芸歴7年のコンビ・オダウエダの優勝で幕を閉じた13日放送の『女芸人No.1決定戦 THE W 2021』(日本テレビ系)。その裏でひそかに話題を集めたのが、審査員を務めたアンガールズ田中卓志の評価コメントだ。

2019年の第3回大会から3回連続で審査員を務めている田中。この日の審査員紹介では、「精力的に行うコントライブのほか、お笑い学校で講義も行う理論派」と、イジられていた。これに本人は「あの講義、1回しかやってないんだよ!」と返して笑いを誘っていたが、そんな彼の審査員としての力量は、1stステージAブロックで早くも示される。

それは芸歴4年目のコンビ・ヨネダ2000のネタ。「ドスコイ」しか言わない“ストイック”なお相撲さんの友達に謝りに行く前に予行演習をしたいという、トリッキーなコントだ。相方扮するお相撲さんが「ドスコイ」を連発している間に、もう1人が必死で釈明しつつボケを繰り出していく。そして途中から「ドスコイ」を言うスピードが速くなり、餅を詰まらせたおじいちゃんを救うという、まさかの展開もある。

これに田中は「ドスコイ、ドスコイってずっと言ってる間、奇抜なボケが成立する謎の空間が面白かったし、最後、“高速どすこい”の“感覚に響く笑い”が、なかなかない笑いだなと思った」と感想。一方で、票を入れなかったコンビ・紅しょうがにも、「笑いの量からしても問題なく、勝ち進んでいいと思います」と評価していた。

この『THE W』の1stステージは「勝ち残りノックアウト方式」。暫定1位の勝者が、次の出場者と得点を競い合い、最後まで勝ち残った芸人1組が、次の最終決戦に進む。1stステージのBブロックでは、天才ピアニストとヒコロヒーが対決。ヒコロヒーは、パンクロックに憧れる息子を怒る母親を熱演したのだが、田中を含む審査員7名全員が天才ピアニストに入れるという結果に。

これに田中は「毎年2択だから、こうなるときあるんですよ。そんなやっぱり差はなくて」と、ヒコロヒーを優しく気遣いつつ、「ヒコロヒーは“苦労したお母さん”というハマリ役を選んでるところがすごい良いし、自分でも分かってないパンクロックを怒んなきゃいけないという設定を選んでるところも、すごい俺はいいなって思った」と指摘。一方、「天才ピアニストのツカミの鮮やかさと、途中のツッコミに食いついちゃって、ちょっとリードしてたかなって感じがしてましたね」と総評。

また同じくBブロックのAマッソのネタは、電話の応対マナーを知らずに慌てる村上に、最初は温厚だった上司役の加納の怒りが増していくというもの。このネタについて田中は、「1個1個、グラデーションのボケが難しいんですよ。これを階段半分ずつ持っていってるって感じが違和感がなくて、(村上も)テンパって、(それに対して)加納が怒れるっていうシステムにしたのが、成功してるなって思いましたね」と講評。

これに同じ所属事務所のAマッソは「先生、ありがとうございます」とイジっていたが、司会のフットボールアワー後藤輝基は「勉強になる」と、田中の意外な鋭さに感心していた。

SNS上では、

・アンガ田中の評価コメントちゃんと軸を持って判定してる感がすき。頭の良さがでてる
・さっきからアンガ田中さんのコメントが、とても的確でウソくささも忖度もなくて、素晴らしいと思う
・アンガ田中のコメ優しいな… あの人めちゃめちゃイケメンじゃね? ヒコロヒーに対してサラッとあんな風に審査のコメ出来るのすげぇ…
良い面を褒めてくれるし、評価が的確だし言葉のチョイスと文章の組み立てが頭いいなあって思う
・アンガ田中氏のお笑いに対するコメントが好きすぎて、本当に好感しかない。ほんと好き。めちゃ好き。
アンガ田中の審査しか勝たん

など、笑いに真摯に、さらには紳士的なコメントを述べる田中に称賛意見が寄せられている。

(執筆者: genkanaketara)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 『THE W』本当の優勝者は審査員・アンガ田中!? 今年も評価コメントが素敵すぎ&的確すぎて反響続々「ほんと好き。めちゃ好き」