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TBSテレビの無料見逃し配信(TVer、TBS FREE、GYAO!)の昨年12月の再生回数が7862万回となったという。7000万回超えは過去最高で、民放No1となった。この昨年12月の再生回数だが、前年の2020年12月と比較すると、208%の上乗せだったという。視聴率戦争では民放4~5位だが、ネットの世界ではどうやら違うようだ。
例えば、昨年10月クールの作品で、吉高由里子主演の金曜ドラマ『最愛』。全10話の平均世帯視聴率は8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)だったが、1話の無料見逃し配信再生回数が、初回放送後1週間で287万回を記録。TBSドラマの初回放送における無料見逃し配信再生回数で、歴代1位を獲得した。そして全10話の平均再生回数は267万回で、こちらも同様にTBS歴代トップとなった。
この平均回数は、最高世帯視聴率16.9%(5話目)で、全話平均視聴率 15.8%だった日曜劇場『日本沈没‐希望のひと‐』の平均179万回より、100万回も上回っている。つまり高視聴率=人気、低視聴率=不人気という構図が崩れつつあるのだ。
TBSのバラエティも、『オトラクション』の打ち切りなどあまり好成績の番組を聞かないが、ネットでは様相が異なっているようだ。『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』『櫻井・有吉 THE夜会』と、裏番組に押され気味の番組も、配信の再生回数は30万回超えだという。特に『水曜日のダウンタウン』は、同番組の企画から生まれたトンデモ番組『すてきに帯らいふ』が再生回数81万回と、深夜バラエティとしては驚異的な数字を記録している。
必ず定時に放送されるテレビ番組。だが今やそのタイムテーブルに縛られることなく、見たい時間に見たい番組を自由に選択して視聴する傾向が強まっている。今後もそうしたユーザーが増えていくのだろう。つまりテレビに出ていないからといって不人気という烙印も、今後はなくなっていくことは確実だ。
(執筆者: genkanaketara)