アニメやマンガ、ライトノベルなどでご都合展開があるのはしばしばですが、それを崩した作品が人気になることも多く、ストーリーの幅が広がっているように感じます。

そんな中、痴漢などの犯罪被害者無料相談窓口を開いている岸本学弁護士(@9jtCdbGf3lih8Fe)が、フィクションの女性キャラクターが「アホそうで従順」という性格が多いと主張し、「自己肯定感が低い男性をターゲットにしているから」とツイートして物議を醸しています。

アニメや漫画などのフィクションで「アホそうで従順、男性の助けを必要としている女性」のキャラクターが多いのは、それらが、特に「自己肯定感が低い」男性を、マーケティング上のターゲットにしているから、おのずとそうなるのだろう。

これに対して、『ブレスレス・ハンター』『無刃のイェーガー』などの作者の葛西伸哉氏(@kasai_sinya)が「マーケティング的には自立した女性に評価してもらうことの方が自己肯定感をくすぐられる」という趣旨の指摘をしています。

むしろマーケティング的には、「有能で地位が高くて気の強いヒロインが、でも自分には感心する。評価して指揮下に入ってくれる」の方が鉄板だし、自己肯定感をくすぐってくれるんだよな。

岸本弁護士のツイートには、ほかにも「具体的にどの作品?」「アイデンティティを確立したヒロインが王道では?」といった疑問が寄せられていました。

アニメや漫画の王道ヒロインは大体において確りと独立的なアイデンティティを確立している(確立していく)女性で、最初から男性に従順で都合の良いヒロインは、チェンソーマンのボム子ちゃんみたいな、主人公を支配する為に虚偽の姿を演じているタイプのキャラぐらいかと…

岸本弁護士は、以前にも『ラブライブ!サンシャイン!!』の高海千歌がJAなんすん『西浦みかん大使』に就任した際に、「この類いのイラストに浸っていると、現実の女性とのコミュニケーションとれなくなる」と問題視するツイートを投稿して、多くの批判を浴びていました。

アニメやマンガに対する批判の中には、過去のイメージに基づいたものであるという印象が否めないものが多々ありますが、それが社会的影響力を持つこともあるので、その度にネットで反論が繰り返される状況はまだ続くのではないでしょうか。

※画像は『AC』より

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 「アイデンティティを確立したヒロインが王道では?」 弁護士「アニメや漫画だとアホそうで従順な女性が多い」ツイートが物議