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ラーメン二郎が食文化に与えてきた影響って、とてつもなく大きいと思うのですよ。あまりにも衝撃的なラーメンすぎて、「ラーメン二郎はラーメンではなくラーメン二郎という食べ物である」という言葉ができるほど。いや、ラーメン二郎は紛れもなくラーメンだけどね。それほど独創的な「食」を創ったといえるわけです。
そんなラーメン二郎から強く影響を受け、新たなラーメンのジャンル、「ラーメン二郎インスパイア」が誕生。ラーメン二郎の流れを取り入れながら、リスペクト、オマージュ、インスパイアなどの要素を含めて創ったラーメン屋さんのことを意味します。略して「二郎インスパイア」「二郎インスパ」などともいわれています。
日本各地のラーメン二郎、そしてラーメン二郎インスパイアを食べ歩いてきましたが、なかでもトップクラスのデキだと感じたのが、『俺の生きる道 白山』(東京都文京区白山5-36-14)。
個人的には、ラーメン二郎が食べたかったらラーメン二郎に行けばよいと思っています。ラーメン二郎インスパイアに行くときは「近くにラーメン二郎がないけど無性に食べたくなったとき」「ラーメン二郎の進化系や亜種が食べたいとき」のパターンがあり、9割が後者のパターン。ラーメン二郎インスパイアに行くときは、ラーメン二郎のテイストは求めつつも、ラーメン二郎+αを求めているのです。
そんな筆者が好きなラーメン二郎インスパイアでトップクラスに入るラーメン屋さんが「俺の生きる道 白山」なのです。行列ができていることが多いので、オープン前に行くのですが、それでも人が並んでいることが多いです。ルールに従って券売機で食券を買い、席に座ります。
<メニュー>
ラーメン 850円
豚ラーメン 1150円
味噌ラーメン 1000円
麺増し 150円
豚増し 150円
生玉子 100円
辛ネギ 120円
漬けうずら 100円
着席して待つこと数分、ラーメンがやってきました。大ボリュームに圧巻ですが、ラーメン二郎インスパイアのなかでも、特に盛り付けがキレイなお店だと思っています。
インパクトとしては、やはりチャーシュー(豚)の存在が大きいでしょう。極厚で、食感としてはトロトロとムチムチの中間、どちらかというと弾力強めな豚に仕上がっています。肉汁たっぷりジューシーです。
レンゲで野菜にスープをかけながらモシャモシャと食べ進め、麺をガッツリと引き上げてズズッとすする。うーん、実にイイ! 何が良いかって、無駄に濃くない。
ラーメン二郎インスパイアのなかには塩気が強く、旨味が本領発揮できていないお店もあるのですが、『俺の生きる道 白山』でそんなことは皆無。力強い豚の旨味を楽しませつつ、脂がスルスルと麺を通して喉ごしを良くし、心地よいコクを生んでいるのが分かります。
無料トッピングで辛い脂が別皿でついてきました。これの使い方は自由ですが、筆者の場合は丼に投入せず、つけ麺の汁のように使って食べています。
辛くて濃い! ここだけは、濃い! ラーメンの繊細さと真逆の汁がここにあります。最初はラーメン本来のおいしさを楽しみ、辛い脂は終盤やシメに楽しんでいます。
ラーメン二郎はもちろんのこと、ラーメン二郎インスパイアも素晴らしい店舗がたくさんあります。「どこがナンバーワンか教えて!!」と言われても返答に困りますが、『俺の生きる道 白山』は間違いなくトップクラスのおいしさだと思っています。機会があれば、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに最近食べておいしかったガッツリ系のラーメン屋さんは『豚星』、『豚風。』、『メンヤードファイト』です。どのお店もイチオシ。いつもおいしいラーメンを作ってくれる店員さんたちに感謝です!
店名: 俺の生きる道 白山
住所: 東京都文京区白山5-36-14
※データや写真は取材時のものであり現在と違う場合があります
(執筆者: クドウ@食べ歩き)