15日には世帯3.2%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)、個人1.8%を獲得するなど好調が続く『ラヴィット!』(TBS系)。対する同日の『めざまし8』(フジテレビ系)は世帯5.4%、個人2.9%。年齢層の成分比が違うので一概に言えないが、最近の『めざまし8』がオープニングから構成を大幅に変えていることからも、『ラヴィット!』の脅威を感じていることが分かる。そんな『ラヴィット!』の大胆な割り切り、その裏の戦略とは?

オープニングだけで1時間

19日は俳句の日。8が「は」、1が「い」、9が「く」の語呂合わせで制定されたという。そこでスタジオでは、出演者たちに「オススメの短いもの」を聞いていった。ももいろクローバーZ玉井詩織は、賞味期限10分のモンブランを紹介するなどしていたが、何とこの後、そんな「短いもの」トークに丸々1時間スタジオに割き、川島が「それでは参りましょう、ラヴィット!スタートです」と挨拶したのは8時58分だった。これがネットでも話題となった。

・オープニングだけでラヴィット終わる
・「オススメの短いモノ」特集なのにオープニングだけで9時跨ぎそうなのホント草
・8時スタートで、CMを2度挟み 「それではラヴィット、スタートです」が8時58分。残り57分。逆転しとるがな(笑) そのうち、オープニングだけで終わる回出てきそう

恒例! 生ドッキリのリプレイ

ちなみにそのオープニングではその間、VTRは一切なし。通常、視聴率はスタジオよりVTRのほうが高くなると言われており、ついVTRに逃げてしまいがちだが、その真逆に行く恐れ知らずのストロングスタイル。とにかく信条は「振り切る」ことのようだ。

ちなみに15日には、トータルテンボス藤田憲右が、相方・大村朋宏にブーブークッションを仕掛けられるなど、ドッキリの餌食に遭っていたが、そこで話題になったのが、ドッキリ映像の一部始終を生放送でリプレイしてスタジオで見るというものだ。前回の出演時でも話題になったが、生放送でのドッキリリプレイはあまり聞いたことがない。

・ラヴィットただでさえOP押すのに藤田さんがドッキリかかってるところフルでリプレイするの時間の使い方が贅沢すぎる
・ドッキリ全リプレイ
・ドッキリのリアクションを即リプレイして解説する…それこそ革命じゃない?

メンバーの固定化

そんな振り切った演出の一方、実はきちんとおさえるべきところはおさえているのが『ラヴィット!』。例えば曜日レギュラーの固定化だ。月曜は、ぼる塾、丸山桂里奈・本並健治夫妻・ロバート馬場裕之、水曜日は矢田亜希子、アンタッチャブル柴田英嗣、見取り図など、曜日だけで顔ぶれが想像できるようになってきた。
 
さらに各曜日には既婚女性を置くなど、女性層も一応意識したものとなっている。数字が低いと、出演者の顔ぶれも変えたくなるのが業界の性だが、頑ななまでにタレントを変えない点も、番組に対する安心感、信頼感、認知度の向上に一役買っている。

それでいてこの夏休み期間は「ようこそラヴィット!」といったリクエスト枠も入れつつ、うまく番組を活性化させている。当初は様々な情報番組の模倣と言われていたが、例えば日向坂46・富田鈴花から始まった「スカイダイビング」発言によって、さらば青春の光・森田哲矢が巻き添えを食らい、今度は田村真子アナ、相席スタート山添寛まで飛ぶような動きにもなりつつあるなど、番組独自の展開が生まれている。

来年2023年はうさぎ年、つまりラヴィット!の年。何か番組発のムーブメントが1つあれば、さらに『めざまし8』の射程圏内が狙えそうだ。

(執筆者: genkanaketara)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 オープニングだけで1時間!? 『ラヴィット!』の大胆さと安定感 『めざまし8』の背中はすぐそこだ