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Googleは10月19日(米国時間)に開催したオンラインイベント「Pixel Fall Launch」で、5G対応のPixelスマートフォン新製品「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」を発表。国内向けのGoogleストアでも製品ページを公開しました。Googleストアでの予約受付を開始していて、国内では10月28日に発売。Pixel 6はKDDIとソフトバンクから、Pixel 6 Proはソフトバンクからも発売されます。
Pixelのために独自開発したシステムオンチップ(SoC)の「Google Tensor」を搭載。カメラや音声認識など、AIや機械学習を利用するPixelの独自機能のオンデバイス処理に用いられます。
2機種とも、カメラに1/1.3インチ5000万画素のセンサーを搭載。前モデルの「Pixel 5」と比べて、メインセンサーで取り込む光量が150%アップしたことで、より繊細で豊かな色彩の写真や動画が撮影可能に。さらに、2機種ともより大きなセンサーを採用した超広角レンズを搭載、さらに広い範囲を鮮明に撮影可能になりました。Pixel 6 Proには、4倍光学ズームと進化した超解像ズーム機能で最大20倍ズームを可能にする望遠レンズと、4K動画を撮影可能なウルトラワイド前面カメラを搭載します。
カメラ関連の新機能として、「消しゴムマジック」と呼ぶ機能を発表。Googleフォトのアプリ上で数回タップするだけで、写真に写り込んだ通行人など不要なものを検出して、消去する対象を提案します。選択した対象は、まとめて削除するかタップして個別に削除できる他、対象を囲んだりブラシでなぞって消去可能。同機能は、新たに撮影した写真だけでなく、過去に撮影した写真やPixel以外のスマートフォンで撮影した写真でも使用できるとのこと。
#MagicEraser in @GooglePhotos means you’ll have the starring role in all of your photos. Get extras out of the frame (as you can see in before/after below!)
Available only on #Pixel6 and Pixel 6 Pro.#Pixel6Launchpic.twitter.com/3ZkSwvtbf5
—Made By Google (@madebygoogle) October 19, 2021
動きのある被写体をしっかりとらえられる「モーションモード」を搭載。子供が自転車に乗っているところや、スケートボードの技を披露するシーンなどで背景をきれいにぼかして撮影できる“アクション パン”、滝や街の風景などの動きのあるシーンを美しく写真に収める長時間露光が利用できます。
Now you blur it, now you don’t. 🎡#MotionMode on #Pixel6 lets you create beautiful, long-exposure shots with texture and energy.#Pixel6Launchpic.twitter.com/4MDoUftklU
—Made By Google (@madebygoogle) October 19, 2021
肌の色の微妙な違いも美しく正確に表現する機能「リアルトーン」を追加。肌をただ明るい色に撮影するのではなく、カメラと自動補正機能により美しく正確な色の再現を実現しています。
Camera technology can overlook and exclude people of color.
We're committed to reversing this bias with #RealTone on #Pixel6. We worked with expert image makers 🤳🏽🤳🏿🤳🏾to improve our 📷algorithms to represent people of color beautifully and accurately.#Pixel6Launchpic.twitter.com/W6LLW2LhjY
—Made By Google (@madebygoogle) October 19, 2021
音声認識と言語処理の機能を向上。Googleアシスタントでは、音声入力を使ってメッセージを入力編集、送信できるようになった他、Googleアシスタントに任せてハンズフリーで句読点の追加、修正、絵文字の挿入が可能になりました。
リアルタイム翻訳機能では、英語、フランス語、ドイツ語、日本語などさまざまな言語の人々とメッセージのやり取りが可能に。イベントでは“こんまり”こと近藤麻理恵さんが、Pixel 6を介して英語で会話するデモが披露されました。
チャットアプリの翻訳では、LINEやFacebookなどのチャットアプリのメッセージがシステム言語と異なるかどうかをデバイスが検出して、異なる場合にチャットアプリ上で自動的に翻訳を表示可能。この検出と処理は、「Private Computer Core」と呼ばれる機能によりデバイス上で行われ、ネットワーク接続がない状態でも機能するとのこと。
リアルタイム翻訳機能ではこの他、音声や動画などの自動字幕起こしの翻訳、Googleレンズを使った画像の翻訳、通話をサポートする通訳モードによる翻訳が利用可能。通訳モードでは、最大48の言語の翻訳に対応し、Googleアシスタントで「通訳になって」と言うことでアクティブにできます。
音声の録音、文字変換、音声ファイルの検索ができるレコーダーアプリが日本語に対応。音声を自動で文字に変換して、拍手や音楽、口笛などのタグを付けることができる他、特定の音声ファイルやライブラリ全体から録音内容の検索ができます。録音データはクラウドに送信せず、デバイスに保存されるため、プライバシーが保たれます。
セキュリティ面では、新たなセキュリティコアとセキュリティチップの「Titan M2」を搭載。機密性の高いユーザーデータ、PIN、パスワードを保護します。セキュリティアップデートのサポート期間は5年間に延長され、常に最新の保護機能が利用可能。
「カメラバー」と呼ぶ帯状のパーツが背面で突出しているのが共通したデザイン上の特徴。Pixel 6のデザインは鮮やかな外観で、側面のブラックの金属バンドはテクスチャー加工されているのが特徴です。Pixel 6 Proのデザインは、高級ジュエリーや腕時計などの仕上げから着想を得たもので、研磨された金属ユニボディと曲面ガラスが、側面のメタルフレームでつながっています。指紋認証センサーはディスプレイ内蔵型に変更されました。
Android 12のマテリアルインタフェースにより、ユーザーインタフェースのカスタマイズの自由度が高い点も特徴です。壁紙を選択すると、ユーザーインタフェース全体が選択した壁紙にマッチする色調に自動で更新。ホーム画面とロック画面にはスナップショットが表示され、必要なときに必要なものが見つけやすくなりました。
Pixel 6はOSがAndroid 12、最大90Hz対応の6.4インチFHD+(2340×1080)ディスプレイ、SoCにGoogle Tensor、8GB RAM、128GB/256GBストレージ、4614mAhバッテリーを搭載。IP68準拠の防水・防じんに対応します。30Wの急速充電に対応し、21Wのワイヤレス充電と他のデバイスもワイヤレス充電できるバッテリーシェアに対応します。サイズは158.6×74.8×8.9mm、重量は207g。本体カラーはSorta Seaform、Kinda Coral、Stormy Blackの3色。Googleストアでの販売価格は、128GBモデルが7万4800円(税込)、256GBモデルが8万5800円(税込)。
Pixel 6 ProはOSがAndroid 12、最大120Hz対応の6.7インチQHD+(3120×1440)ディスプレイ、SoCにGoogle Tensor、12GB RAM、128GB/256GBストレージ、5003mAhバッテリーを搭載。IP68準拠の防水・防じんに対応します。30Wの急速充電に対応し、23Wのワイヤレス充電と他のデバイスもワイヤレス充電できるバッテリーシェアに対応します。サイズは163.9×75.9×8.9mm、重量は210g。本体カラーはCloudy White、Sorta Sunny、Stormy Blackの3色。Googleストアでの販売価格は、128GBモデルが11万6600円(税込)、256GBモデルが12万7600円(税込)。
高速ワイヤレス充電を可能にするワイヤレス充電器「Google Pixel Stand(第2世代)」と30W充電ができるUSB充電器「Google 30W USB-C 充電器」、専用ケースもGoogleストアに公開されています。
画像:Pixel Fall Launch、Google Japan Blog、Googleストアより引用
Pixel Fall Launch
https://pixelevent.withgoogle.com/
Google Japan Blog: Google Pixel 6 と Google Pixel 6 Pro 新登場
https://japan.googleblog.com/2021/10/blog-post_19.html
Google ストア
https://store.google.com/category/phones?hl=ja