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どうも、グルメライターの丸野裕行です。
京都のB級グルメを紹介したことがありますが、さらにディープで旨い「C級グルメ」というものがあります。私も足しげく通うほどの味わいで、逆にB級よりもハマってしまうわけです。ちなみにC級グルメというのは、B級よりもさらに安かったり、あるいは地域的・限定的なグルメという意味合いがあるみたいですね。
押さえておくべき!京都にもある「B級グルメ」の名店4選!
https://getnews.jp/archives/3198694/gate
そこで今回は、B級を飛び越えた「C級グルメ」の名店を集めて、ご紹介したいと思います。
日本全国に点在するB級C級グルメといえば、やはりご当地ならではの焼きそばですよね! こちら京都は北部に位置する宮津の地。そちらの名物になっているのが《宮津カレー焼きそば》なんです。そのルーツといえば、戦後にこの地に移り住んだ台湾の料理人・王さんが営業をはじめた『平和軒』というお店にあります。鶏ガラや豚骨などが効いた中華ベースのスープに、刺激的なカレーのスパイスを加え、一躍人気に! カレー風味の香ばしい焼きそばが大ヒットしたというわけです。
『平和軒』なき後も、宮津の飲食店がメニューとして取り入れ、さまざまなバリエーションのカレー焼きそばができました。軟麺タイプ、乾麺タイプなどその店舗ごとに試行錯誤。新たなご当地グルメになったわけです。
今では宮津の商工会議所もこのカレー焼きそばに関して、「宮津カレー焼きそば会」を発足。全国に向けてPR活動を展開しています。豚骨でとったスープを活かして、玉ねぎやキャベツ、ピーマン、ハムなどが入ったスパイシーな味。これはクセになります!
店名:『カフェ・レスト絵梨奈』
住所 : 京都府宮津市万年1015-1
TEL:0772-22-2727
営業時間:10:00~24:00
定休日:第2.4日曜日
京都祇園の縄手通りの入り口。ここで、地元民や観光客が足しげく通う人気のネギ焼きのようなお好み焼きのお店があります。それがこちらのお店です。珍妙なオブジェがたくさん置かれたこのお店、正直謎多き場所です。
出汁の効いた水溶き小麦粉にネギを散らし、ソースをかけて食べる、その駄菓子のような軽さが人気を呼び、毎日大勢の人々がこぞって食べに来ます。大正から昭和にかけてわずか一銭で売られ、祇園に住む近所の子供たちのおやつとして食べられていたというこの味。
今やその味は、単なるおやつではなく、上質の京都産九条ネギ、和牛、卵などが入り、ちょっとした贅沢品に変身しました。しかしながら、その良きチープさはC級グルメと呼んでもよいと思います。
店名:『壱銭洋食』
住所:京都市東山区祇園四条通縄手上ル祇園町北側238
TEL:075-533-0001
営業時間:[月~土]11:00-03:00 [日祝]10:30-22:00
定休日:無休
錦市場にある超低価格のC級グルメといえば『カリカリ博士 京都錦市場店』です。出汁の効いた京風たこ焼きながら、外はカリカリ、中はじゅんわりトロ~リの絶妙な焼き加減。しかも、6個で230円という安さ。ドン・キホーテでもこの価格はないです!
その代わりといってはなんですが、もう熱々すぎて、猫舌の方が食べるのにはめちゃくちゃ時間が必要です。ですが、その熱々のたこ焼きをほおばると、何とも言えない感覚を味わえるんですよね。
一種の苦行のような熱さは地獄の釜の中で茹でられているような、トロッと天国のような、天国と地獄を同時に味わえます。まさに黒澤明もびっくりの食べ応え! 京都観光の際にぜひ。
住所:京都市中京区錦小路柳馬場東入東魚家町185-6
TEL: 075-212-0481
営業時間:11:00~19:00(なくなり次第終了)
定休日:不定休
グロうまい焼き鳥をご賞味できるのが、このお店! なかなかなインパクトを誇るすずめとうずらの姿焼きを食べさせてくれる名店が伏見稲荷神社の『日野家』です。このお店、京阪伏見稲荷駅近くの由緒ある老舗なんですね。
中でも希少でおススメなのが、なかなか手に入らない時期もあった名物《スズメ焼き》。見た目はとりあえずミイラ。全身をカリカリに焼かれたスズメのインパクトはかなりのものですし、毛をむしられたその姿は即身仏のように見えます。
ですが、その姿に驚いたとしても、旨さは一級品。C級グルメではありますが、頭を嚙んだ時の食感と味わい、酒との相性がたまりません。その香ばしさがなんともいえないわけです。(離婚はしましたが)かつての我が家では初詣のときに必ずこのスズメの焼鳥を食べていました。子供たちがその姿に絶叫するお正月、素晴らしい想い出です。
店名:『日野屋』
住所:京都市伏見区深草開土町1
営業時間:9:00~18:00
定休日:不定休
京都はやはり食べ物がことごとく旨い。京都にお越しの際には、ぜひともチャレンジしてみてください!
(執筆者: 丸野裕行)