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4月からスタートした『呼び出し先生タナカ』(フジテレビ系)があまり話題にならない。14日放送の視聴率は世帯4.4%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)、個人3.0%。これはテレビ東京を除く同時間帯最下位だ。
同番組はアンガールズ・田中卓志が担任となり、義務教育レベルの知識をテストするクイズ番組。副担任はシソンヌ・長谷川忍で、この2人が毎回、生徒となった芸能人の回答をイジっていく。
同14日の放送では、元HKT48・村重杏奈が登場。これまで彼女は最下位に計3回なっているが、もし今回で4回目のビリになってしまったら停学処分が下されるということが番組のフックになっていた。ただ最終的にはそれを回避。代わって、大泉洋の所属事務所に在籍する歌手・島太星が最下位に転落していた。
同じ日には結成11年を迎えるジャニーズのアイドルグループ・ふぉ~ゆ~の辰巳雄大が未だにCDデビューできない現状を訴えつつ、「タナカ先生で売れようと思っている」と息巻いていた。さらには元オセロ・中島知子、『クイズ!ヘキサゴンII』(同系)で人気を集めた“元祖”おバカタレント・つるの剛士など多彩な顔ぶれが出てにぎわせていたが、結果は冒頭で挙げたような数字だ。4月にスタートしたときの3時間スペシャルは世帯6.2%、個人4.1%だった。
そもそもこの番組スタイルは、今まで何度もメディアで伝えられている通り『めちゃ×2イケてるッ!』(同系)で恒例だった「抜き打ちテスト」を踏襲したもの。だがスタート時、それに全く触れることもなくシレっと始めたところにフジテレビの割り切りを見た気がしたが、結局、視聴者に既視感を抱かせた時点で“負け”なのだ。
それにも増して同番組の由々しき問題は、学力低下の影響なのか、“誤答”が当たり前になり、間違ったとしても、それほど恥ずかしくなくなってしまったことだ。それまで“おバカタレント”はある芸能人の1ジャンルを指したが、フタを開けてみれば、知識があるタレントはごくわずか。むしろ今や、日向坂46・影山優佳や櫻坂46・大園玲のように、勉強ができるタレントのほうがよっぽど重宝され、仕事を増やしている。
誤答ばかりで頭が痛いのは『ネプリーグ』(同系)も同じ。超常識クイズを問う番組は、今後もその希少性が薄まっていくことだろう。いずれにしても、呼び出し先生タナカのもとに“打ち切り”の呼び出しが来なければいいが……。
(執筆者: genkanaketara)