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2021年10月より毎週水曜日本テレビ、毎週土曜読売テレビにて放送中の荒牧慶彦さんが主演を務めるオリジナルドラマ『あいつが上手(かみて)で下手(しもて)が僕で』(通称、カミシモ)に出演している、陳内将さんと梅津瑞樹さんの撮り下ろしインタビューをお届けします。
本作は、お笑い界という大海原に揉まれ、マストが折れ、漂流した者が最後に辿りつく場所「湘南劇場」が物語の舞台。「エクソダス」「らふちゅーぶ」「アマゲン」「ロングリード」といった4組のお笑いコンビたちが相方や仲間たちと劇場の脱出を目指し奮闘する芸人青春群像劇! 劇中では各コンビが芸人さながらに練習を重ねた漫才シーン、コントシーンも必見です!
また、ドラマに続き、舞台化も決定。東京公演を12月9日(木)~17日(金)かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホール、大阪公演を12月23日(木)~26日(日)東大阪市文化創造館Dream House大ホールにて上演します。
2人が演じる芸人コンビ「アマゲン」は、湘南劇場最年長であっても売れることを諦めず、お笑い道一直線の芸人、陳内将さん演じる現多英一(げんだえいいち)がツッコミを担当。その相方としてボケを担当する梅津瑞樹さん演じる天野守(あまのまもる)は、一見何を考えているのか表情からは読み取りづらく、ゆとり世代感漂い、湘南劇場でも珍しい存在の芸人です。
撮影エピソードやお二人の関係性など、お話を伺いました。
――オリジナル作品ということで、ドラマも進んでいますが、改めてどのような役柄か教えてください。
梅津:僕が演じる天野は、台本を最初にいただいて読んだイメージだと、クールなキャラで、あまり怒ったり喜んだり、感情表現をしない感じだったんです。だから、ちょっとプラスで足したいなと思って、変な不気味さというか、情緒が安定しない感じみたいなものは足しました。皆さんの目にどう映るのかはわからないですけど、「なんだコイツ」と思っていただければ(笑)。
陳内:最初の現多の印象は、あまり芸人としてネタが面白くないコンビなんだ、とか、悪気なく空気読めないというか、ちょっと抜けているところあるのかな?みたいな。けれど、台本を読み進めたときに、ものすごくお笑いに対して一本筋の通った熱い男だし、でもそれを他人に押し付けるということよりも、包み込むような優しいお兄ちゃんなんだという印象を受けました。
実は僕らの軸となるお話からの撮影だったんです。そこが割と前半で終わっちゃったものだから、ここからの撮影はどうしていこう?というところがあって(笑)。天然ボケなキャラを活かして、ちょっとでも挟み込んでいけないかな?とか、コンビプレーみたいなものもちょこちょこあると思います。視聴者の方にも、「ここはアドリブでやってるのかな」という部分を探してもらえたら面白いかなと思います。
――台本を拝見させていただきましたが、他のコンビより2人が一緒にいることが多いですよね。
陳内:そうですね、ほぼずっと2人で一緒にいます。
梅津:たぶん、天野というキャラクターと上手く付き合えるのが、あの空間に現多さんしかいない(笑)。現多さんだから、天野とやっていけているんだと思います。
梅津:ぜひ、楽しみにしていただきたいです(笑)。
――梅津さんは、今回テレビドラマ初出演ということですが、舞台と違うと感じた部分はありますか?
梅津:舞台は稽古はもちろんあるんですけど、本番の短時間を集中してやって、その瞬間にいつもと違うことが毎回あって、その微妙な差だったりを感じて積み重なっていく、という感じなんです。今回のドラマ撮影は長回しが多用されているので、そこは舞台と同じ感覚でできたのかなと思います。あとは、如何にアプローチするか。キャラクターをどう魅力的に見せるかというところで、ちょっと頑張ったという感じです(笑)。
――皆さんお忙しいのに全員出てくるシーンが多くて驚きました。スケジュールがよく合ったなと思って。
梅津:ドラマの撮影は、本当に朝早くから夜遅くまで行われて。でも、スタッフさんが一番大変だったんじゃないですかね。
陳内:そうだね。衣装もみんな3着くらいはあるから、衣装さんは絶対寝られてないもんね。
梅津:徹夜だと言っていました。
陳内:スタッフワークもとても助けていただいたんですけど、やっぱり舞台を多くやっているキャスト陣だったから、例えば本番中に何かトラブルがあったときに、みんな舞台でのハプニングかのように、動きがすごくて。そして、リハーサルのときには、ちょっと固まっていない状態のものが、次にやるともうだんだん形になって、本番でしっかりと強固なものになる。すごい集中力と対応力と、完成した画のビジョンがみんなの中で共有できているんだなというのが、舞台人ならではの強みがあるなと思いました。
――では、かなりスムーズに撮影は進んだと。
陳内:そうですね。テクニカルな部分で、照明やカメラワークなどの調整はあったりはしたけど、それでも皆さんすごかったよね。本当だったら、あと3倍くらい時間がないとできないようなことをスタッフさん含めてやっていらっしゃったなと思います。
梅津:よくあの短い期間に撮りきりましたよね(笑)。
陳内:いや、ほんとだよ(笑)。みんなすごいと思います。
――芸人さんはアドリブ力なども必要とされるお仕事ですが、舞台俳優さんも舞台上でアドリブ力を必要とされる場面があると思います。そういった面で、通ずると感じる部分はありますか?
梅津:実際に劇場の中の客席に人が入っている状態で漫才やコントを収録したんですけど、やっぱり笑いの間だったり、そういったものは、確かに舞台の劇場でも起こり得るというか。感覚としては似ていましたね。仮に笑いがワッと起きたとして、じゃあその後、どういう風にまたテンポを元に戻すか、そういった部分は舞台でも同じなのかなとは思います。ただ、いつもの舞台よりも、プレッシャーは強かったかな。
陳内:舞台とかって、例えば大きな動きをしたり、大きい声を出してお客さんを引き寄せられるじゃない? でもお笑いのテンポって、単純に大きい声を出したからだけじゃ戻せないな、と思ったんです。それは新しい発見だったし、ネタの時間なんて3分くらいなんですけど、そこを集中して撮ったときに、疲れ方が本当に舞台のマチソワ(昼・夜公演)をやったくらい、どっと疲れがきたよね?
梅津:そうですね(笑)。
陳内:だから、すごいことを芸人さんはやっていらっしゃるんだなと。通じる事というよりも、やっぱり芸人さんってすごいんだな、という憧れがもっと強まりました。良い挑戦をさせていただけたなと改めて思いました。
――お二人は舞台「紅葉鬼」などでも共演されていますが、今回コンビとして共演されていかがでしたか? 新しい一面など発見もあったのでしょうか?
梅津:僕はやっぱり(陳内さんとの)安心感が半端ないですね。
陳内:ああ、良かった。
梅津:何か変な動きをしたとしても、そこにプラスαでさらにコンビとして仲を演出したり、イイ感じにしてくださるし。あと、撮影以外でも一緒にいてくださることが多かったので、僕は人見知りなので(笑)、すごく安心感がありました。
陳内:去年に「BIRTH」という舞台で親の仇として、今年の頭に舞台「紅葉鬼」で敵対する相手として共演して。梅ちゃんが相方だと聞いたときに「梅ちゃん、相方だ!よろしくね!」って、すぐにLINEしました。その時と、撮影が終わった今で良い意味で気持ちが変わらない。“あ、梅ちゃんとやれる”という喜びと、“梅ちゃんとやれた”という喜びが同じくらい。それも安心感故のものなんだろうなと思います。
新たな一面としては、前までだったら、「ここちょっと合わせてもらっていいですか?」「いいよ、一緒にやろう」という感じだったのが、いきなり僕の横でネタのセリフを言い始めるんですよ(笑)。
梅津:あはは! すみません(笑)。
陳内:いきなり隣でネタが始まってるから、“梅ちゃんグイグイくるね”と思ったことはありました(笑)。
梅津:合わせておかないと不安だったんです。本当にどこにいても、ネタを始めると合わせてくださるんですよ(笑)。だから、結構ネタ合わせはしましたね。
陳内:合わせたね! めちゃくちゃやった!
――梅津さんは口頭でお伺いを立てる余裕がないくらい、不安だったと。
梅津:そうですね。連日の撮影で、毎回話数によってやるネタも違ったりするので。
――陳内さんは、普段は淡々と結構ボケられる方のイメージがあります。
梅津:もう私生活だと、ボケとツッコミ役が逆ですね。そういう話も散々していました。(陳内さんは)すぐふざけますもんね(笑)。
陳内:6話も楽しみにしていてほしいです(笑)。
――では、見どころを含めメッセージをお願いします。
梅津:本当に各コンビ、キャラクターがすごく立っているドラマで、あまりキャラクターとして映えない人物がいないな、と感じています。毎話スポットが当たるコンビも違うので、飽きずに最後まで楽しんでいただけるんじゃないかな、と思っています。そして僕としては、やっぱり終盤の方は「刮目して見よ!」という感じです(笑)。
――舞台にどう繋がるのかも気になります。
梅津:本当に舞台は未知数すぎて。僕らも色々想像はするものの、今の段階では一体どうなるんだろう?という感じです。そこもお楽しみにしていただければと思います。
陳内:この「カミシモ」は、売れない芸人たちの墓場みたいなところが舞台です。でも、周りから見ていると滑稽に映ることがあっても、中の人たちはすごく生き生きしている。だから視聴者の方で「上手くいかないな」と思うことがあっても、この作品を見て、傍から見れば意外と自分が思っているほど落ち込まなくていいのかな、みたいな、ちょっと肩の力が抜ける感覚になってもらえれば嬉しいなと思います。僕らはネタで笑いは取れないコンビだとしても、視聴者の方のプラスの力になれたらと思うので、ぜひお楽しみください!
――楽しみにしています、ありがとうございました!
梅津さんの「刮目して見よ!」の言葉通り、今後の劇中の活躍にも大注目の「アマゲン」! ドラマ最新話はTVerで一週間無料見逃し配信中、Huluでは放送回を全話配信中です。
[撮影:周二郎]
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【あらすじ】
お笑いライブハウス『湘南劇場』―。
<遭難>劇場と揶揄される寂れた劇場へ“島流し”された8人の芸人たち。
「ここを脱出しないと、芸人としての未来は無い…!」
絶体絶命絶望手前のこの状況、どんな手を使ってでも脱出すべく、時に手を取り、時に蹴落とし合いながら、芸人としての賞味期限までのカウントダウンが始まる!
家族でも恋人でも親友とも違う、『相方』という距離感が生み出す友情・喧嘩・嫉妬、そして笑い。
ひたむきに、純粋に夢を追い続ける個性豊かなニコイチたちが、劇場からの脱出のため奮闘し、共闘する、芸人⻘春群像劇!!
【ドラマ「あいつが上手で下手が僕で」 概要】
放送:日本テレビ2021年10月6日(水)24:59〜
読売テレビ2021年10月9日(土)深夜
配信:Hulu、TVer(日テレTADA、GYAO!含む)
毎話日本テレビOA後配信開始
脚本:上田誠・大歳倫弘・左子光晴・橋本尚和(ヨーロッパ企画)
監督:山口淳太(ヨーロッパ企画)、橋本和明(日本テレビ) 他
出演:荒牧慶彦、和田雅成、鳥越裕貴、陳内将、梅津瑞樹、橋本祥平、田中涼星
石田剛太、酒井善史、角田貴志、町田マリー、指出瑞貴、島田桃依/崎山つばさ
制作:日テレ アックスオン
【舞台「あいつが上手で下手が僕で」概要】
公演日程:
<東京公演>12月9日(木)~17日(金)かつしかシンフォニーヒルズ
<大阪公演>12月23日(木)~26日(日)東大阪市文化創造館
脚本・演出:大歳倫弘(ヨーロッパ企画)
出演:荒牧慶彦、和田雅成、鳥越裕貴、陳内将、梅津瑞樹、橋本祥平、田中涼星/崎山つばさ ほか
制作:ポリゴンマジック
製作:カミシモ製作委員会(日本テレビ、ポリゴンマジック、読売テレビ)
ドラマ公式ホームページ:https://www.ntv.co.jp/kamishimo[リンク]
舞台公式ホームページ:https://kamishimo-stage.com/
公式 Twitter:@_kamishimo
(C)カミシモ製作委員会