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年の瀬も迫り、年明けからはいよいよ受験シーズン本番。勉強のストレスだけでなく、コロナ禍で心身ともに様々な影響が出ている受験生も少なくないかもしれません。
特定非営利活動法人日本トイレ研究所は、全国の高校生男女1000人を対象に排便事情に関する調査を実施。高校生の2人に1人は便秘状態・便秘予備軍にあるとの調査結果を報告しました。
調査では現在の排便回数を聞きいたところ、約半数(44.5%)は1日1回未満で、「3日に1回程度」(10.2%)、「4~5日に1回程度」(4.0%)など、排便が3日に1回以下の高校生が約2割(19.6%)いることが判明[図1]。
また、排便状態を聞くと、「排便しても便が残っている感じがある」(22.4%)、「排便中に強くいきむ必要がある」(21.6%)、「うさぎのようなころころした便や硬い便が出る」(14.7%)という結果に[図2]。
2つ以上該当する人を「便秘状態」、1つ該当する人を「便秘予備軍」と定義すると、今回の調査では、20.2%が便秘状態、27.0%が便秘予備軍と考えられ、高校生の47.2%が便秘状態・便秘予備軍に該当しています[図3]。
子どもの便秘治療に長年従事してきた小児外科医である、神戸学園理事・校長の中野美和子先生によると、「便秘症は、便塊による閉塞症状として腹痛、膨満感、不快感が出現します。慢性的になると便秘を意識する・しないに関わらず、イライラ、集中力低下などの様々な精神心理症状が出現します。排便困難の症状、自宅外で便意が出ることの危惧もこれを増強します」と、まさに受験勉強や受験本番の大敵となり得ることを指摘しています。
調査ではその他、勉強の合間に食べているものを聞いたところ、「チョコレート」(41.5%)、「グミ」(16.6%)、「ガムや飴」(14.8%)、「高カカオチョコレート」(9.4%)が上位に挙げられました[図11]。
一方、便通改善に良いと思う飲食料品は、「ヨーグルト」(60.2%)、「乳酸菌飲料」(50.4%)、「バナナ」(42.4%)、「水」(41.9%)が上位に[図12]。
これらのうち、勉強の合間に取り入れたいものを聞くと、「水」(79.9%)や「お茶」(70.3%)の飲み物に次いで、食品では「高カカオチョコレート」(64.8%)がトップに選ばれています[図13]。
中野先生は「勉強の合間に食べているものとして菓子類が多いですが、便通改善に良いとされる食品(菓子)で取りたいものの第1位に高カカオチョコレートが挙げられています。便秘改善作用もあり、適切な量なら手軽で良い選択と言えます」とコメントを寄せており、高校生の間でも高カカオチョコレートによる便秘改善作用が認知されていることが、アンケートの結果に表れたのかもしれません。
<調査概要>
調査時期:2021年11月17日(水)~11月22日(月)
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国の高校1年生~3年生の1000人