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おいしい肉料理をコースでとことん楽しめる『肉山』(東京都武蔵野市吉祥寺北町1-1-20 藤野ビル2F)。その店舗は日本各地にあり、リッチな肉料理がとことん堪能できる肉山プロデュース店として『肉友』(東京都中央区日本橋本石町3-2-5 マレ本石ビル2F)も人気を博している。
肉山ブランドは多くの人たちを魅了してやまないが、新たに肉山プロデュースとして『海老山』(東京都渋谷区東2-23-6)が登場。今回の肉山プロデュースは肉ではなく海鮮、しかも海老とあって、プレオープンながら多くのグルメな人たちが来店しているようだ。
メニューは『海老かつ丼』(1200円)と『かつ丼』(1000円)のふたつで、付加メニューとして『かつ追加』(350円)『卵追加』(100円)『ご飯大盛り』(100円)がある。
メニューをふたつにしぼって一気入魂、集中してクオリティをあげつつ店員の手間を減らすやり方は良き。ちなみに丼料理は味噌汁がセットになっている。それもお得感があって良き。
<海老山のメニュー>
『海老かつ丼』(1200円)
『かつ丼』(1000円)
『かつ追加』(350円)
『卵追加』(100円)
『ご飯大盛り』(100円)
今回は『海老かつ丼』と『卵追加』をオーダー。海老かつが山盛りに盛られている丼料理で、カツ丼とはいうものの、完全なる卵とじではなく、ご飯の上に卵を敷き、その上に海老かつが盛られているタイプ。かつ丼の様式としては伝説の名店『瑞兆』(東京都渋谷区宇田川町41-26)の流れがあると感じた。
『瑞兆』も卵の上にトンカツが盛られているタイプで、トンカツのカリカリサクサク部分と、卵が染み込んだジューシー部分のハイブリッドなおいしさが堪能できるカツ丼である。『海老山』の『海老かつ丼』は海老かつが山盛りになっているため、半熟状態の卵と一体化した海老かつと、完全に卵とは交わっていない海老カツの双方が楽しめる。味覚に対するアプローチとフローに『瑞兆』の潮流を感じるのはそのため。
海老かつは海老フライでも、海老天でも、フリットでもなく、まさしくとんかつの海老バージョンともいうべき仕上がり。海老は身を開いており、エビフライや海老天では体験できないフワッとした食感が楽しめる。
全体的な評としては、良い意味でジャンク寄り。強めテイストな濃いタレがジャンク度に拍車をかけている。お腹いっぱい海老が食べたいときに最適。これは食いしん坊の食べ物。これはいいものだ。
期待を込めて誰も言わないことを忖度ナシでハッキリ言うならば、『海老かつ丼』に『かつ追加』ができるようにしてほしい。『海老かつ丼』はあくまで海老かつ丼であり、とんかつは入っていない。
店員さんによると、350円を支払って『かつ追加』はできないという。その理由は「丼に入りきらないから」とのこと。デカ盛りメニューが普通に存在する時代、デカ盛りすぎてはみ出したからといって、誰も文句は言うまい。『かつ追加』の別皿での用意も不可能だという。
<要望>
『海老かつ丼』に『かつ追加』を可能にしてほしい
『かつ皿』『海老かつ皿』という新メニューが欲しい
『海老かつ追加』という新メニューが欲しい
『かつ丼』に『海老かつ追加』を可能にしてほしい
豚と海老の『海老とんかつ丼』という新メニューが欲しい
肉山プロデュースの「海老山」で海老かつ丼を食べてきたよ。海老かつはサクサク! サクサクサクサクサクサクサクサク! 海老の身はふわふわ! タレ濃いめ pic.twitter.com/6xerjMSy4Q—クドウ@地球食べ歩き (@kudo_pon) July 10, 2022
筆者が出向いたときも、他のお客さんが『海老かつ丼』に『かつ追加』をオーダーしようとしていたが、丁寧に断られていた。おいしさにこだわる『肉山』プロデュースなので、『海老かつ丼』に『かつ追加』をすると「納得する味にならない」と思っているのかもしれない。しかし、客は求めているのだ。『海老かつ丼』に『かつ追加』を。
また、とんかつと違って海老かつは衣と身の比率が、かなり衣寄りだ。良店のとんかつはジューシーな豚肉が衣の油をサラサラにして薄めてくれるため、油の存在を強く感じずに食べ進められる。
海老かつは常に衣の存在をガッツリ感じながら食べ進めるため、より「タレを繊細」にして「飽きない味付け」という部分を考えた仕上がりになれば、リピーターが定着するのではないだろうか。『肉山』プロデュースのどんな食ジャンルにも挑むチャレンジ精神、今後にも期待である。
<感想>
海老かつ山盛りでワクワクする盛り付け
海老カツがサクサクで心地よい食感
海老の身が開いていてフワフワで良き
タレがやや強め味付けで中盤にやや飽き
お腹がすいているとき食べれば「超ごちそう」
お腹いっぱいで満足度高い
とんかつも追加できると嬉しい
接客が丁寧で優しくて良き
炎天下での野外長時間行列は客の命が危険なので水配ったり先頭の数人は店内待機が良いかも
店名: 海老山
住所: 東京都渋谷区東2-23-6
時間: 11:00~21:00
備考: 現時点で支払は現金のみ(2022年7月10日現在)
(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)