してきたカンロ。たくさんの人々の思い出を作り、日常に寄り添う商品を提供し続けてほしいと願うとともに、これから100年の間にも新しい商品で人々の想いを繋いでいってほしい。

カンロ株式会社HP:
https://www.kanro.co.jp/

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 「ピュレグミ」や「カンデミーナ」のカンロが創業110周年! 限定パッケージ商品も展開