418億円(37,000万ドル)というインド映画史上最大の世界収益をたたき出した『バーフバリ』シリーズ。この”モンスタータイトル”を手掛けたのが、インド映画界の創造神、S.S.ラージャマウリ監督。『バーフバリ 王の凱旋』(2017)から5年、創造神が97億円の製作費を用いて新たに創出した最新作『RRR』(アールアールアール)が大ヒット上映中です。

『RRR』ストーリー
舞台は1920年、英国植民地時代のインド
英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム(NTR Jr.)。
大義のため英国政府の警察となるラーマ(ラーム・チャラン)。
熱い思いを胸に秘めた男たちが”運命”に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。
しかし、ある事件をきっかけに、それぞれの”宿命”に切り裂かれる2人はやがて究極の選択を迫られることに。
彼らが選ぶのは 友情か?使命か?

10月22日〜23日の2日間での洋画興収第1位、そして公開3日間で日本国内で公開されたインド映画オープニング興収歴代 1 位を記録。この3日間の記録は約2年にも及ぶスマッシュヒットを記録した『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』のオープニング興収の約4倍となっており、まさに大ヒット街道を爆進中?映画レビューサイトFilmarksでも(★4.4)の高い評価と共に初日満足度ランキング1位を獲得! さらに公開2週目になっても客足は伸び続けており、第2週目の興行は初週対比で約99%と全く落ちることなく、当初の予想を大きく上回り、驚異的な数字を記録しています。

そんな本作を120%楽しむためのイベント【<発声あり>応援上映】が実現! 11月4日の一夜限りの祭りが開催されました。コロナ禍において自粛されていたが、明確なルール、ガイドラインを設けることで、一夜限り、3年ぶりに復活!会場にはRRR愛溢れる“超”熱狂的ファンが集まりました。

ビームとラーマがお出迎え。

感染症対策の基本ガイドラインに則った上で、さらに会場内の席は一席空け、席の移動やスクリーン以外の方向を向いての発声禁止、など厳格なルールを入念に参加者に説明したうえで本イベントは実施されましたが、その中でも参加者はラーマになりきったコスプレやインドのサリー着用、そしてナートゥダンスのサスペンダー、またペンライト、小太鼓、さらにナートゥダンスに欠かせない金属のおぼんなど思い思いの準備をして来場していました。

貸出用のタンバリンも、火の赤・水の青・ターメリックの黄色が用意されるというニクい演出。筆者のネイルも赤!

V8Japan絶叫上映企画チームの皆さんによる素晴らしい前説がさらに会場を盛り上げます。この日、まだ来日時のインタビュー記事などで出ていないエピソードも明らかに。「ラーム・チャランさんが、ケータリングの鮭のおにぎりを気に入っていたことは皆さんご存知だと思います。チャランさんはこの他に、無印良品のみかんとぶどうの紙パックの果汁100%ジュースを好んで飲んでいたそう。来日前から無印良品のファンで『僕は毎日チャイを作って飲むのだけけど、今日はこれを飲むね』と言っていたそうです」。これは無印ジュースがファン公式飲料となる流れか?!

本編前に監督の名前や配給会社のロゴが映った段階から「ツインありがとうー!」「ラージャマウリ監督ありがとー!」とスクリーンにめがけて大きな声が飛び交う。その後も、劇判や音楽が流れるたびに楽曲を太鼓やタンバリンで奏でる生演奏スタイルが発生。

さらにラーマの登場シーンでは赤色のペンライト、ビームの登場には青のペンライト、をかざすなど、初めての応援上映とは思えないペンライトのシンクロ!ビームとラーマが橋で運命的に出会うシーンでは、それぞれに声援を送ったり、物語の展開やセリフに合わせて「頑張って、ラーマ、ビーム!」と合いの手を入れたり、映画に負けず劣らずの熱量で応援。

筆者が大好きなシーン。「Q.虎に至近距離で吠えられた時はどうすればいいか? A.吠え返す」

話題沸騰中のナートゥダンスのシーンでは、金属のおぼん&ドラムスティックでラーマがナートゥのリズムをたたき出すと、会場内でも金属のおぼん&ドラムスティックでナートゥのリズムがスタート!

音楽に合わせて指笛やペンライトを振ったりとまさにお祭り騒ぎ。最後のダンスバトルでは「ラーマ!」「アクタル!」とそれぞれの応援合戦もはじまり熱気は最高潮に!まさに会場全体でもう一つの作品を創り上げているような一体感に包まれ、3年ぶりの<発声OK>応援上映は大熱狂のうちにイベントは幕を閉じました。

配給会社ツインでは劇場での応援上映開催も検討中で、感染症の対策含め、今後劇場と調整していきたいという意向とのこと。応援上映、さらにそれに加え紙吹雪を劇場内で散らしながら鑑賞するインド映画ならではの、最上級の応援上映“マサラ上映”が実施できる日に向けて、映画『RRR』未見の方は、映画を“観る”のではなく、まさに“全身で浴びる”至極の映画体験を楽しんで!

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https://getnews.jp/archives/3354504

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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 映画『RRR』3年ぶりに復活した“発声あり”応援上映レポート「ナートゥダンスでの生演奏スタイル」「声援とサイリウムの統率」