埼玉を中心に関東全域に展開しているうどんチェーンの「山田うどん食堂」。その新業態となる店舗が7月15日に埼玉県所沢市にオープンしましたぞ。

新業態はうどんでもそばでも定食でもなく、なんとラーメン屋! 屋号は「埼玉タンメン 山田太郎」!! 気は優しくて力持ちそうな店名だけど大丈夫なんでしょうか?

8月に入ってから「埼玉タンメン 山田太郎」に行ってきた

「埼玉タンメン 山田太郎」は家からクルマで割とすぐ行ける場所だったりするのですが、店のすぐ近くに勤めている友人の情報によるとオープン初日は店の外まで人があふれるほどの大盛況だったそう。

なのである程度落ち着いたくらいの時期に行こうかな~と思い、8月に入ってからその友人を誘って初訪店してみたのですが、それでもお昼時には順番待ちが出るほどでした。結構店内は広いのに、すごい!

ちなみに「埼玉タンメン」というだけあって、メニューはほぼタンメン。魚介醤油ラーメンや餃子、唐揚げなんかもあったりしますが、これはもうタンメン専門店と定義しても問題ないでしょう。

でもいったい何が“埼玉”タンメンなのでしょう。なにやら埼玉県産の黒豚を使っているようですが、麺は北海道産の小麦を使ってるし、野菜は国産としかいってない。食べたら埼玉らしさを感じられるものなのでしょうか?

とりあえず、イチオシメニューの「濃厚タンメン」「味噌麻辣タンメン」の2品をオーダーし、小皿をもらって友人とシェアして食べてみることにしました。

ちなみに注文はQRコードを読み込んでスマホから直接おこなうという最新式。会計も機械で直接操作するスタイルでしたし、人との接触が限りなく少なくなっているのはすごいなと感じました。

濃厚タンメン(780円)

というわけでこちらがイチオシメニューの「濃厚タンメン」の野菜増し。無料で100g増量してくれるというありがたいサービス。あと、プラス120円で餃子もつけられるというのでつけてみました。

野菜はキャベツ、もやし、にんじん、きくらげなどなど。種類は多いですが量は増量してもこのくらいなので、野菜増しはマストで注文すべきかもしれませんね。

気になる味ですが、スープは豚骨と鶏のダブルスープ。タンメンというとあっさり塩味のイメージを持っていましたが、サラリとしているのに味はたしかに濃厚。タンメンというよりも長崎ちゃんぽんを思い浮かべたほうが近い味かもしれません。

麺もまた特徴的て、表面はかなりツルツルなのに食感はもっちり。うどんとは全然違うんですが、うどんを作り続けてきたDNAがしっかり刻み込まれていそうな麺ですね。スープとの相性もバッチリで、これはなかなか満足度が高め。“うどん屋がとりあえず出しているラーメン”とは完全に別次元に到達しています。うまい、うまい!

「痺辛」味噌麻辣タンメン(880円)

続いてメニューのなかでも異物感が強かった「味噌麻辣タンメン」をいただいてみたのですが、これがなかなかエッジの効いた味に仕上がっていました……!

ベースとなっているのは味噌タンメンなのですが、この味噌スープ自体がかなり攻めた味になっていて、コクが深くて塩気がやや強め。野菜との相性を考えたのでしょうか。野菜をつまむ箸が止まらなくなる味ですね!

そんな味噌スープに麻辣の要素をプラスしているわけですが、これがまた絶妙なさじ加減。食べていると発汗してくるほどに辛いし、後味もビリビリくるんだけど、凶暴さはゼロ。動物園で完全に飼い慣らされた猛獣のように、多くの人から親しまれるように見事にチューニングされているんですよね。

気軽に食べられるのにパンチ力があり、満足度も高め。個人的にはこれが大ヒットでした。次に行く機会があったらほかのメニューも食べてみたいけど、悩んだ末にまた「味噌麻辣タンメン」を食べちゃいそうだなあ~!

餃子は手作り感がうまいぜ

セットでつけた3個120円の餃子もなかなかいい味。皮がやや厚くてぼってりとした形状の手作り感あふれる餃子なんですが、餡がすごくまろやかなんですよね。安い素材ではなかなか出ない味。

どうやらこの餃子に埼玉県産の豚肉「彩の国黒豚」が使われているようなのですが、その魅力を余すところなく引き出しているんじゃないかなと思いました!

皆さんもお近くに来る機会があった際にはぜひお試しを。これはほかの地域にも出店してほしいな~。頑張れ、頑張れ、やーまだたーろう!

(執筆者: ノジーマ)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 山田うどんが本気のラーメン屋「山田太郎」をオープン! 名前はふざけているが味はちゃんとガチですでに大人気!