1984年に公開され、その年の全米年間興行収入No.1、日本でも年間配給収入No.1(1985年)に輝く歴史的大ヒットを記録した映画『ゴーストバスターズ』。公開後、No Ghostのマークは一躍有名になりグッズ化、テーマソングは連日ヒットチャートを賑わすなど、世界中で社会現象を巻き起こした。さらに1989年には続編となる『ゴーストバスターズ2』が公開。80年代カルチャーをけん引する伝説のSFアクションシリーズとなった。その正統続編となる『ゴーストバスターズ/アフターライフ』が大ヒット公開中です。

本作の主人公フィービーは初代ゴーストバスターズの1人であるイゴン・スペングラー博士の孫で、科学オタクの少女。日本語版吹替声優を務める女優の上白石萌歌さんに、フィービーを演じる上で工夫したこと、「ゴーストバスターズ」シリーズの思い出など、お話を伺いました!

――本作、とても楽しく拝見させていただきました。長年愛されているシリーズということで、日本語版吹替声優に決まった時、ご家族からも反応があったのではないでしょうか?

すごく喜んでくれました。『ゴーストバスターズ』の1や2はコメディ要素が強いので、家族みんなでゲラゲラ笑いながら観ていたことを覚えています。両親が好きだったものがまだ続いていて、私たちの代まで知られているというのはすごく感慨深いです。

――フィービーはとても魅力的なキャラクターでしたが、演じる上でどの様な事を意識されましたか?

以前より、フィービーを演じられたマッケナ・グレイスさんのファンで、『gifted/ギフテッド』(2017)を観て輝きがすごいなと思っていました。本作でもマッケナさんのお芝居が本当に素晴らしいです。ティーンではあるのですが、登場するキャラクターの中で一番冷静で、すごく達観している感じで。その聡明さ、男気みたいなところも魅力だなと思いました。今の自分よりも達観しているようなところがあったので、少女性よりも、意志や少女なりの賢さ、聡明さを意識してお芝居させていただきました。

――萌歌さんのお声が本当にハマっていて素敵でした。

ありがとうございます。アメリカンジョークを日本語に訳して言うとニュアンスが変わったりするので、いかに違和感なく落とし込めるか考えながら演じました

――セリフの使い方がすごく面白いキャラクターですよね。改めて、本作のどんな所に魅力を感じましたか?

前作から繋がる部分があってすごくエモーショナルなんですよね。『ゴーストバスターズ』というタイトルやヴィジュアル、曲を知っていても意外と観た事が無い方が特に若い方に多いかもしれませんが、絶対に前作を観てほしいです! 最後にすごいサプライズが待っています。そして、エンターテイメントの中に、家族の絆など素敵なメッセージがこめられているので、ご家族やお友達と観て、色々な話をしてほしいです。

――フィービーと、兄トレヴァーが力を合わせて戦う所もすごくアツいですものね。

そうなんですよね。兄妹2人が結託して敵に向かっていくシーンはワクワクしました。私と姉(上白石萌音さん)の姉妹の戦友感とも少し似ているなと。同じ仕事をしていて血が繋がっているというのはすごく不思議で。姉妹であり、ライバル関係でもあり、戦友でもあり、何でも話せる存在であり。とても大切な存在です。

――本作の日本語版吹替声優が決定された際に「実際にプロトンパックを背負って出演してみたい」とコメントをだされていましたよね。萌歌さん、すごく似合うと思います!

本当ですか!(笑)やっぱり憧れますよね。『ゴーストバスターズ』はゴーストたちやそういった道具たちもすごく魅力的だなと思います。

――萌歌さんはこれまでも様々な声のお仕事をされていますが、声のお芝居のどんな所に面白さを感じますか?

自分の体を使ったお芝居では絶対にできないこと、空を飛べたり、自分の中での不可能が自分じゃないものを通して可能になることが、夢があって楽しいですよね。人間じゃないキャラクターを演じることも出来ます。本作の収録でも、演出の方が「声は衣装みたいなものだから、いかようにも着替えられるし、それがお芝居をする上で助けになる」とおっしゃっていて、これは普段の実写のお芝居にも生きることだなと思ってメモさせていただきました。

――個人的にも、萌歌さんお芝居、歌のファンなので、これからも様々な活動をしてくださること楽しみにしています。

音楽も映画も演劇も、自分がお仕事で関わっているものがとにかく好きで。休みの日も何か必ず作品を1本は観ています。自分の好きなものの延長に自分が立っていると思えることがすごく嬉しいです。

――今日は素敵なお話をどうもありがとうございました!

撮影:山口真由子

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』大ヒット上映中

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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 『ゴーストバスターズ/アフターライフ』上白石萌歌インタビュー 本作の収録で響いた言葉「声は衣装みたいなものだから…」