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colyから配信されたスター声優育成アプリ『オンエア!』の舞台化作品、ジュエルステージ「オンエア!」~Unit Story side Prid’s~より、今井俊斗さんと北乃颯希さんの撮り下ろしインタビューをお届けします。
2022年6月に上演されたシリーズ1作目では、オーディションで選ばれた総勢30名のキャストが登場、ユニットの垣根を超えた朗読劇やダンス、ライブなどのパフォーマンスで観客を魅了し、大盛況のまま幕を閉じました。
2022年11月11日より上演されるジュエルステージ「オンエア!」~Unit Story side Prid’s~では、宝石が丘学園に君臨する“気高き天才スター集団「Prid’s」”にスポットを当て、実力も人気も兼ね備えた5人が学園トップになるまでの軌跡が描かれます。
Prid’sの輝崎千紘役・今井俊斗さんと吉條七緒役・北乃颯希さんに前作公演の裏側と新作公演の見どころについてお話を伺いました!
――前回、初演ということで全ユニット総出演でしたが、公演の感想や反響を教えてください。
今井:ほぼ常に舞台上にキャストが30人居たので、ある種お祭りみたいな感覚もあって。そんなに上演時間は長くないと思うんですけど、すごく濃密な時間だったなと思っています。始まる前は原作が愛されている作品なので、演じるのは不安な面もあったんですけど、喜んでくださる方がたくさんいてほっとしました。「輝崎千紘を今井くんが演じてくれて本当に良かったです」と言っていただけたり、観てくださったお客様の感想が嬉しかったです。
北乃:お祭りという面ではフィナーレと言っても過言ではない、という作品内容だったので、反響は有難いことにすごいもので。「Prid’sカッコいいね!」という言葉をたくさんいただいたので、「Prid’sで良かったな、 吉條七緒を演じられて良かったな」という想いが一番あります。5人でPrid’sという、きちんと個性も出て反響も良かったので、また次に繋がる原動力にもなりましたし、新作公演ももっと頑張らないとな、という気持ちになりました。
――全員がずっと舞台上に出ているので、常に気を張っていなければいけないという、なかなか特殊な演出でしたよね。
北乃:まぁ、そうですよね。裏方を見せるということが基本的にはないので。中央には舞台上での舞台があって、サイドには楽屋や舞台袖という設定のセットもある。だから、僕らも舞台袖の雰囲気を演じようとしていたんです。でも、演出の伊藤マサミさんから「じゃあお前は普段どうしてる?」と聞かれて、「こうですかね?」と答えたら、「それでいいんだよ」と言われ、ある意味での生感を出した。普段僕が北乃颯希として舞台袖に入ったらどう振る舞っているか、そこに役をプラスしてやればいいんだ、ということをみんなが1つ1つ作っていきました。
――特にこういった原作がある作品だと、元のキャラクターが好きで観劇に来てくださるお客さんも多いため、舞台袖や楽屋といったメインで物語に関わっていないオフの部分の姿も注目されてしまうことがあると思います。そのあたりの難しさは?
今井:結構難しかったですね。個人的には「これやっていいのかな?」とかも色々あったので。マサミさんやみんなと話し合いながら作っていきました。舞台袖のエリアでも、ふと我に戻らないように保っているのは難しかったです。
北乃:まず、登場キャラクターが30人居たので名前を覚えるところから大変で(笑)。年齢やあだ名も、自分を抜いた29人覚えなくてはいけなくて。ある程度みんなこのシーンはここに居ると決まっているんですけど、例えば楽屋のセットから出た瞬間に会うメンバーが毎日違ったり(笑)。それも「あ!〇〇!」と挨拶するのもキャラクターとしてやらなければいけないので、先輩だったら頭を下げたり、瞬時に判断するのがすごく難しい作品でした。
もちろん稽古場にキャラクターの早見表みたいなのがあるんですよ。ぶわーっと全員のあだ名が書いてあるやつがあって。Prid’sで言うと、千紘と七緒が同室です、とか。何年何組はこのメンツです、何部はこのメンツです、とか。もうとにかく覚えることが多すぎて! それは本当に大変でした! たぶんお客さんも1回観ただけでは何がどこで起きているかわからないと思います。
――そういった部分も楽しみにリピーターの方が増えていった部分もあると思います。
北乃:そうですね。僕が演じる七緒は囲碁部なんですけど、橘 央太が同じ部活なので、そこが仲良く話しているのを観て、「そういう役作りもありがとうございます」とお手紙をもらったりもして嬉しかったですね。同じクラスとか、そこが仲良くしているのが嬉しい、とか。もう覚えることが多すぎたので、気づいてくださるとこっちも嬉しいですし、もちろん観てくださる『オンエア!』のファンの方々も嬉しく思ってくれているのかなと感じました。
――どんどん盛り上がりをみせていった印象ですが、客降り(キャストが客席に降りる演出)も久々だったのではないでしょうか。
北乃:そうですね! 本当に2年半ぶりとかじゃないですかね。
今井:あれも緊張したな。
北乃:やっぱり2.5次元舞台の醍醐味って、客降りなどお客さんとの距離の近さも1つあるじゃないですか。僕が出演させていただいたミュージカル『テニスの王子様』とかもそうですし。今回プロデューサーさんたちとも「何年ぶりだろうね!嬉しいね」と話しました。やっとちょっとずつ緩和できるところまで来て良かった~と思いました。
――北乃さんは自分のファンを掴むために心がけたことや意識したことはあるんですか?
北乃:お客さんは恥ずかしがり屋の方も結構多いですし、七緒はクールキャラではないので、もう「こっちを見ろ!」と言わんばかりのファンサをします(笑)。「特待生のキミにやってるんだよ!こっちを見なさい!」みたいな感じで僕はやっています(笑)。
今井:すごいな~(笑)。
北乃:だって控えめにやってもね。クールなキャラだったら少しニコッとするくらいでも嬉しいとは思うんですよ。「あ、千紘さんにニコッとされた……!」とか。でも、七緒はそのポジションではないので、それくらいやらないと僕が嫌だっただけなんですけど。そういう意味ではファンサの神と言われるように頑張っています。
――今井さんは意識したことは?
今井:僕はめちゃくちゃ苦戦したんですけど、やっぱり30人も舞台上に居るとどうしても推しの人を見ていたりするので。目の前のお客さんがこっちを見ていなかったときに、心折れずに狙い続けるというのは頑張りました。一瞬でもこちらを見てほしいと思ってやっていました(笑)。
――では、新作公演がPrid’sメインと聞いたときのお気持ちをお聞かせください。
今井:また引き続きジュエルステージ「オンエア!」(以下ジュエステ)に出演できることが本当に素直に嬉しかったですし、前回観ていただいた方も、今回初めて観に来てくださる方も楽しませられるように1つ1つ丁寧に頑張らないとなと思いました。
北乃:シンプルにキャストが誰も変わらなくて良かったなと思っています。また一から関係を作り直すのは心が痛い部分もありますし。あと、いくら王者とはいえ、単独公演が僕らからでいいのか?という想いはありました。でもユニットストーリートップを飾らせてもらえるのであれば、この5人最大の能力を活かして努力して、Hot-Bloodの3人の力も借りて、絶対成功させたいなという気持ちはあります。
――どのようなお話になるのでしょうか?
北乃:約2年前の話になるので、まだ千紘と七緒が中等部に居て。
今井:中学生の話から始まります。
北乃:なので、衣裳とかもね? どうなるのか! 中等部の衣裳は見られるのか!?
今井:そこも注目していただきたいです!
――前作の公演を通してPrid’sはどのようなユニットだと考えますか?
今井:僕目線なんですけど、みんな役者として性格がバラバラなのが、だからこそバランスが良くて、お互い補い合いながら成長していけるなと前回を通して思いました。
北乃:トップオブザ・トップという言葉が原作にあるくらい、全6ユニットの中で原作内ではもちろんトップオブザ・トップで、僕ら舞台で演じるときもそれはやっぱり意識しました。そのために努力も惜しまなかったですし、常にみんなに言っていたのは「俺たちは王者やから、どれだけ練習で出来なくても舞台上ではその気持だけは忘れないで」と僕は言っていました。
本当にある意味、Prid’sだからこそ、より稽古に励めたというか。王者であり続けることがどういうことなのか?と。歌、ダンス、お芝居、すべてにおいて他のユニットに比べたら実力があるという設定がある以上、やっぱりそうじゃないといけない。もちろん苦手な部分は個々にあると思うんですけど、Prid’sだからこそ、ここまで5人が頑張れたんじゃないかなと感じました。
――劇中でも、一番盛り上がりを見せる期待感が上がっているところで、満を持してPrid’sのパフォーマンスという場面もあったのでプレッシャーも大きかったのかな、と。
北乃:プレッシャーだらけでしたね。6ユニットもあると個性もぶつかり合いますし、稽古の最初あたりは「まだぶっちぎりのトップにみえないよ」とずっと言われていたんですよ。Prid’sとして突出してないよ、みたいな、そういうのも僕たちの中では悔しく思っていた部分でもあったので、それはPrid’sじゃないんじゃない?となって、悔しさをバネにもっと頑張ろう、というのはありました。
――公演を経て、Prid’sがトップです!と言ってくださるお客さんの声もいただいたのでは?
北乃:もちろん有難いことにいただきましたね。
――その風格を感じられるユニットだと思いました!
北乃:本当ですか?
今井:嬉しいです。
――楽曲なども堂々としているので。
北乃:わちゃわちゃした感じは他のユニットがやってくれているので、僕らはもうどっしりと。
今井:王者の君臨感があるよね。
――ダンスなどもPrid’sはすごく揃っているなと感じたのですが、そういった面も意識されたのですか?
北乃:めちゃくちゃ揃えました! これは本当にめちゃくちゃやりました!
今井:そうですね(笑)。
北乃:Prid’sメンバーの中では僕が一番ダンス経験があるので、スパルタダンスレッスンみたいな。
――北乃さんが率先して指導されていったと。
北乃:いや、最初は4人とも初めましてだったのでどういう感じかわからず、それぞれに任せて見ていたんです。だけど、みんなでやらないとな、と思って、途中からは「やろうか」と言って。そうしたらみんなも自分から「今日ちょっと残ってやりませんか?」とか言ってくれたので、みんなで揃えることを主にやりましたね。
今井:本当に助けられました。
北乃:他のユニットのことはわからないですけど、たぶん僕らが一番揃えていたと思います。それくらいの自信があるくらい頑張りました!
――では、新作公演でもまた?
北乃:スパルタ教官に。
今井:よろしくお願いします(笑)。
北乃:こちらこそ(笑)。今回は稽古場の鏡の前使い放題ですからね。前回6ユニットあったので取り合いだったんですよ。今回は僕らがメインなので、Hot-Bloodの3人はちょっと休憩していただいて(笑)。
――前作通して、お互いの印象やPrid’sキャストの印象を教えてください。
今井:颯希くんは役者として大先輩なんですけど、役柄では僕が先輩で、七緒は千紘を尊敬していて。舞台上で芝居をしていると、颯希くん演じる七緒が本当に超かわいく見えるんですよ(笑)。
北乃:一応役者やから……(笑)。
今井:そこは本当にすごいなって。僕が上からどら焼きラテを持って出てきて、七緒が「千紘さーん!」って来るシーンがあって。七緒は客席に背を向けているのでお客さんから顔は見えないんですけど、僕だけは表情が見えて「超かわいい!」と思って、その可愛さを僕だけ独占していましたね(笑)。
北乃:僕は正直、今だから言えるんですけど、俊斗のことを大丈夫かな?と思っていたんですよ。若いですし、まだ経験もあまりないということで、センターとして大丈夫なのかな?という心配はあったんですけど、稽古を重ねるごとに段々千紘に見えてくる。稽古場だとどちらかというと、周りに支えられるリーダーだなと思って見ていて、けれど舞台上に出るとちゃんと自分がPrid’sを引っ張っているように見せてくれたので、そこは俊斗の成長と言いますか、役者として作品と役と向き合ってくれたんだなとめちゃくちゃ嬉しかったです。
――他に印象的だったメンバーは?
北乃:僕らの中では、櫻井百瀬役のマツケン(松井健太)が「あそこ揃えませんか?」とか、一番色々率先して言ってくれていたなという印象があります。マツケンがダンスとかも揃えたいと最初に言っていたので。「じゃあ、俺ももっと厳しく指導します」となって、パフォーマンス能力がみんなで上がったというのはありますね。
――Prid’sの絆が深まった瞬間は?
北乃:やっぱりあのダンス練習期間だと思います。ダンスが生んだ絆……ちょっとダサい(笑)?
今井:あはは(笑)。
――次の作品ではどんな5人の姿が見られそうですか?
北乃:ある意味前回は完璧でなければいけなかったので、今回はちょっと崩すと言いますか。2年前の設定なんですけど、全員天才とは言われてるんですよね。一番上がMAXレベル10だとしたら、2年前なので、その2年の成長をどう見せるか。ある意味崩さなくてはいけないということで難しいです。どう崩すかはディスカッションしながらですね。
――完成しきったものから、また未熟なものを見せるのは難しそうです。でも少し幼さも残る5人が見られるかも、ということですね。
北乃:そうですね、僕らも中学二年生に戻るので。だから、より可愛く演じよう、と思いました(笑)。
――前作よりお芝居パートが重厚に描かれると思いますが、見どころを教えてください。
今井:一見、Prid’sがみんな天才で完璧に見えるんですけど、今回の物語ではメンバーは中学生と高1から始まるので、普通の中学生や高校生にある葛藤や苦悶が垣間見えるシーンが多いので、そこはすごく見どころなんじゃないかと思っています。
北乃:初演が完成されているとしたら、今回の作品は前回の稽古中を見てもらう感覚かなと思っていて。どういう過程であそこまでいったのか、という。結成秘話なので、役者としてもPrid’sとしても、どんな過程でそこまで来たのかがユニットストーリーの一番の見どころだと思うので、どんな努力をしているのか、その経緯とか、蛍がなぜ今のような感じに出来上がったのかとか。より濃厚な個々のイメージがどんどん作れるのがこのユニットストーリーだと思うので、Prid’sというものを全部味わっていただけたらなと思います。
――では、新作公演に向けての意気込みをお願いします。
今井:ユニット単独公演最初がPrid’sということで、出演できることに感謝しつつ、堂々とやっていきたいと思います。前回観に来ていただいた方も、初めて観に来ようと思っている方も絶対に裏切らない作品にするので、ぜひ劇場まで足を運んでいただけたら嬉しいです。
北乃:ジュエステから『オンエア!』を知ってくださった皆様も、アプリをずっとプレイされていた方も、やっぱりPrid’sの期待値ってすごく高いと思うんですけど、その期待値を僕らが更に上に越えられるように、僕らもより一層気合いを入れて行きます。本当に純粋にジュエステを楽しむ気持ちだけを劇場に持ってきていただければ損はさせませんので!というくらい強気にいかないとPrid’sはダメだと思っているので、ぜひ11月僕たちがどうやって王者になったのかを楽しみにしていただけたらと思います。
――新作公演でもファンサ楽しみにしています!
北乃:もちろんです!
今井:ファンサもレベルアップして頑張ります!
――ありがとうございました!
ジュエルステージ「オンエア!」~Unit Story side Prid’s~は、2022年11月11日(金)~27日(日)の期間、Mixalive TOKYO Theater Mixaにて上演。
ヘアメイク:齊藤沙織
撮影:曽我美芽
初演の動画レポートはコチラ↓
ライブ・演劇・朗読劇まで!声優の卵が煌めくジュエルステージ「オンエア!」6ユニット30キャラ出演!動画レポ
https://otajo.jp/108385
※Otajoとガジェット通信は姉妹サイトです。
ジュエルステージ「オンエア!」〜Unit Story side Prid’s〜
期間・劇場 2022 年 11 月 11 日(金)〜11 月 27 日(日)Mixalive TOKYO Theater Mixa
原作『オンエア!』/coly
脚本・作詞 浅井さやか(One on One)
演出 伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス)
<キャスト>
【Prid’s】
輝崎千紘:今井俊斗
一色 葵:野島大貴
櫻井百瀬:松井健太
吉條七緒:北乃颯希
輝崎 蛍:阿部冬夜
【Hot-Blood】
雅野 椿:三原大樹
鳥羽 霞:戸舘大河
藤間 鈴:阿部大地
主催 ジュエルステージ「オンエア!」製作委員会
チケット料金 9,800 円(全席指定/税込)
一般発売日 2022 年 10 月 1 日(土)10:00
公式サイト>https://onair-stage.com
公式 Twitter>https://twitter.com/onair_stage
(C)coly/ジュエルステージ「オンエア!」製作委員会