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『ソウ』シリーズの完全なる新章『スパイラル:ソウ オールリセット』が9月10日よりいよいよ公開。本編のとってもグロテスクな場面写真とともに、本作を手掛けるダーレン・リン・バウズマン監督の“好きな新旧ホラー映画ベスト3”をご紹介しよう。
画像:撮影中のマックス・ミンゲラとダーレン・リン・バウズマン監督
好きなホラー映画を問われたバウズマン監督は、ホラージャンルへの愛をにじませ、「難しい質問だね。古い作品3つと新し目の作品を3つ挙げます。毎週変わるので、“現時点”でと但し書きをお願い! 明日には変わっていると思うよ(笑)」と茶目っ気たっぷりに前置きしている。また、あのアリ・アスター監督との思わぬ邂逅についても明かしてくれた。
・『ローズマリーの赤ちゃん』(1968) 監督:ロマン・ポランスキー
・『エクソシスト』(1973) 監督:ウィリアム・フリードキン
・『ウィッカーマン』(1973) 監督:ロビン・ハーディ
バウズマン監督「1970年代で色々とキリスト教が関わってくるような宗教ホラーが好き。まずは『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)。ハラハラドキドキさせるとかじゃなくて、ドラマでじわじわと見せていく構図というのはこういうことなのか、というのを理解出来た映画だね。芝居、プロダクションデザイン、演出も素晴らしい作品。もう1つは『エクソシスト』(1973)。今でも脳裏にこびりついていて、度々思い起こす名作だよ。そしてオリジナルの『ウィッカーマン』(1973)が大好き! 民話的なホラーが好きなので、今でも1年に1、2回は観るよ」
・『ウィッチ』(2016) 監督:ロバート・エガース
・『ヘレディタリー/継承』(2018) 監督:アリ・アスター
・『サスペリア』(2018) 監督:ルカ・グァダニーノ
バウズマン監督「最近の作品ではロバート・エガース監督の『ウィッチ』(2016)が好き。あとアリ・アスター監督の『ヘレディタリー/継承』(2018)も。たまたま自分の作品でプレミアを迎えていた日に、『ヘレディタリー/継承』の上映があり、自分の作品を忘れて観に行き、上映中に声をあげてしまったら、隣に監督がいたんだよね(笑)。そして3つ目は、ルカ・グァダニーノ監督のリメイク版『サスペリア』(2018)。この作品をリメイクするのはなかなかリスキーなことなので、その中でも思い切ったことをやってくれたな~!という意味で選んだよ」
ホラー映画を愛し、『ソウ』シリーズでも2~4まで監督を務め、長く愛されるシリーズに育ててきたバウズマン監督。今回の『スパイラル:ソウ オールリセット』では、長らく続いてきた“ジグソウ”の後継者をめぐる物語をリセットし、“ジグソウを凌駕する猟奇犯”の脅威を描いている。グロテスクな場面写真は、その新たな猟奇犯の被害にあった人間を映したものだ。クリス・ロック演じるジーク・バンクス刑事は、果たしてこの犯人を突き止めることができるのか? 過去作を思わせる“豚のマスク”をした人物の写真もあり、シリーズのファンは期待が高まること必至だ。
『スパイラル:ソウ オールリセット』
9月10日(金)全国公開