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どうもライターの丸野裕行です。
前回の記事では、筆者自ら訪れた京都ならではのうどんの名店をご紹介させていただいたわけですが、京都好きのみなさんからご好評賜りました。独自のうどん文化を持つ京都は、底冷え厳しく、冬になるとあたたかい一杯のおうどんで暖をとるわけなんですね。
■うどん文化はダシにあり!京都うどん「ヤバ旨」名店4選!
https://getnews.jp/archives/3175616
しょうがや強めのあんかけなど、体の芯からあたたまるうどんが京都人のソウルフード。関西特有の《うどんは出汁の添えもの》という文化をしっかりと踏襲している、味わい深い昆布とカツオ出汁に薄口しょうゆでほんのり味をつけた優しいお味が京うどんの特徴です。
その中でも、筆者がベタ惚れしている京うどんの名店を紹介します。ほっぺも落ちる京都うどんの画像と共にお楽しみください!
錦市場周辺の京都らしい風情のある街並みの中に移転した後の『冨美家本店』があります。京都といえば、やはり鍋焼きうどんがごちそう。しかもこのお店の鍋焼きうどんは、京都の中でも非常にファンが多いんです。こちらへやってくれば、看板メニューの《冨美家鍋(鍋焼きうどん)》を食べなければはじまりません。しかも、豪華な具材が入っているのに720円という驚きです。
スタッフさんが鍋蓋を開けると、もわっと湯気が一気にあがって、グツグツの鍋焼きうどんが顔を出します。すぐに出汁の香りが漂い、中心で大きな卵がご挨拶。煮えたぎっている鍋から出汁をすくって慎重に啜ると、とにかくほっとする味わい。昆布の風味が強い甘口のお出汁に、椎茸の旨み。さらには具材の味が染みだして、もう旨すぎ。柔らかめのうどんを少しずつ口中へ。上顎がずるむけになるほど熱い! けど、旨い。これでもかとのせられた海老天と焼きもち、かまぼこ、お麩、ネギ、甘く炊かれた椎茸が、これまたたまりません!
とんでもない完成度の鍋焼きうどんの他には、《九条ネギうどん》もオススメです!
店名:『冨美家本店』
住所:京都市中京区錦小路堺町上ル菊屋町519
TEL:075-222-0006
営業時間:[月~金]11:00~16:30(L.O)/[土・日・祝]11:00~17:00(L.O)
定休日:無休
学生とラーメンの街・京都一条寺には、カレーうどんをウリにするお店があります。それが『うどんわだ』なんですね。学食のような店内には、カウンター席とテーブル席、奥まったところには座敷席。結構広めですね。
今回は《カレーとりとじうどん》とごはんをオーダー。うどんは京都ならではの細麺と太麺が選べるそうなので、京うどんらしく細麺にしました。大き目の丼に入ったボリュームのあるカレーうどん。大ぶりの鶏肉がゴロゴロと入り、それを羽衣のように卵が包む。美しいカレーうどんですね。レンゲでひと掬いしたお出汁を飲んでみると、これはインドではなく、間違いなくメイドインジャパンの優しいカレーの味わい。ごはんとの好マッチング度は100%ですね!
安心して食べられる、いつものカレーうどんをしっかりと具現化したこの味。余計な飾りをしていない、素の小林幸子のようなシンプルなカレーうどんもオススメしたいです。
店名:『うどんわだ』
住所:京都市左京区一乗寺西杉ノ宮町15-2
TEL:075-551-3409
営業時間:[平日]11:00~15:00、17:30~22:00 [土日祝]11:00~22:00
定休日:月曜日、祝日は営業
ブロガーや食べログなんかのグルメサイトでなにかと話題に上がるのがこのお店『麺処 美松』。円町から北野天満宮近くへ移転し、現在は3代目が店主を務めている名店です。席数も若干増えたとということで、うれしい限り。
やはりこちらで注文するのは、《天ぷら卵とじうどん》でしょう。うどん県・香川うどんよりも柔らかめで、はんなりとした京うどんよりも少しコシがあってのど越しがいい。いりこで取った出汁に昆布や鰹節を加え、寝かしてある本格派。あったかいあんかけにはふんわりとした溶き卵が華麗に舞い、揚げたての立派な海老天を優しく抱擁します。
入口には串に刺さった《おでん》がグツグツと炊かれていて、セルフで味わうこともできます。夏場のオススメは、キリっと冷やした冷やしうどん各種。こちらは食欲のない季節を乗り切るには最高と、昼時に混雑するようです。
店名:『麺処 美松』
住所:京都市上京区紙屋川町1038-27
TEL:050-7129-0773
営業時間:11:00~14:30/17:30~20:00
定休日:木曜日、第2・4水曜日
老舗のうどん店『権太呂本店』は、街のど真ん中に歴史を感じる門構えで、ひっそりとお客さんを迎えます。
やっぱり底冷えが厳しい京都の冬といえば、お鍋。京都のお鍋の代表格といえば、やはり《うどんすき》。車海老やハマグリ、季節の野菜など様々な具材が入っている京都人の好物・うどんすきは季節が寒ければ寒いほどうまいわけですよ。
知床半島の根室側沿岸のみでしか採れない羅臼昆布と、ウルメイワシ、サバ節、メジカ節でとった出汁がこだわりの天然塩で最高の調和を生みます。具材を食べながら〆のうどん投入。うどんも京都らしいやわツルの食感。
京都らしいうどんすきの名店を探しているなら、ぜひこのお店へ。オススメですから! また、京都らしい《しっぽくうどん》なども食べられます。
店名:『権太呂(ごんたろ)本店』
住所:京都市中京区麸屋町通四条上ル桝屋町521
TEL:075-221-5810
営業時間:[月・火・木・金・土・日]11:00~21:00(L.O)※21:30閉店
定休日:水曜日
京都は美味しいおうどんがたくさんあります。他府県にはないうどんの逸品があふれる街を、観光の際には散策してみるのも楽しいかもしれません。
あなたもきっと京うどんの出汁の虜になりますよ!
まだまだ、他にはない京都うどんの名店は多々あります! 今後もご紹介していきすので、お楽しみに!
※各店舗、新型コロナウイルス感染拡大等により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
(執筆者: 丸野裕行)